徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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書評:松岡圭祐著、『高校事変 VIII』(角川文庫)

2020年08月28日 | 書評ー小説:作者ハ・マ行


続刊自動購入に設定してあったので、『高校事変』の最新刊が発売と同時にサクッと私の電子本棚に入って来ました。このところ読み漁っている影響力や説得術、知性や思考力関係のものはとりあえず脇に置いて、乱入してきたこの本を一気読みしました。
在日ベトナム人の闇社会を牛耳る田代ファミリーは前巻での兵力と武器の密輸入に失敗し、多大な損失を出して追い込まれたため、最後の総力戦とばかりに多大な報奨金をかけてありとあらゆる反グレたちを結衣にけしかけます。突如行方をくらました男子生徒の謎、担任教師となった伊賀原の暗躍……。午前零時、「結衣狩り」が始まるかに思えましたが、伊賀原の仕掛けた罠のため事態は脇道へ逸れていきます。それでも結局また、死体の山が作られてしまいましたね。もう、こういうストーリーだから仕方ないと諦めてますが。
しかしながら、結衣の味方は確実に増えていて、憎み合っているかに見えた(異母)兄弟姉妹たちも結集して、結衣自身の心も少しずつほぐれてきたようです。
次の戦いは警察相手になるのでしょうか?それとも新たな敵が登場するのでしょうか?あの、植物状態から奇跡的に目を覚ましてしまったおばさんが結衣の味方になるのか敵になるのか、その辺りの伏線は次巻で回収されるのでしょう。

個人的には『グアムの探偵』の続きの方が読みたいんですけど。あちらは血なまぐさくなくていいんですけどねぇ。

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