徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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書評:松岡圭祐著、『千里眼の水晶体』(角川文庫)

2021年06月24日 | 書評ー小説:作者ハ・マ行


千里眼新シリーズ第3巻『千里眼の水晶体』では戦後長らく忘れ去られていた旧日本軍の生物化学兵器が何者かの手によってばら撒かれ、高温でなければ活性化しないはずのウイルスが、折からの亜熱帯化によって活性化し、不潔恐怖症患者や子ども・老人など免疫力のない人たちを襲うというストーリーが展開します。岬美由紀が緊急で呼び出されて対応した極度の不潔恐怖症の女性・里佳子も、美由紀の友人で不潔恐怖症を抱えつつも治療を受け入れようとしない雪村藍もこの謎のウイルスに感染。
里佳子は不潔恐怖症でほとんど外出できないにもかかわらず、なぜか山梨の山火事の原因となった放火に関与したという嫌疑をかけられ、この嫌疑を晴らすために美由紀も協力し、解決して戻ってきたらウイルス騒ぎになっていました。相変わらず忙しい展開です。

今回も謎の組織の仕業なのかと思えば、実は違っているという意外性があって面白いです。
しかし、美由紀を今回かなり翻弄した女性が、2巻の見えないトマホークの首謀者でもあったその謎の組織の謎の女性、ジェニファー・レインにスカウトされて新生活を始めるところで終わるので、強敵登場フラグが立っていると言えます。


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