『学び効率が最大化するインプット大全』をaudiobook.jp で読み放題対象となっていたので読んでみました。
記憶術や、仕事の能率を上げるための書籍の1つで、今まで読んできたものと内容や主張が重なる部分も多いのですが、そうやって繰り返し同じまたは類似する知識を読んだり聞いたりすることで知識の定着が図れるのでむしろ歓迎すべきことでしょう。様々なところで繰り返し書かれているということは、それだけその内容が根拠のある正しいものである可能性が高いということでもあります。意図的に繰り返し偽情報を流して人心を操ろうとする情報操作もあるので「正しいものである可能性が高い」というちょっと回りくどい言い方をしました。どういうところから得た情報・知識なのかを常に意識しないといけないのは、情報氾濫社会の常識でしょう。
この本の内容で実に耳が痛いなと思った点は、SNSやニュースなどスマホで情報を仕入れる時間がまったくの無駄であるということですね。情報とは、時間がたてば価値がなくなる可能性の高いトピックのことで、そのような一過性の情報を仕入れるのに毎日かなりの時間を費やしているにもかかわらず、大半の人はそのうちの3%くらいしか実際には記憶していないので、97%の時間はまったくの無駄になるという論理です。なので、情報は信頼できる厳選したソースからのものだけに絞り、それで浮いた時間は一過性ではない「知識」を得ることに集中すべきだという主張に、耳が痛いと思いつつ「お説ごもっとも」と深く納得した次第です。
スマホの通知機能など、何かメッセージが入ったことを知らせるために音が鳴ったり、通知ウィンドウがポップアップするような機能をオンにしたまま仕事をすると著しく能率が下がるなど、集中力が途切れるから当然のことですが、それでもやってしまっているのが現実だったりします。メールチェックは集中しなくてはいけない仕事や勉強の最中は絶対にやらないのがベスト。なので、集中が途切れてきたタイミングでチェックするようにメリハリをつけるといいわけですが、知識としてそれを知ってても実践となると実行していないことが多いですね。
内容:
■インプットは「量」より「質」を重視
■インプットの精度を高めるには
■記憶にとどめて、初めてインプットが成立
■必要な情報だけを集める方法
■精緻化して覚える
■インプット直後にアウトプットする
■脳内情報図書館を構築する 他
■インプットの精度を高めるには
■記憶にとどめて、初めてインプットが成立
■必要な情報だけを集める方法
■精緻化して覚える
■インプット直後にアウトプットする
■脳内情報図書館を構築する 他
以上のように役に立つ実践的な知識が盛りだくさんなのですが、全部詰め込もうとすると脳が拒否するので、脳が一度に処理できる3つの事柄に絞って覚えることを心がけるといいそうです。一度に3つだけを確実に記憶に残すということを繰り返せばより効率的に、最終的に多くの内容が記憶できるのだとか。欲張りは禁物ということですね。
インプットする前に何のために何を学びたいのか目的を明確にするとアンテナが立つので得たい知識を得やすい状態になれます。このことはメンタリストDaigoの本や動画で知ってはいたのですが、それでも依然として漫然と目的意識なく聞いたり読んだりしていることが多いですね。
このように知っていても実践していないことがまだまだあることを確認することができました。
他方で、すでに実践していること(定期的な有酸素運動や瞑想など)も少なくないことも確認できたことはモチベーションにはよかったと思います。