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2016年に『万能鑑定士Qの最終巻 ムンクの〈叫び〉』で終了したはずのシリーズから昨年最新刊が出ていたのですね。完全に見逃していました。
『万能鑑定士Qの事件簿 0』の舞台は2009年、凛田莉子がチープグッズから独立した直後で、まだ自分自身に自信が持てず万能鑑定士Qという名前の重圧に喘いでいた頃の話なので「ゼロ」の番号がついています。
都内で発見されたバンクシー作とおぼしきステンシル画の真贋判定に強引に巻き込まれてから、あれよあれよという間に舞台は熱海、グアム、そして福岡へと広がっていきます。熱海では複製博物館のようなところでなぜかゴッホの真作 と思われるものを発見し、グアムではホテルで開催されていた地元文化(の勘違い)を示す展示品の中になぜか漢委奴国王印の本物の輝きを発見し、福岡市博物館に問い合わせるものの一笑に付されてしまいます。しかし、後に本物の漢委奴国王印を保管しているはずの福岡市博物館ではすり替わった贋作が発見されます。この一連の事件の裏で糸を引いているのは誰なのか、そして何が本当の目的なのか、ワクワクするミステリーです。しかも人が死なない。
グアムでは3巻以降なかなか新刊が出ていない『グアムの探偵』シリーズのヒガシヤマ親子が登場し、莉子をサポートして事件の解決に貢献します。こちらも早く新刊が出て欲しいものですね。
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歴史小説
書評:松岡圭祐著、『黄砂の籠城 上・下』(講談社文庫)
書評:松岡圭祐著、『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』(角川文庫)
書評:松岡圭祐著、『八月十五日に吹く風』(講談社文庫)
書評:松岡圭祐著、『生きている理由』(講談社文庫)
書評:松岡圭祐著、『ヒトラーの試写室』(角川文庫)
書評:松岡圭祐著、『黄砂の進撃』(講談社文庫)
推理小説
水鏡推理シリーズ
書評:松岡圭祐著、『水鏡推理』(講談社文庫)
書評:松岡圭祐著、『水鏡推理2 インパクトファクター』(講談社文庫)
書評:松岡圭祐著、『水鏡推理3 パレイドリア・フェイス』(講談社文庫)
書評:松岡圭祐著、『水鏡推理4 アノマリー』(講談社文庫)
書評:松岡圭祐著、『水鏡推理5 ニュークリアフュージョン』(講談社文庫)
書評:松岡圭祐著、『水鏡推理 6 クロノスタシス』(講談社文庫)
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書評:松岡圭祐著、『探偵の探偵IV』(講談社文庫)
高校事変シリーズ
書評:松岡圭祐著、『高校事変』1&2(角川文庫)
書評:松岡圭祐著、『高校事変Ⅲ』(角川文庫)
書評:松岡圭祐著、『高校事変』IV+V(角川文庫)
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書評:松岡圭祐著、『高校事変 VII』(角川文庫)
書評:松岡圭祐著、『高校事変 VIII』(角川文庫)
その他