梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

1・2歳からの英語と言う話

2013-07-26 13:40:27 | 雑記
今朝の新聞で「1・2歳からの英語教育」と言う記事を見た、1歳や2歳で「教育」と言うのもおかしな話だ、5歳位までは生きる術の基礎を覚える時期で他人との係わり合いから幼いなりにも社会性を身に着ける時期でその為には言語は必要欠くべからざるものだ、
生まれ育つ国の文化の基本である言葉は自分の意思を相手に伝える重要な道具であるが未だその手段が覚束ない時期に見聞きしながら身に着けて行かなければならない、その時期に石の伝達方法が複数あると言う事はかなり負担になるのではないだろうか?
小学校が6歳からになっているのはそのくらいが一番影響が出ないと言う事だろう、
先ず、見た物や聞いた物を確実に理解し自分の意思を正確に相手に伝える事の重要さを先ず身に付けなければ社会の中で孤立する事は間違いない、英語圏の人が英語で話すのは英語だけでとりあえず社会生活が成り立つからで英語外の国ではまず自分の言葉で理解し、考えて互いの意思をやり取りしてからでないと結局両方の言語で誤解と齟齬を招く事は間違いないだろう。
特に日本語の文法は英語圏と大きな差が有る事は誰も知っているだろう、目的語を最後に持ってくる文法は世界でも少数派である、だから中々使いこなせないのだという事は周知の事実である、
この全く違う文法を幼児期に無理に教えても両方で混乱した論法になりかねない、
今までも随分この話は出ては消えているしその度に一部の若い母親が「此れからは英語くらいは」と幼児英語教室に子供を入れていたがその中からバイリンガルの大人が生まれたと言う話は聞いた事が無い、
私の会社に奥さんがアメリカ人の社員が居る、20年近く前にフィリピンで知り合って結婚し日本に住んでいるのだが亭主は殆ど英語が話せない、そして奥さんは日本語が話せない、小学校に行く前の男の子が居てこの子が母親と父親の通訳をしていた、
家の中では母親が英語で生活し、外で友人と遊んでいる時と父親と話すのは日本語と言うので自然とそうなったらしい、「いいね、バイリンガルだ」と言って居たのだがこの子が中学になり英語の授業が始まった頃は殆ど英語を話す事は無くなり成績も「(英語は)酷い門ですよ」と親父は嘆いていたがどうやら奥さんが日本の生活になれて普段の会話が日本語化するに従って家での英語会話が減って来たうえに当然友人も学校も社会生活も日本語になってしまったら就学前は通訳するほどの彼の英語がすっかりと影を潜めてしまったらしい、親がアメリカ人でも此れである、幼児期の教育に英語を押し込んだ所で殆ど効果は無いだけでなく情緒に及ぼす影響は結構あるのではないのだろうか



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