梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

ヘイトスピーチの問題は慰安婦強制連行問題とリンクする

2014-09-05 16:38:26 | 雑記

慰安婦が居たかと言えば間違いなくいただろう、問題は強制かどうかと朝鮮人(当時の呼称)だからだと言う事になるのではないか、東南アジアで捕虜の女性をそう言う立場にしたと言うのは本質的に違う、此れも恐らく彼方此方で起きた事だろうが何処で起きようと誰が起こそうと尊厳を冒したと言う事は恥ずべき事だが根本的にこの問題とは違う、問題は普通に生活していた女性がで強制的に徴用され(と言うより拉致されて)戦場で兵士の慰め物になったと言う事だ、だから「性奴隷」と言う様な表現になっているのだろう、
日本には昔からこう言う事は有った、吉原に居た女性の殆どはこの「人買い」が貧しい農家から僅かな金で集めた女性たちだった、極貧に近い日本の農民は生まれた子供を育て上げる財力が無い、共倒れか餓死するのを見殺しにするか女衒に売り渡すかの選択肢しかなかった、昭和初期は未だ買収防止法は無い、吉原など公娼街は赤線で私娼街は青線で有る、これは名実共に「有った」訳で此処に居る娘たちは本人の意思とは関係なく「苦界に身を落とし」ていたがそれは合法的且つ認知されたものだった、しかし日本人である、
私娼の方は自ら選んだ女性達と逆に借金や暴力で落とされた女性も多くいた、これは日本だけではなく世界中どこにでもあり、今でも有る現実だ、無論それが正当化されると言う話ではない、
今韓国が問題にしているのは「韓国人である理由で強制的に行われた」という事だろう、問題はやはり強制連行が有ったのか、誰が行ったかと言う事になるだろうが私は彼女達が言っている様な事は事実だろうと思う、無論日本人も多く居たろうがそれは有る程度了承しての事ではないか、
関東大震災における風評事件を見ても大きな偏見が有ったのは間違い無い、しかし震災被害の最中になぜ「朝鮮人が日本人を殺す、飲料水に毒を入れた」と言う様な流言飛語が流れたのか、そしてそれをなぜ信じてしまったのか、恐らく当時の日本人の中に(常日頃朝鮮人と言う偏見で虐待或いは差別をしている)と言う認識が有ったのだろう、それが未曾有の災害時生き延びるのに必死の時同じ状況にある韓国人(朝鮮人)が日本人に害を与える等と言う発想自になったのだろう、底辺に居ると言う自覚が自分より下の人間がいると考える事で自らを慰めている、しかしそれは言われない差別だと言う事は恐らく皆気が付いていたのだろう、震災で秩序が破壊された時理不尽に差別していた隣人が急に怖くなったのだろう、もしかして多少のきっかけが有ったのかもしれないが多くの人間が内包していた罪の意識がああいう荒唐無稽な風評を真実味を持って広げて言ったのではないだろうか、その思いが恐怖を産んであのような悲惨な出来事になったのだろう、本当に自分の方が優れていると思っていたら態々攻撃する必要は無い筈である、今のヘイトスピーチやネット右翼の発言も同じ様な処に立っているのではないだろうか、白人が黒人に対して持つ優越意識は恐らく奴隷制度の残渣があるだろうが白色人種が有色人種に浴びせる肌の色と言う差別意識は裏返せば肌の色位しか優越意識を持てないと言う事でもある、明治以前の日本人からすれば白すぎる肌こそ病的な印象しかない動物学的に言えばアルビノである、
しかしそんな事を言いたてても不毛な話である、問題は「慰安婦の強制連行は有ったのか無かったのか」と言う一点だ、アフリカの女性が「性奴隷と言う表現は正しい」と発言したがその聞き取りは全て訴えている韓国女性である、日本が今国際的に評価を落としているのは日本人が行ってきた負の問題に正面から立ち向かわないせいだ、日本政府の公式見解など「世界で一番危険な政治家」とまで言われている自民党帝国主義志向政府では信頼をうる事は難しい、事実を検証し間違いを認めその上で今の中韓に対して反論すべきだろう



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