梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

蝉と夏休みと

2024-07-25 16:55:28 | 昭和の頃
朝コーヒーを淹れながら「今年は蝉の声が聞こえないな」と気が付いた
去年までは梅雨が明けるころ朝から結構うるさく泣いていたのだが陽が上がっても全く聞こえない
団地の中庭にある桜の木が減ったせいかと思ったが伐採をしたのは一昨年の秋だったから去年と木の数は変わっていない筈だ
(関東大震災の時、蝉が一斉に鳴き止んだ)と言う話を思い出して(もしかしたら・・)と考えたが暫くしたら細々と鳴き始めたがすぐ鳴き止んだ
去年か一昨年ブログに書いたのだが此処10年程でこの団地の蝉はアブラゼミからクマゼミに入れ替わってしまった、
引っ越した頃はアブラゼミだったが少ししたらクマゼミのシャンシャンと言う声が混ざって来たなと思ったら去年あたりからシャンシャンに占められてしまった
私の生まれ育ったのは遠州なので基本的にクマゼミである、真夏になると喧しいくらい大勢で鳴きわめく
障子をすべて外して濡れ縁間際に裸で寝転んで汗をかきながらこの声を聴きながら昼寝をした、
クーラーどころか扇風機もない時代の事である
夏休みは朝から川で泳ぎ、帰ってくると裏の沢水で冷やして置いた胡瓜を半分に切って種を掻き出し、船形にして塩を擦り込んで食べる
そして畳に仰向けになって昼寝である、当然宿題は夏休み最後の3日間で必死に片付ける、いや片付いた事は無かった
夏になると風呂は沸かさない、暑くて竈の前に座っていられない、子供の仕事だが親もそれは大目に見てくれて行水を使う
尤も子供たちは川で思い切り泳いでいたので使う事は無かった
考えると理科の教科書に載っていたゼミはアブラゼミだったな、「ミンミンゼミともいう」と書いてあった記憶が有るが紙の教科書だから声が聞こえるわけではない
イラストの蝉はアブラゼミと書いてあるがクマゼミとほぼ同じだからずっとシャンシャンと鳴くのはアブラゼミだと思っていた、東京に来てからあの「ミーン、ミン」と言う鳴き声を聞いた(なるほどミンミンゼミだ)と感心したのだが
ある時「ドクタースランプ」と言う漫画で作者の鳥山明が「漫画の中で夏のシーンを書くと蝉の声をシャンシャンと書いていたが東京では通じなかったのか」と書いていた、
確かに彼の漫画では入道雲にはシャンシャンと書いてあった、彼は名古屋から動かなかったのだ、
クマゼミが箱根を越したのはいつごろか?今では江戸を乗っ取っているみたいだが日比谷公園や皇居の蝉はなんて鳴いているのだろうか


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