goo blog サービス終了のお知らせ 

梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

耳の後ろを洗う

2018-06-12 11:48:15 | 昭和の頃
シャワーを浴びる時、先ず耳の後ろを洗う、
シャンプーをする前にまず左右の耳の後ろを良く洗う、
まるで儀式の様に無意識に洗ってからシャワーを浴びる
いつ頃からか、思い出してみると物心ついた頃、一人で風呂に入るころからこうしている、
未だ本当に幼い頃、お袋と一緒に風呂に入っていた時お袋が必ず耳の後ろを真っ先に洗っていた、
「ここを良く洗ってから」と手拭に石鹸をつけて耳の後ろを洗ってから丸刈りの頭にも石鹸をこすり付けて泡立てて洗ってくれた、
あの頃一般的にシャンプーなんどは無く固形石鹸で洗う、
固形石鹸も化粧石鹸と洗濯石鹸と言う分類が有って体を洗うのは化粧石鹸と言う(当たり前か)
固形石鹸は「ミヨシ」と言うかなり大きな堅い石鹸で煉瓦を三等分して更に薄くした程度の物だった、
盥に水を張って洗濯板と言う奴に擦り付けながら揉み洗いをする、
洗い終えた分をしぼって脇に置き、一通り洗い終えると汚れた水を捨てて新しい水を張って濯ぐ、
水道は無かったのでブリキの雑巾バケツに井戸から組んで来た水を何度も取り換えて濯ぐ、
化粧石鹸は「ミツワ石鹸」と「牛乳石鹸」のどちらかだった、何方もいい匂いがするが未だに売っているのは凄いな、
我が家の風呂は木の風呂桶に鋳鉄の直径が30cm位で奥行きが5~60cm位の窯が取り付けてある、「臍窯」と言う奴だ、
この中に薪をくべて沸かすのだが大人と子供が入れるくらいの大きさの桶を適温まで沸かすには1時間以上が掛かった、
小学校に入るとこの作業は私の日課になった、
焚き付けの材料は立ち枯れの樹を適当な長さに切って手斧で割った薪を使うが最初火をつけるのには杉の枯れ枝を使う、
洗い場は無い、風呂に入ってその中で体を洗うのだからあっという間に湯は汚れてしまう、
しかし雑巾バケツで風呂桶を一杯にするのは大変な労力なので2回湯や3回湯もある、、
今考えるととてもじゃないが入る気にはなれるもんじゃないが当時はそれが当たり前だったので気にはならなかった、
村の殆どは農家なので家の1/4位は土間である、家を入り口から裏口まで土間は貫通していて大抵の家は左手突き当りが勝手で手前の右に風呂が有った、
土間にセメントで風呂桶と洗い場がついていてタイルが引いてある五右衛門風呂が標準で臍窯の木桶風呂も幾つかあった、
あれから既に60年近くが過ぎてほゞシャワーのみの生活になっているがやはり先ず耳の後ろをしっかり洗ってから始める、
石鹸もボディーシャンプーと言う奴になったのだが私としてはやはり固形石鹸が好きだ、
木綿の手拭はタオルになり、さらに体を洗うのは垢すりと言う奴になった、
バスタオルは使わない、タオルを思い切り搾りきり何度も体を拭う、
バスタオルを使わないのには特に理由が無いのだがどうも固く搾ったタオルで拭かないと終わった気がしない、
たまにビジネスホテルに泊まった時も結局使わないでいる、