それは神の領域

「核」と言う言葉をWikipediaで見ると「核（かく、さね）は、軸・中心となるもの。中核、核心。」と出る、
今大きな問題になっている「原発」はこの原子核の分裂反応を連鎖的に起こさせてそのエネルギーを取り出している、
そしてもう１つ身近な「核」は「細胞核」だ、通常「遺伝子操作」と言われて報道されている物はこの細胞核である遺伝子を加工する、
全ての物質の基本となる原子の「核」を人為的に壊したりくっ付けたりしてあの巨大なエネルギーを取り出しだす、
細胞の方はやはり生物の根幹である細胞の「核」を加工して別の生命体を作ろうとしている、
原子核分裂では自然界では殆ど存在しない放射線と言う強力な力線を発生させる、この放射線は生命の核である「遺伝子」に傷をつけて正常ではない生命体を作る、
人間が手を加えられる範囲はやはり「分子レベル」までではないのだろうか、最先端科学ではまだこの「原子核」も幾つかの素粒子に分けられると言うがそれは飽くまで「知識」として研究するに止めて「原子その物」を別な原子に置き換える、遺伝子を組み替えて別の生命を作ると言うのは人間の傲慢さなのではないだろうか、
非科学的な言い方をすれば其れは「神の領域」なのではないかと思う、数億年をかけて奇跡的に発生した生命を僅か１００年程度の分析で手を加えると言う事は有ってはならない事なのだ、
例にはならないかもしれないが「論語」を解析し其処に書かれている精神を理解するのは重要だがそれを書き変えるというような事は許される事ではない、
科学者達は恐らくそんな事を望んで核分裂の理論を解いた訳では有るまい、此れを兵器にした不遜な者達と更に金儲けの為に利用しようとしている傲岸不遜な連中が神の領域に手を突っ込んでしまった、
もし、エネルギーが足らないと言うならそれは「エネルギーが足らない」のではなく人間の利便さへの「欲が大きすぎる」か、人間と言う生物が多くなりすぎたのだろう、
人間以外の生物が必要としているエネルギーはその生命を維持するだけの食物と温度だけだ、
「知足」と言う言葉が有る、禅寺の蹲に書かれた「吾唯足知」と言う言葉をもう一度良く考える時期になったのではないかと思う