梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

貧乏というハンディキャップ

2012-09-23 15:52:43 | 雑記
貧乏はハンディキャップだと言うと肉体的なハンデを持っている方々に怒られるかも知れないが生れつきの貧乏と言う物は当人たちにとっては実に大きなハンデである、
私の生まれ育った時代はそれでも努力して抜け出す事が可能だった時代だから治癒しないと言うハンデではなかった、
スタートは確かに訓練も装備も全く違う条件でレースに挑まなければならないと言うハンデはあったとしてもレースを続ける事の出来る程度の成績は残すことが出来てソコソコだが家庭を築き子供を育てる事も出来た、
おそらく永い日本の歴史の中で希な時代だったかも知れない、しかし平成になってからの日本は逆の意味で希な時代に突入している、
生まれついての貧乏というハンデは完治するどころか重篤になる一方で壮年を迎える事すら出来ない時代になりつつある、肉体的なハンディキャップと大きく違うのはハンデの無い者達の感覚である、貧乏と言うハンデはそれこそ経験してみないと解らない、解らないから皆冷淡である、
子供がどの程度の経済レベルの家に生まれたかは全く子供には責任が無い、
しかし子供の世界では此れが虐めの材料になる、それどころかニュースに度々出る「ホームレスに対する暴行」にもなる、それは家庭内での会話などの影響が大きいだろうが「ホームレスは怠け者で迷惑な存在だ」と言う様な意識があるのだろう、袋叩きにしても死亡しても殆ど反省する様子はない、先日花火を仮設小屋に放り込んで燃やしてしまったという事件が有ったがこの時も「おちょくってやると面白いからやった、火事になるとは思わなかった」と言う、偶々外出していて事なきを得たが間違えば焼死もしかねない、火事になるとは思わなかったという頭の悪さもそうだがそれ以前に「花火を放り込んでおちょくってやる」と言う考え方が「ホームレスは同じ人間である」と言う意識は感じられない、
やった本人達は全て親掛かりで何一つ自分の事をしていない、ホームレスは好んでそんな生活をする訳もない、救うべき対象であると言う意識は全くない
しかし、今の若者の多くは此処に追い詰められるか餓死するかあるいは自殺するかと言う時代が待っている、
現在貧しさから高校すら行けない家庭が増えている、しかし安定した職業には大学を卒業しなければ入る手立てもない、
最賃法ギリギリの時給千円で月に25日働いても税込20万円、年金、保険、税金を除けば手取りは17万程度である、住まいは6畳にお勝手とトイレが付いて6万では難しい、
それでも仕事が有るだけましで失業して家賃滞納でもして住む場所を失えばネット難民かホームレスになる、住居がなければ更に就職することは難しい、結婚どころではない、仮に結婚しても子供は更にひどい状況で育てる事になる、貧乏というハンデは連鎖するのである
遺伝ではないが「親子感染」する理由でこれは当人ではどうにもならないところまで来ている、