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梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

お酒ー4:濁り

2010-09-11 08:48:50 | 日記
一時「濁り酒」という奴に凝った時期がある、きっかけになったのは福島の「白虎」と言う酒だった、その頃私は小さな機械の代理店に勤めていて其処の社長が会津の喜多方出身だった、偶々会津の会社に機械を納める事になり立会いが有った時、社長も同行して実家に泊まる事になった。そこで薦められたのがこの「白虎」と言う濁り酒だった、1合の壜に入った真っ白な酒で見た目は甘酒風だが辛口でほんの少し隠し味のように酸味がある、口当たりが良くてどんどん行ける、何本飲んだか憶えていないが飲んでいる時は楽しく酔ったと言った処だったが夜中にトイレに起きたら足元が覚束ないのに驚いた記憶が有る、しかし此れは美味かった、帰りに土産にと思ったら生酒なので醗酵が止まっていない、暖房の効いた車では破裂してしまうと言う、販売も10月から3月までで当然会津地方から外では売っていないと言う、しかしそれから15年以上経った頃義母が老人会で会津に行った帰りにお土産に買ってきてくれたので今では違うのかも知れない。この時から濁り酒に凝ってしまい売っていると買って見たがやはりあの酒を越えるものには中々会わない、メジャーなのは「五郎八」と言う物が有るが少し甘く酸味も強い、麹の粒子が残っていてそれらしいのだが味はどうも甘酒に辛口の原酒を混ぜた物ではないかと言う感じだ、違っていたらすみません、私の感想ですから、神奈川県の海老名か橋本に「橋本」と言う濁りが有ったが飲んだ感じは辛口だが後で口に残る、よく見たら糖と酸味を加えてあった、やはりそれなりの味になってしまう物だと妙なところで感心した。もう一つ此れはと言う酒に会ったのは長野県の大町だった、NTTの仕事で大町の金型工場に行った帰り、列車の待時間が余ったので駅前の商店街に有る酒屋に寄って見たら一升瓶の濁りが置いてある、「大雪渓」と言う名前で進められるまま少し試飲させて貰ったら此れは美味い、やはり生きていて壜のキャップには針穴が3つほど開いている、「それでも温度管理が悪いと破裂するよ、ここらは寒いので倉庫に置いているのだが昼間気温が上がりすぎると何本も破裂する事がある」と言われたが此れは買わない手は無いと2本買ってきた、網棚に上げて置いたが暖房が効いていたので破裂したら如何しようとその下から全員で別の席に移動して戻って来たが無事持ち帰る事が出来た、これも「冬場だけで近郷から外では売っていない」らしい、此れを大き目のぐい飲みか小柄の茶碗で飲むのが楽しい、その後も眼に付くと買っては来るのだが当然醗酵を止めた奴しか無い、それを買いに大町まで行くのも中々出来ないが機会があったら又手に入れたい酒の一つだ