☆いやぁ、良かったね~^^
最高だったよね。
本編前の『トランスフォーマー2』の予告編!
音楽もナレーションもなく、ただ、画面で圧倒させてくれた。
・・・で、肝心の『DRAGONBALL EVOLUTION』だけど、・・・酷かったね。
ド酷かったね。
俺は、残業を断ってまで、この映画を観に行ったんだよ。
四十歳の男が、「ミド蘭さんは、今日は『ドラゴンボール』観に行くから残業しないそうです」と職場全体に知れ渡りつつも、愛想笑いして帰ったんだよ。
前評判は悪かったけど、ハリウッドが作ったんだから、ある一定のレベルの作品に仕上がっていると確信していた。
設定は違っても、原作の抑えているところは抑えているものと思っていた。
・・・私の「確信」が、いかに、いい加減だったことかはすぐに分かった。
この映画、「設定」とか、「イメージが違う」とか以前の「映画文法」上、おかしかった。
とにかく、間が悪かった。
異常にテンポがおかしく、作り手が観ている者の心に引っかかって欲しいだろう箇所で、ことごとくはずしている。
いちいち、具体例を挙げるのも面倒くさい。
例えば、落とし穴の横穴を掘ると、次の場面ではいきなり、地下の火山国であったことに驚き、私は、「この映画、駄目だ・・・」と思った。
そこでは、ピッコロの血から生まれたモンスターが襲ってくるのだが、名前をつけろよ! と思った。
「シンバル」「タンバリン」と、原作と同じ名前をつけるだけで、私などは喜ぶのに・・・。
◇
原作とは全く異なるが、それでも、序盤は面白かった。
悟空の修行場面が描かれるのだが、斬新なシチュエーションで、とても興味を引き、その後の展開に期待を寄せることができた。
そして、ハイスクールでの悟空の生活が描かれる。
能力を隠さなくてはならなくて、不良どもにいいようにされると言う、よくあるワンパターンなのだが、別にそれでも構わない。
憧れの女の子にうまく口を聞けないのも面白いものだ。
しかし、ピッコロ大魔王が出現してから、異常に物語のリアリティが失われていく。
元々、原作を省みると、現実とファンタジーの狭間にあるシュールな世界観なのだが、映画のそこまでの展開が、現実と変わらないアメリカンハイスクールの学生の生活なので、いきなりの緑色の怪人の出現にのけぞった。
その後、ホイポイカプセルのバイクなんてのが出てきて、「ああ、この世界は普通の世界と違うのだな」と分かるのだが、実は、ホイポイカプセル以外のギミックは現われない^^;
世界観の描き込みが欠如しているのだ。
で、この映画版ピッコロは、世界を滅ぼす大魔王なのだが、その暴れっぷりが全く見られない。
「気の爆弾」みたいのを都市に落として、爆発させているようなのだが、鑑賞レートの関係なのか、残虐・殺戮シーンが皆無なので、物語上、何がなんだか分からない。
爆発にやられた廃墟なのか、はじめからそうなのか、本当に何がなにやら分からない。
◇
・・・おそらく、上映時間なのだろう。
上映効率を考え、一時間半ちょいと言う上映時間に合わすために、かなりの部分をカットしているのだ。
編集段階で、かなりの部分が切り捨てられ、肉付けの全くない、変な味わいの作品と化してしまっているのだ。
だから、テンポも悪い。
悟空の大猿化への心の葛藤など、全くシナリオが成り立ってない。
・・・いや、ピッコロとの最終決戦のつまらなさなど、編集の拙さでは済まない問題も多々あるのだが・・・。
あんなに弱いのなら、ピッコロでなく、ピラフでいいじゃないか。
そして、エンディングで、ピッコロの復活を匂わせれば、引きは最高だったはずだ。
ピラフのほうが、映画的には物語的な躍動感があったはずだ。
でも、この作品の続編は出来ないだろうし、観たくもない。
ピッコロを出し、さて、作り手は「バトル」と言うものをどう考えているのか?
◇
実は私、この作品が、こんなにもつまらないとは思わなくて、以下のようなエントリーの序文を用意して、観終えた後、つなげて感想を書こうと思っていた。
『国民的なマンガ作品なので、『DRAGON BALL』ファンなどとは言い難いが、私は、そのジャンプコミックスを一巻から初版で持っているほどだ^^v
ブルマなんて、四半世紀前の作品なのに、全く古さを感じさせないファッションセンスだ。
あの目の形なんて、昨今の女の子のアイメイクと同じではないか!
また、ルーズソックスが流行ってもいない時代に、アニメ版で、レッグウォーマーをオシャレに着こなしてもいた。
私は、ブルマの、連載当初の足が好きで好きで^^;
華奢だけど、バネの様な脚線美が、育ち盛りの少女みたいで最強です。・・・』
・・・でも、この書き出しは間違っていないと思う。
ブルマ役の娘(エミー・ロッサム)は、この作品の中で数少ないポイント稼ぎだと思う。
なかなか「いい女」系で可愛かったと思うのだ。
また、亀仙人役のチョウ・ユンファだが、チョウ・ユンファであることが良かった^^
でも、亀仙人としては、シナリオ上の描き込みが全く足りなかった。
じいちゃん役の人や、「ジョジョ・第一部」のトンペティみたいのが出てくるが、そういった老人たちのリアリティで、かろうじて、最後まで観ることが出来た。
その他は、なんかよく分からなかった・・・。
(2009/03/11)
最高だったよね。
本編前の『トランスフォーマー2』の予告編!
音楽もナレーションもなく、ただ、画面で圧倒させてくれた。
・・・で、肝心の『DRAGONBALL EVOLUTION』だけど、・・・酷かったね。
ド酷かったね。
俺は、残業を断ってまで、この映画を観に行ったんだよ。
四十歳の男が、「ミド蘭さんは、今日は『ドラゴンボール』観に行くから残業しないそうです」と職場全体に知れ渡りつつも、愛想笑いして帰ったんだよ。
前評判は悪かったけど、ハリウッドが作ったんだから、ある一定のレベルの作品に仕上がっていると確信していた。
設定は違っても、原作の抑えているところは抑えているものと思っていた。
・・・私の「確信」が、いかに、いい加減だったことかはすぐに分かった。
この映画、「設定」とか、「イメージが違う」とか以前の「映画文法」上、おかしかった。
とにかく、間が悪かった。
異常にテンポがおかしく、作り手が観ている者の心に引っかかって欲しいだろう箇所で、ことごとくはずしている。
いちいち、具体例を挙げるのも面倒くさい。
例えば、落とし穴の横穴を掘ると、次の場面ではいきなり、地下の火山国であったことに驚き、私は、「この映画、駄目だ・・・」と思った。
そこでは、ピッコロの血から生まれたモンスターが襲ってくるのだが、名前をつけろよ! と思った。
「シンバル」「タンバリン」と、原作と同じ名前をつけるだけで、私などは喜ぶのに・・・。
◇
原作とは全く異なるが、それでも、序盤は面白かった。
悟空の修行場面が描かれるのだが、斬新なシチュエーションで、とても興味を引き、その後の展開に期待を寄せることができた。
そして、ハイスクールでの悟空の生活が描かれる。
能力を隠さなくてはならなくて、不良どもにいいようにされると言う、よくあるワンパターンなのだが、別にそれでも構わない。
憧れの女の子にうまく口を聞けないのも面白いものだ。
しかし、ピッコロ大魔王が出現してから、異常に物語のリアリティが失われていく。
元々、原作を省みると、現実とファンタジーの狭間にあるシュールな世界観なのだが、映画のそこまでの展開が、現実と変わらないアメリカンハイスクールの学生の生活なので、いきなりの緑色の怪人の出現にのけぞった。
その後、ホイポイカプセルのバイクなんてのが出てきて、「ああ、この世界は普通の世界と違うのだな」と分かるのだが、実は、ホイポイカプセル以外のギミックは現われない^^;
世界観の描き込みが欠如しているのだ。
で、この映画版ピッコロは、世界を滅ぼす大魔王なのだが、その暴れっぷりが全く見られない。
「気の爆弾」みたいのを都市に落として、爆発させているようなのだが、鑑賞レートの関係なのか、残虐・殺戮シーンが皆無なので、物語上、何がなんだか分からない。
爆発にやられた廃墟なのか、はじめからそうなのか、本当に何がなにやら分からない。
◇
・・・おそらく、上映時間なのだろう。
上映効率を考え、一時間半ちょいと言う上映時間に合わすために、かなりの部分をカットしているのだ。
編集段階で、かなりの部分が切り捨てられ、肉付けの全くない、変な味わいの作品と化してしまっているのだ。
だから、テンポも悪い。
悟空の大猿化への心の葛藤など、全くシナリオが成り立ってない。
・・・いや、ピッコロとの最終決戦のつまらなさなど、編集の拙さでは済まない問題も多々あるのだが・・・。
あんなに弱いのなら、ピッコロでなく、ピラフでいいじゃないか。
そして、エンディングで、ピッコロの復活を匂わせれば、引きは最高だったはずだ。
ピラフのほうが、映画的には物語的な躍動感があったはずだ。
でも、この作品の続編は出来ないだろうし、観たくもない。
ピッコロを出し、さて、作り手は「バトル」と言うものをどう考えているのか?
◇
実は私、この作品が、こんなにもつまらないとは思わなくて、以下のようなエントリーの序文を用意して、観終えた後、つなげて感想を書こうと思っていた。
『国民的なマンガ作品なので、『DRAGON BALL』ファンなどとは言い難いが、私は、そのジャンプコミックスを一巻から初版で持っているほどだ^^v
ブルマなんて、四半世紀前の作品なのに、全く古さを感じさせないファッションセンスだ。
あの目の形なんて、昨今の女の子のアイメイクと同じではないか!
また、ルーズソックスが流行ってもいない時代に、アニメ版で、レッグウォーマーをオシャレに着こなしてもいた。
私は、ブルマの、連載当初の足が好きで好きで^^;
華奢だけど、バネの様な脚線美が、育ち盛りの少女みたいで最強です。・・・』
・・・でも、この書き出しは間違っていないと思う。
ブルマ役の娘(エミー・ロッサム)は、この作品の中で数少ないポイント稼ぎだと思う。
なかなか「いい女」系で可愛かったと思うのだ。
また、亀仙人役のチョウ・ユンファだが、チョウ・ユンファであることが良かった^^
でも、亀仙人としては、シナリオ上の描き込みが全く足りなかった。
じいちゃん役の人や、「ジョジョ・第一部」のトンペティみたいのが出てくるが、そういった老人たちのリアリティで、かろうじて、最後まで観ることが出来た。
その他は、なんかよく分からなかった・・・。
(2009/03/11)