☆良作で、とても粋な話であった。
ペット感動物語と言うよりは、ちょいとオシャレな展開のラブコメディの手触りの作品だ。
故に、あまりあざとい泣かせの演出がなく、ややミディアムレアな作りで、私は「大人の抑制が利いているなあ」などと感心しつつも、私はガキなので食い足りない面もあった。
◇
主役の二人は、若く、その才能でマスコミの仕事についている。
二人には、やや、属すマスコミの格差があったが、ラブラブで結婚。
結婚するにあたって、幾つかの将来の展望があり、その中には子供を産み育てることもあったが、先ずはペットを飼って、二人の間に他の存在を置いてみようと犬・マーリーを飼うことにした。
このマーリーが、バカ犬だった^^
とにかく、落ち着きなく暴れ回り、他人の手間をかけさせる行為ばかりする。
よく、アホウドリは、頭が良いばっかりに人間に近づき、殺されてしまった、などと言われているが、この、バカ犬・マーリーも、それと同じく本当は利口なのかなと視線を向けていたのだが、こいつ、本当にバカだ^^;
もうちょい都合良く、さびしがり屋の犬みたいに描かれていくのかと思いきや、バカ犬のレベルをけして超えない。
裏付けとっていないのだけど、この話がどうやら実話だからだろう。
旦那・ジョン(オーウェン・ウィルソン)は、報道記者を目指していたのだが、新聞の文化部でコラムを書かされる。
何を書いていいのか分からなかったのだが、マーリーのドジ話を書いたらバカ受けするのだった。
そうして、コラムニストとして大成していき、有名新聞社で既にコラムニストとして大成していた妻・ジェニー(ジェニファー・アニストン)との結婚も順調に過ぎていく。
もちろん、マーリーにも困らせ続けられる^^;
・・・この作品が優れているのは、あくまでも、マーリーの存在は夫婦にとって重要なことではあるが一部でしかない、という展開にあろう。
ジョンは、会社の上司と記事について語り合い、
ジェニーは、家庭に入り、子作り体勢に入る。
そして、最初に宿った子は、死産になってしまう。
そういったエピソードもきっちり描いている。
そんな、悲しみのうちにあるジェニーの横にはマーリーがしおらしく座っている。
夫婦は、傷心旅行にアイルランド(だっけ?)に行ってみる。
それと平行して、留守宅でマーリーを預かる娘の艱難辛苦wが平行して描かれる。
ジョンは、どんどんコラムニストとして人気が出てきて、
ジェニーは三人の子供を授かる。
夫婦は、長い結婚生活で何度となく衝突する。
しかし、お互いに機転を利かし、夫婦の危機を乗り越える。
マーリーは相変らずバカを続けている。
マーリー付随の夫婦一代記が丹念に描かれているのだ。
◇
ジョンには、報道現場の最前線記者を共に目指していた友人がいた。
ジョンが、マーリーの世話に始まり、子供をもうけ、自由自在には動けないのと対象に、友人・セバスチャンは、どんどん報道記者としての出世をしていった。
その作中最後の別れのシーンが、マーリーとの別れのシーン以上に良かった。
親友であっただろう二人が、完全に接点を失っている様が描かれていた。
かたや家庭に、かたや世界に・・・。
◇
女性から見ると、ジョンやセバスチャンはそれぞれ魅力的なのだと思うが、私には、ジェニーがとても生き生きしていて魅力的だった。
このジェニファー・アニストン・・・、アイメイクは濃いが、とても平安顔である。
口元や鼻・眉に気品があって良い。
こんな美人とならば、飽きない生活を送れそうだ^^;
◇
マーリーを兄と仰ぐことになる三兄弟も、物心ついてからの描写は少ないが、とても個性が豊かだ。
マーリーの死に目に会えなかったのは、実話であるからだろうし、アメリカ的な合理性を感じさせられたが、
そのお葬式にあたって、無口な長男が「心で通じ合っている」と言ったときには、不覚にも涙がこぼれた。
(2009/03/27)
ペット感動物語と言うよりは、ちょいとオシャレな展開のラブコメディの手触りの作品だ。
故に、あまりあざとい泣かせの演出がなく、ややミディアムレアな作りで、私は「大人の抑制が利いているなあ」などと感心しつつも、私はガキなので食い足りない面もあった。
◇
主役の二人は、若く、その才能でマスコミの仕事についている。
二人には、やや、属すマスコミの格差があったが、ラブラブで結婚。
結婚するにあたって、幾つかの将来の展望があり、その中には子供を産み育てることもあったが、先ずはペットを飼って、二人の間に他の存在を置いてみようと犬・マーリーを飼うことにした。
このマーリーが、バカ犬だった^^
とにかく、落ち着きなく暴れ回り、他人の手間をかけさせる行為ばかりする。
よく、アホウドリは、頭が良いばっかりに人間に近づき、殺されてしまった、などと言われているが、この、バカ犬・マーリーも、それと同じく本当は利口なのかなと視線を向けていたのだが、こいつ、本当にバカだ^^;
もうちょい都合良く、さびしがり屋の犬みたいに描かれていくのかと思いきや、バカ犬のレベルをけして超えない。
裏付けとっていないのだけど、この話がどうやら実話だからだろう。
旦那・ジョン(オーウェン・ウィルソン)は、報道記者を目指していたのだが、新聞の文化部でコラムを書かされる。
何を書いていいのか分からなかったのだが、マーリーのドジ話を書いたらバカ受けするのだった。
そうして、コラムニストとして大成していき、有名新聞社で既にコラムニストとして大成していた妻・ジェニー(ジェニファー・アニストン)との結婚も順調に過ぎていく。
もちろん、マーリーにも困らせ続けられる^^;
・・・この作品が優れているのは、あくまでも、マーリーの存在は夫婦にとって重要なことではあるが一部でしかない、という展開にあろう。
ジョンは、会社の上司と記事について語り合い、
ジェニーは、家庭に入り、子作り体勢に入る。
そして、最初に宿った子は、死産になってしまう。
そういったエピソードもきっちり描いている。
そんな、悲しみのうちにあるジェニーの横にはマーリーがしおらしく座っている。
夫婦は、傷心旅行にアイルランド(だっけ?)に行ってみる。
それと平行して、留守宅でマーリーを預かる娘の艱難辛苦wが平行して描かれる。
ジョンは、どんどんコラムニストとして人気が出てきて、
ジェニーは三人の子供を授かる。
夫婦は、長い結婚生活で何度となく衝突する。
しかし、お互いに機転を利かし、夫婦の危機を乗り越える。
マーリーは相変らずバカを続けている。
マーリー付随の夫婦一代記が丹念に描かれているのだ。
◇
ジョンには、報道現場の最前線記者を共に目指していた友人がいた。
ジョンが、マーリーの世話に始まり、子供をもうけ、自由自在には動けないのと対象に、友人・セバスチャンは、どんどん報道記者としての出世をしていった。
その作中最後の別れのシーンが、マーリーとの別れのシーン以上に良かった。
親友であっただろう二人が、完全に接点を失っている様が描かれていた。
かたや家庭に、かたや世界に・・・。
◇
女性から見ると、ジョンやセバスチャンはそれぞれ魅力的なのだと思うが、私には、ジェニーがとても生き生きしていて魅力的だった。
このジェニファー・アニストン・・・、アイメイクは濃いが、とても平安顔である。
口元や鼻・眉に気品があって良い。
こんな美人とならば、飽きない生活を送れそうだ^^;
◇
マーリーを兄と仰ぐことになる三兄弟も、物心ついてからの描写は少ないが、とても個性が豊かだ。
マーリーの死に目に会えなかったのは、実話であるからだろうし、アメリカ的な合理性を感じさせられたが、
そのお葬式にあたって、無口な長男が「心で通じ合っている」と言ったときには、不覚にも涙がこぼれた。
(2009/03/27)