☆すいません。
私の仕事は、月曜日が忙しいのです。
故に、小刻みの「講演会報告」エントリーですいません。
昨日、「大空のサムライ」こと坂井三郎氏のことを書いたら、本日の産経新聞に、雑誌『Will』の増刊の広告が載っていて、坂井氏をフューチャーしていたので、その共時性に満足した。
私には、よくあることだ。
私は、別に坂井氏をくさすつもりはなく、最高の軍人だったのだと思っている。
<三八式歩兵銃(有坂銃)>の認識は、「経験論」の坂井氏と「合理論」の別宮氏の違いだと思う。
坂井氏は、比較するものなく、自分の感じ方で三八式歩兵銃に文句を言ったのだろう。
・・・兵頭軍師による<田母神論文>批判であるが、
軍師は、話の途中で、田母神俊雄氏の人物的魅力については、「リーダーとしては立派な人物である」とは、ちゃんと語っていたので断っておく。
◇
・兵頭軍師は、しかし、<田母神論文>によって、日本国を守ることになる核武装は、10年は遠のいたと語っている。
・私(ミド蘭)個人は、<田母神論文>云々はおいといても、10年では済まないような気がしている。
・「10年」としたのは、私から見ると、兵頭軍師の言論上の「保険」のようにも思えた^^;
・…さて、軍師は、90年の後半から、その著書において核武装の必要性を論じてきた。
しかし、日本社会においては、それはタブーにも近い主張であった。
その頃は、中国などの核を自分たちの危険に当てはめる思考回路が日本人にはなかった。
その目を覚まさせてくれたのが、北朝鮮の核問題であった。
これにより、日本においても、核の脅威が身近に考えられるようになった。
その帰結は、日本の核武装の可能性を示唆する。
・だが、今回の田母神論文によって、日本の核武装は難しくなった。
・<田母神論文>そのものや、<田母神論文>を巡っての騒動で、日本は、世界中に、そのエスタブリッシュの<没倫理性>をさらけ出してしまったからだ。
・国際社会(主にアメリカとの「同盟」関係において)での「信用」を失墜させてしまった。
・ここら辺の詳しい経緯は、以下のエントリー内容と同様だと思われるので参照あれ!
[田母神論文がワヤにしたもの](2009/02/01)
・<田母神論文>自体も酷い内容で、
前半においては、中国大陸における日本軍の行動は侵略ではないと主張し、
後半においては、日本だけが侵略したのではないと、論旨を変える。
そして、最後には、真珠湾は、ルーズベルトに仕組まれたなどと言っている。
内容がブレまくりなのである。
・そもそも、日本は、天皇の名において、パリ不戦条約(不戦条約<「戦争抛棄ニ関スル条約」>は、第一次世界大戦後に締結された多国間条約で、国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄し、紛争は平和的手段により解決することを規定した条約)を批准しているのである。
(侵略の定義などはないのだが…)
・パールハーバーのケースにおいては、日本政府の言い分などは無きに等しい。
国際社会においては、自分の為したことが何であれ、
その正当性を主張する、説得・宣伝・広報が必要であるが、日本政府には、そんなものはない。
・ただ、日本が、あらかじめ奇襲するつもりが満々だった事実は流布されている。
・<田母神論文>の「日本は侵略国家であったのか」は、国際社会においては「ヤブヘビ」以外の何ものでもない。
何故か? リーダーの「約束破り」を吹聴して回っている内容だからだ。
・田母神俊雄氏は、次期統幕議長と言われていた人物である。
統幕議長とは、一昔前なら、参謀総長のことである。
そんな人物が「約束破り」を是認しているのである。
世界は唖然とした事だろう。
道義・倫理に反する行為であるからだ。
・<田母神論文>の内容こそは、その内容の稚拙をさっ引いても、核武装論者が最も隠したかった内容なのだ。
◇
私が、小林よしのりの『台湾論』を、その内容に感動しながらも、「台湾の為には危険な内容だ」と思ったのと近い理由だろう。
その危惧は、現在の台湾の状況(中国からの干渉の増大)で正解だったことが分かる。
(続く 2009/03/09)
私の仕事は、月曜日が忙しいのです。
故に、小刻みの「講演会報告」エントリーですいません。
昨日、「大空のサムライ」こと坂井三郎氏のことを書いたら、本日の産経新聞に、雑誌『Will』の増刊の広告が載っていて、坂井氏をフューチャーしていたので、その共時性に満足した。
私には、よくあることだ。
私は、別に坂井氏をくさすつもりはなく、最高の軍人だったのだと思っている。
<三八式歩兵銃(有坂銃)>の認識は、「経験論」の坂井氏と「合理論」の別宮氏の違いだと思う。
坂井氏は、比較するものなく、自分の感じ方で三八式歩兵銃に文句を言ったのだろう。
・・・兵頭軍師による<田母神論文>批判であるが、
軍師は、話の途中で、田母神俊雄氏の人物的魅力については、「リーダーとしては立派な人物である」とは、ちゃんと語っていたので断っておく。
◇
・兵頭軍師は、しかし、<田母神論文>によって、日本国を守ることになる核武装は、10年は遠のいたと語っている。
・私(ミド蘭)個人は、<田母神論文>云々はおいといても、10年では済まないような気がしている。
・「10年」としたのは、私から見ると、兵頭軍師の言論上の「保険」のようにも思えた^^;
・…さて、軍師は、90年の後半から、その著書において核武装の必要性を論じてきた。
しかし、日本社会においては、それはタブーにも近い主張であった。
その頃は、中国などの核を自分たちの危険に当てはめる思考回路が日本人にはなかった。
その目を覚まさせてくれたのが、北朝鮮の核問題であった。
これにより、日本においても、核の脅威が身近に考えられるようになった。
その帰結は、日本の核武装の可能性を示唆する。
・だが、今回の田母神論文によって、日本の核武装は難しくなった。
・<田母神論文>そのものや、<田母神論文>を巡っての騒動で、日本は、世界中に、そのエスタブリッシュの<没倫理性>をさらけ出してしまったからだ。
・国際社会(主にアメリカとの「同盟」関係において)での「信用」を失墜させてしまった。
・ここら辺の詳しい経緯は、以下のエントリー内容と同様だと思われるので参照あれ!
[田母神論文がワヤにしたもの](2009/02/01)
・<田母神論文>自体も酷い内容で、
前半においては、中国大陸における日本軍の行動は侵略ではないと主張し、
後半においては、日本だけが侵略したのではないと、論旨を変える。
そして、最後には、真珠湾は、ルーズベルトに仕組まれたなどと言っている。
内容がブレまくりなのである。
・そもそも、日本は、天皇の名において、パリ不戦条約(不戦条約<「戦争抛棄ニ関スル条約」>は、第一次世界大戦後に締結された多国間条約で、国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄し、紛争は平和的手段により解決することを規定した条約)を批准しているのである。
(侵略の定義などはないのだが…)
・パールハーバーのケースにおいては、日本政府の言い分などは無きに等しい。
国際社会においては、自分の為したことが何であれ、
その正当性を主張する、説得・宣伝・広報が必要であるが、日本政府には、そんなものはない。
・ただ、日本が、あらかじめ奇襲するつもりが満々だった事実は流布されている。
・<田母神論文>の「日本は侵略国家であったのか」は、国際社会においては「ヤブヘビ」以外の何ものでもない。
何故か? リーダーの「約束破り」を吹聴して回っている内容だからだ。
・田母神俊雄氏は、次期統幕議長と言われていた人物である。
統幕議長とは、一昔前なら、参謀総長のことである。
そんな人物が「約束破り」を是認しているのである。
世界は唖然とした事だろう。
道義・倫理に反する行為であるからだ。
・<田母神論文>の内容こそは、その内容の稚拙をさっ引いても、核武装論者が最も隠したかった内容なのだ。
◇
私が、小林よしのりの『台湾論』を、その内容に感動しながらも、「台湾の為には危険な内容だ」と思ったのと近い理由だろう。
その危惧は、現在の台湾の状況(中国からの干渉の増大)で正解だったことが分かる。
(続く 2009/03/09)