福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

身近にあった食品2016(2) 缶詰  鮭の中骨缶(1) その存在を初めて知った

2016年12月10日 04時56分51秒 | コラム、エッセイ
 最近、多少食品に関しての随想などを読んでいる。

 ここ数週間かかって、沈没船、あるいは難破船をめぐる救助に命をかけるサルバー達の活躍を扱った漫画「我が名は海師」全15巻を読み終え、すっかり迫力に圧倒されて疲れてしまい、しばらく漫画から離れることとした。

 選んだ食品関係の随想は1987年から始まった東海林さだお氏の「丸かじりシリーズ」である。私が普段あまり関心を寄せない食品、食事に関する随想集で、軽快な文章、ウイットに富むので私は好きであった。現在まで40巻を発行している様だ。
 我が家には文庫で購入した30巻ほどあり、購入当時もざっと読んだはずだが、中身については100%忘れている。最近は電子化したのをiPadで読み直している。

 ここ2週間ほどで数冊読み直したが、いま手にしているのは1993年発行の「駅弁の丸かじり」であるが、その中の一節に「あるまいことか骨だけ缶」という項目に目が惹かれた。

 骨だけの「鮭の中骨水煮」についての記述である。

 思い出してみると、子どもの頃時に食卓に鮭缶がのぼったが、ちょっと贅沢な味わいがあって私は大好きであった。それには輪切りになった鮭が詰められ、中骨が1つだけ入っていて、サクサクほろほろ、ととても美味しく、母親にねだって回してもらっていたことを思い出した。
 私は18歳で郷里を離れてからは本日まで鮭缶は一つも食しておらず、その存在すら忘れていた。

 作者の東海林さだお氏は食品に関しては驚くべき知識をお持ちであるが、このシリーズの、この項を書くまで「鮭中骨缶」があることをご存知なかった様で、感激とともに小文を認めている。当時東海林氏は55歳頃である。

 多分、私は発売当時もこのシリーズ、この項を読んだはずであるが、魚料理としては中毒と言って良いほど鮭を好む私であるが、缶詰に関しては読み流していたのであろう。今回この項を読み直して初めて「鮭の中骨水煮」缶の存在を知った。東海林氏も55歳まで知らなかった様であるが、私は71歳の昨日まで知らなかった。

 早速、スーパーに出かけて食品売り場を探索した。食品売り場に足を踏み入れたのは久々である。ありました。2種類の「鮭の中骨水煮」缶が。私は大きな期待とともにこの2缶を購入した。


(後で追加購入した3缶を加えて)

 
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