銅版画制作の日々

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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン せつなくて(T_T)

2007-05-23 | 映画:シネコン


リリー・フランキーの国民的ベスト&ロングセラー小説「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」がついに映画化。多くの熱い思いが集まって、立ち上がったという。

5月9日(水)のレディスディーにMOVX京都にて鑑賞しました。何と200万部を超えたということで・・・・。ブレイク中の作品は、この日も大入り満員でした。実際のところ、この小説の存在も知らなかったし、テレビでも放送されていた事を最近知りました。かなり出遅れている私です

映画館に行くたび、予告編を観てたが・・・・。最初は観る気もなくでもキャスト陣が、オダジョー、樹木希林、小林薫、松たか子そして樹木希林の娘さん、内田也哉子が演技初挑戦というそんなこんなで色々観たくなるような宣伝につられて、観る事にしました。

もうだめですとにかく終始状態に・・・・。他のお客さんもウルウル~~~~~せつなくて、悲しくて・・・・・。

お話は主人公“ボク”(オダギリ・ジョー)と“オカン”(樹木希林)の親子の絆を自然なタッチで描かれています。またそんな2人につかず、離れず、飄々と生きる“オトン”(小林薫)がいます。3人で楽しく暮していたけど・・・・オトンの気ままな生活に愛想をつかしたオカン(内田也哉子)は、ボクを連れて筑豊の実家帰ることになります。オカンは妹の小料理屋を手伝い、ボクを育ててくれます。美味しいご飯を作って食べさせてくれたおかげで、ボクは大きくなった。トロッコに乗って遊ぶやんちゃなガキに育ちました一方オカンもそれなりに楽しくやっていたようです。近所の人たちと花札をしたり、ボーイフレンドとデートも酒乱のオトンから逃れて、解放されたオカンは自由なひとときを満喫していたようです。学校の長い休みにはオトンのところへ行かされました。一度オトンがボクのために船の模型を作ってくれたが、なかなか上手く行かず結局未完成だったことも・・・・。

1970年代は筑豊の炭鉱町も、小倉の製作所もだんだん衰退して、町も活気が無くなる。そんな町を出たくなったボク、そして少しでもオカンを自由にしたいと思うボクだった。大分の美術学校を受験して合格したボクは下宿をすることに・・・・。旅立つボクにオカンはかばんに下着や弁当箱、そしてしわくちゃの一万円札がのばして封筒にいれてあった。列車の中でオカンの作ったおにぎりと漬物を食べて、15歳のボクはした。

1980年代、ボクは憧れの美大生となるしかし学校へもろくに行かず、絵も描くこともせず・・・・。自堕落な生活を送っていた。ダラダラと4年間が過ぎた。このままやったら、卒業できんオカンが無理をして送ってくれた学費なのに・・・・。親不孝した告白をしなければならなかったボクに「オカンもあと一年るけん、あんたも頑張って卒業しなさい」オカンに甘えて留年させてもらい、オカンを喜ばせるために、何とか卒業したが・・・・・・。

その後の進路は何も考えていなかった就職する気もないことをオカンには言えずオトンに相談した。「何事も最低5年はかかるんや!何もせんにしても5年は何もせんようにしてみい。」と遊び人のオトンのアドバイスは妙に説得力あり

1990年、バブルがはじけたボクには関係の無いことだったが・・・・・。何もしないから、借金がずんずん増えていくボクだった。たまっていく借金の返済のため、何でもかんでも仕事を引き受けた。そのうちボクはイラストレーター兼コラムニストとして食えるようになっていく

これでオカンに心配かけずにやっていけると思った矢先、おばさんからでオカンが癌で手術を受けたことを知る一応手術は成功したが、完治はしていなかった。残った癌細胞は投薬で治療を続けるということだった。そんな状況なのに、オカンはまだ働くつもりだった。「東京に来たらええやん」「ほんとうに行ってええんかね」遠慮がちなオカンをボクは呼び寄せた。15歳でオカンの元を離れて15年経っていた。ボクとオカンは東京の雑居ビルで再び2人の生活が始まった

ボクには新しい恋人ミズエ(松たか子)もいた。彼女とオカンは意気投合お互いにいい関係になる。ボクにとって東京暮らしを初めての一番の幸せを感じる

オカンは代々の糠床をもってやって来た。ボクの仕事仲間や友人たちがやって来ると必ず手料理をふるまう。ボクがいなくても皆、オカンの料理を食べにやって来たいつも笑い声のたえない、心温まるができた。オカンが来たので、帰るはなくなったけど雑居ビルの一室がとなった。

しかしこの幸せも、そう長くは続かなかった「いつかやって来る」というボクの恐れていたことが・・・・・。

2001年4月1日、桜の季節なのにが降った。オカンとボクは、病院の窓から東京タワーを間近に見上げていた。

脚本は原作者リリー・フランキーと同世代、同郷出身の松尾スズキ、昭和の筑豊で育った少年が平成の東京タワーの下で母を看取る主人公の精神を正しく理解し、原作の魅力を損なうことなく、再構築した作品。

エンディング曲は福山雅治の「東京にもあったんだ」、リリー・フランキーの大ファンの福山がこの映画のために書き下ろした感動のバラードです。

何と言ってもオカンを演じた樹木希林のユーモアとせつなさのある演技に感動した。オダジョーも母を思う素敵な息子を演じている。涙なくしては観れない親子の心温まる情感にただただがあふれるばかりです。

 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

 

 ※リリー・フランキーと言えば、NHKのアニメ「おでんくん」を思い出します。
  独特なアニメは結構インパクトありますね。
  リリー・フランキーの公式サイトはこちらからどうぞ

 

 

Comments (6)
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