銅版画制作の日々

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QUEEN☆エリザベス女王の“本当の姿”とは?そしてダイアナとの確執の行方?!

2007-05-11 | 映画:シネコン

 

エリザベス女王にそっくりなので、いやあ~です。(ちなみに、このヘアースタイルの名前はキャベツヘアーだとか)よく似た人がいるものだと感心していたところ、先日「キネマ旬報」でヘレン・ミレンの素顔を見て、あまり似ていないことに気づきました。それにしても、メークで、あれだけ変身するんだと・・・・・。

5月に入り、「スパイダーマン3」、「バベル」、「東京タワー」と鑑賞しましたが、記事を書くのにはまだ時間がかかりそうです。ぼちぼちですが更新しますので、またのぞいて下さい

ということでこの作品は4月29日に東宝シネマニ条にて、鑑賞

 


1997年8月31日。ダイアナ元皇太子妃がパリで自動車事故によって、急逝したあの事故から10年。今まで決して語られることのなかった事故直後の英ロイヤルファミリーの混乱、そしてその時期に英首相となった、若きブレアの取った行動、そしてエリザベス女王の苦悩と人間性を描いた作品がこの「QUEEN」だ。

《世紀の結婚》と世界中に祝福されたロイヤルウェデングから16年後、チャールズ皇太子との決して幸せとはいえなかった新婚生活にピリオドを打ったダイアナは新しい恋人とめぐり合い皇太子妃時代よりも積極的にエイズ患者や地雷被害者への救済にパワーを注ぎ、まさに充実した人生だった。でも彼女の私生活はパパラッチに常に狙われるという日々が続き・・・・。その過激さは日を追うごとに増していくのだ。そしてついに最悪の結末を迎えることに

事故直後、英国民の関心は、一斉にエリザベス女王に向けられる。ダイアナはエリザベス女王にとって、頭痛の種だったし、離婚して民間人になった彼女の死に、英国王室が関与することもないはずだったし・・・・・。

だからエリザベス女王は、ダイアナに対してのコメントも避け続けた。でも英国民に絶大な人気を誇るダイアナの死を無視することは、結果的に国民を無視するということになってしまうのだエリザベス女王に対する国民の不信感は急激に増大窮地に追い込まれるエリザベス女王

その空気をいち早く察知し、王室と国民の橋渡ししたのが首相になったばかりの、若きトニー・ブレア(マイケル・シーン)だった。事故直後の7日間のエリザベス女王の“本当の姿”、ダイアナとエリザベス女王の間に確実に存在した確執を、初めて描かれた作品だ


1997年5月、首相となったブレアは、新政権の設立を女王より認められるしかし儀式はたった15分で終了。喜びに浸る間もなく

 

事故直後のロイヤルファミリーの7日間は・・・・・。

1997年8月30日ーパリ深夜ダイアナと恋人ドデイ・アルファイドの乗ったが事故に遇うパリの大使館より、女王の侍従長に、で事故の連絡がある。すでにドデイ氏の死亡が確認。ダイアナは病院の集中治療室に搬送。この知らせは、ブレア首相、ロイヤルファミリーに伝えられる。チャールズ皇太子(アレックス・ジェニングス)は王室専用機でパリに向かおうとする。でも女王は「王室の浪費と国民から非難される」との使用禁止、その上ダイアナはもはや民間人なので、国事ではないと主張する。

 

8月31日ー朝5時ダイアナの死がロイヤルファミリーに伝えられる。チャールズより、将来の英国王となる母親の遺体をで連れ戻すことが浪費なのかと尋ねられ、しぶしぶ承知一方ブレアは大変な騒ぎになると予想早朝から報道担当官と声明発表の準備に追われていた。女王からの公式表明がないか、バッキンガム宮殿には多くの国民が集まり、花が手向けられる。ダイアナの実兄はで心境を語り、「妹を殺したのはマスコミだ」と責任追及。

女王はロンドン郊外のバルモラル城で朝食を取ろうとしていた。そのときブレアから、内容は国民に対してのスピーチや葬儀についてだった。いまさら、厄介なダイアナの死について、マスコミの見世物になりたくない女王。国民の思いや望みなんて知ろうとはせず・・・・。あくまでも、ダイアナの生家が内輪で葬儀をするべきだと言い放つ頑な態度の女王に、ブレアは苦悩するブレアはそんな女王の態度に屈せず、報道官の練った声明文を発表その言葉は“人民たちのプリンセス”この言葉は国民たちの心に響くのだブレアの人気は

チャールズ皇太子はパリの病院で、ダイアナの遺体と対面でロンドンまで棺を搬送。出迎えたブレアは、女王をはじめとする、ロイヤルファミリーの古い考えを非難自分はもっと柔軟性のある新しい時代の人間だと主張するのだった。

 

9月1日ー月曜日、バッキンガム宮殿において、ダイアナの葬儀について会合が開かれる。5日後の土曜日、ウェンストミンスター寺院で国葬を行うことで話がほぼ決まる。この国葬は皇太后(シルビア・シムズ)が自分のために考えたプラン・モデルだったので、採用となる来賓は各国の皇族だけでなく、ハリウッドスターやデザイナーといった各界のセレブを招くというものに。女王は派手な内容にまるでアトラクションのような国葬に、英国民は望んでいるのか疑問を抱く。国民の心が理解できない????一方チャールズ皇太子は、ブレアの元に秘書にをさせる。共感しているよというメッセージを・・・・・。王室に国民の怒りが向けられるのを懸念それならば女王ひとりに集中すればなんて虫のいいチャールズ皇太子ブレアに媚びるなんてちょっとずるい奴だ。

 

9月2日ー火曜日、ダイアナが死んだのに、宮殿には半旗はあげられず・・・・・。このことで国民の怒りはさらにをつける。半旗を揚げることに悩む女王だが、フィリップ殿下(ジェイムズ・クロムウェル)は君主がいる印のものだから、バルモラル城にいる以上、揚げる必要はないと、ブレアが国民の要望を代弁するためにをしてきたことに、殿下は苛立つのだ。

 

9月3日ー水曜日、マスコミの王室に対するバッシングがエスカレート王室の責任逃れとブレアは王室を守るため、半旗を揚げ、すぐにロンドンに戻ることを女王に伝える。国民の感情を抑える手段だと話す。このことに女王は激怒自分は誰よりも、国民の事を理解していると。むしろこのような状況を作ったのはマスコミだと反論英国民が示す品位ある哀悼の表現とはかけ離れている現実を非難ブ女王の意見を受け入れる。でも国民の反応に一番動揺しているのは女王だった。気分転換に鹿狩りに出かけた殿下の後を追い、山道をで運転途中川にはまる。スコットランドの大自然の中、突然一人になった女王の目にあふれ出す。国民のために人生を捧げてきたのに・・・・。今は彼らから怒りをぶちまけられている恐怖女王という立場の苦悩と悲しみ。そんな感情が一度に爆発してしまう。美しい1頭の鹿が突然、女王の目の前に・・・・。遠くで、銃声の音が。必死で逃す女王だ。

9月4日ー木曜日、葬儀のパレードを見ようと、沿道に徹夜組が現れる。相変わらず、ロイヤルファミリーへの辛い見出しが並ぶ。ブレアは反対に国民から敬愛されるほどの人気王室廃止を賛成する声も窮地に立たされるエリザベス女王国民への信頼回復のため、半旗を揚げ、ロンドンに戻り。ダイアナの棺に別れを告げ、の生放送で声明を発表することを決断が迫られる

 

9月5日ー金曜日、悩んだ末、ブレアの提言を聞き入れることにした。固い表情で、バッキンガム宮殿へ・・・・。門の外には多くの花やカードで埋め尽くされていた。ひとつずつ丁寧に見て廻り、王室非難のも・・・・。心痛めるその後、女王は国民の中に入っていく。その異例な行動にマスコミや国民をかせる。いよいよ声明がを通じて始まるときが近づいていた。原稿を手にした女王がカメラの前に立つ。

 女王の愛玩犬は、ウェルッシュ・コーギー・ペンブローク。12世紀頃から牛追いなどをする牧畜犬として飼われていた。女王だけでなく皇太后も大の犬好き

 

克明に王室の状況を描いた作品、未知なる世界と言うと大げさだが・・・・・。でも結構ごく普通に生活しているのだと分かった。ダイアナに対する女王の気持ちも細かく表現されて、興味深い。嫁として嫁いだダイアナも姑である女王との確執は消せるものではなかった。古いしきたりにアレルギーもあったのだろう。それにしてもダイアナ元皇太子妃の存在のパワーはエリザベス女王2世でさえ、勝てなかったのだ。ブラボーダイアナと心からを贈りたい

 

※トニーブレア役のマイケル・シーンは「ブラッド・ダイヤモンド」にも出演していたらしいが・・・・・。記憶にありません。

 

監督は「ヘンダーソン夫人の贈り物」のスティーヴン・フリアーズ。脚本はピーター・モーガン、本作でアカデミー賞脚本賞にノミネート他の映画賞でも受賞している。そして本作で女王を演じた、ヘレン・ミレンはアカデミー賞主演女優賞をゲット

 

クイーン THE QUEEN 公式サイト

 

 

Comments (8)
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