【注意】記事は2018年の話であり、既に制度が変更されてます。
大学受験生の息子へ尋ねて書いているが、間違いがあるかも知れないので、そのつもりで。間違いを見つけられたら指摘して頂くと嬉しい。
記事内の成績表は息子の試験結果。恥ずかしい息子の得点はモザイクを入れたが、今回の試験の平均点を見て欲しくて掲載している。
O-NET
最初に行われるのがO-NETと呼ぶ基本学力試験で、M6(高3)の終わりに所属する学校にて実施される。息子の学校の平均点と地域や国全体の平均点を比べて欲しい。タイのM6(高3)が全員受験するので、進学校の生徒は偏差値が高めにでるが、大学へ行かない者も受験しているので、高めに出た偏差値に喜んで安心していると、後の試験で痛い目に遭う。
今年から3回目以降の入試で、コソポト(タイ医療教育グループ)のシステムを利用した大学の医療系学部(医学部、薬学部、臨床検査・理学療法学部、獣医学部)を受験するにはO-NETの合計点が300点以上で各科目が30%以上の得点が必要だそうだ。(息子の話なので、重要な判断をされる方は要確認)
GAT・PAT
GAT・PATの解説や科目名についてはwikiの「タイの教育」ページを参考にした。
GATは(General Aptitude Test(総合適性試験))の略で、1はタイ語の読み書きと問題解決で、2は英語。
PATは(Professional and Academic Aptitude Test(専門分野の学術的な適性試験 ))の略で大学での教育への基礎知識を測り、受験する大学や学部が求める物を受験する。
PAT試験は専門分野の試験だが、GATがセットになっており、理系の生徒でもタイ語と英語からは逃げられない。それと教育学部を狙いたければPAT5、工学部へ行きたければPAT3の受験が必要となり、志望学部をある程度絞ってないと勉強しなければならない課目が増えて不利。
数学は300点満点で平均点が48点。科学(理科)も300点満点で平均点が72点であり、かなり難しい問題が出ている。科学(理科)は物理や化学は苦手だけど生物が得意なら、生物分野の出題だけは満点を目指すなんて方法もお薦めしないが可能w。
PAT7.3(日本語)は、試験前日に漢字の勉強をさらっとしただけで受験したが、300点満点で228点取れウドンタニ県内ではトップの成績だそうで、高校が表彰してくれるらしい。息子の学校の日本語コース首席の生徒も息子には勝てなかったそうで、行く気もないのに遊びで受けるなと文句を言われたらしい。息子は小2まで日本の小学校へ通い、タイへ来てからは日本語の教科書がドラえもんやワンピースの単行本だったのだが、毎日自宅で日本語を使っているくらいでもそこそこ良い点が取れた。文系で日本語の学科へ行けば、それなりに良い大学へ行けるらしい。日本語を話すお子様をお持ちの方は、大学受験の緊急用にPAT7.3(日本語)受験をお薦めしたい。www
クァムタナペート(医学部GAT)
コソポト(タイ医療教育グループ)のシステムを利用した大学の医療系学部(医学部、薬学部、臨床検査・理学療法学部、獣医学部)を受験する時に利用する適性試験。コソポトのシステムを使った受験は、O-NETの各科目の得点が30%以上で、全科目の合計点が300点以上という条件があるそうだ。(息子の話なので、重要な判断をされる方は要確認)
塾へも対策コースがあるのだが、今年の数学のIQ試験は塾での学習に無かった日本の特殊算らしいのが出題され、「え~これどうやって解くんだ?」と息子は頭を抱えたそうだ。適性試験はネットで某塾の解答速報を見て「満点だー!」と息子は喜んだが、実際の得点は7割ほど。予想通り3つ合わせて医学部にかすりもしない得点だった。
カウ(9)サーマン
PATが専門科目の試験だったのに対して、こちらは全科目の試験。理系は国・社・英・数1・物・化・生の七課目を受験し、文系は国・社・英・数2・理科総合の五科目を受験。
モザイクしない息子の試験結果を見ていると、無理して塾へも通わせたし、あれだけ机に齧り付いて勉強したのに何?って感じ。
息子の話では、息子の友達もそんな感じらしい。(類は友を呼ぶ (ノД`)シクシク)
次は5回あるタイの国公立大学の入試の話。
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在タイの日系受験生にとっては良い道しるべです。
私なんかは、こんな試験がある事すら知りませんでした。
っていうか、O-NETやナナチャートすらメンカームさんからの情報だし、中学受験での塾対策なんてのもご教授いただきました。
しかしこのデーターを見てると手に汗が噴き出ますが、どっちに進もうとタイ語能力は省けないのですね。娘のタイ語が致命傷になりはしないかと心配。
日本語の結果には驚きますね、人間どこに適正があるか判ったもんじゃない。
お兄ちゃんは小2まで日本にいたってのが日本語力に繋がったのと推測しますが、このまま日本語学科志望で突き進むわけにはいかないのですか?
もったいないっすよ、適正アリだと証明されたわけですから。
しかも弁が立つし、正義感や決断力はあるし日本企業に打ってつけの人財に思えますよ。
次回は5階ある塔を勝ち上るブルースリーのような?試験の連続があるということですね、楽しみにしてます!!
ここまで調べて、纏めるのも凄い~~♪
似たような境遇で教育は奥様任せというか、興味なしと言うか、単なる偏見ですが、今は滅びた(?)赤い道路の電気も通わない、掘っ立て小屋で、大部分は寝て暮らして、偶に稲作、魚捕り、野菜作りしている、呑気者のタイ人のように、している方のブログを見たことが有って、それはそれで、現地に合った生き方かも知れない、とも思いましたが、機会が有ったのに逸したとか言われたら、どうするのかなぁ、と他人事ながら心配しましたが、多分要らぬ心配でしょう~~♪
日本式で良いところも有ると思いますが、タイ式の方が、何か魅力的に見えて来ました、或る種の救済入学も含めて~~♪
タイのプロジェクトでかなりの人と知り合って、これは凄いと言う人も数多くいて、高校から日本へ行って、修士を終わって帰国した人やタイの難関大学を卒業+後日英語圏へ留学とかが多かったのですが、国内だけでも、勤勉力行して、凄い方も居ました、こんな所を突破してきたのでしょう~~♪
勝手に読ませてもらっております。
スクショを撮ったりして、いつも参考にさせてもらっています。
日本語でのローカル情報が本当にありがたいです!
3つの共通テストで合否判定するのは面白いですね。
キーワードは多様性かな?
何となく同調圧力があり画一的と言われる日本とは違いますね。
国語力は、すべての教科へ関係してますから外せません。
うちの娘は本を読みませんから、最近は読ませようと騒動してます。
日本語の試験結果はこんなものだと思いますよ。
ムガさんのお子様達はもっと良い点を取られるでしょう。
このまま日本語志望は、息子が元々理系好きですから悩みますね。
日本人の子供が日本語を話すのは当然ですから、
日本語はオプションであり、その能力を中心にはしたくないと思ってます。
あくまでも非常用ですw。
ハシビロコウさん
受験生の様々な面を見て評価してくれるのは嬉しいですね。
息子の受験を息子任せで無関心では悪いですから、
しつこく尋ねてまとめてみました。
同じ日本人でも価値観は様々ですし、どちらが正解かは誰も判りません。
様々な教育方針で、干渉したり、放任したりで良いのではと思ってます。
進学先がなかなか決まらないのは息子へストレスを感じさせるらしいですが、
じっくり考えて欲しいと思ってます。
今日は2回目の受験の一次試験に合格した大学へ面接へ行ってきました。
そこへは息子が行きたがり、私や妻は反対。
面接では試験官からも別の進路が良いのではと勧められたそうで、
息子は勧められた学科の見学と教授との面談まで済ませて帰って来ました。
評価方法を変えながら何度も試験があるタイのシステムは本当に良いなと思いました。
タイの素晴らしさを再確認した1日でした。
グリグラさん
タイの大学入試は分かり難いですから、息子へ尋ねながら書いてみました。
誰かのお役に立てると嬉しいです。
初めまして。
お嬢さんの、ロープ3での合格、おめでとうございます。
バンコクでしたら、お子さんの塾の選択肢も多くて、良いですね。
私はウドンなので、本当に使える所が少なくて困ってます。
うちの息子は昨年別の大学へ入り、
10月頃になって、別の大学へ行きたいと言い始め、
その割には受験勉強は進んでおらず、
12月になって参考書を入れ替えたり、塾へ行かせたりと騒動しましたが、
結局1年前の得点と大差なしで、医学系なんてカスリもしないのも一緒w。
本人も自信を失ったらしく、志望を少し文系寄りへ切り替えての願書提出でした。
タイは共通試験が3回あり、考査も傾向を変えながら5回。
私も良い制度だと思ってます。
これからも宜しくお願いします。