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収入の確保 1(ラーメン屋、アパート、園芸店)

2012年06月30日 09時54分05秒 | これからタイへ住む人へ~私の失敗談
タイへ転居する前に書いた記事「月に4万バーツの収入がないとビザが更新できない?」へ「移住で大事なのはビザの問題よりも生活費の確保の方が一大事です。」とコメントを頂いた。その時は、何も目途は無いが、何とかなるだろうと安易に考えていた。私はタイへ住めば、退職金で家も建てるし、車も買う。負債も無いので、あとは御飯が食べられれば良いじゃないかくらいに気楽に考えていたのだ。しかし実際に住むと、子供の学校は公立で良いと思っていても、最後は私立になるし、少し熱が出れば大病院へ。タイで庶民的な暮らしを思ってたのは私だけで、家族は日本の暮らしからレベルを下げられなかった。日本で月10万円稼ぐのは簡単でも、50万円稼ぐのは知恵が必要なように、タイでも月1万バーツは簡単でも、一家が日本的に暮らせる最低限の5万バーツは知恵も努力も必要なのだ。5万バーツ稼ぐ一番簡単な方法は、私がタイで就職する事だと思ったが、私達がタイへ住む前提は土地があるウドンタニ。過去の求人は検索で1度見たが、リアルな求人なんて一度も見た事が無い。今考えれば、ウドンタニに拘る理由は無かったのだが、その時はそう思ってしまった。タイへ来て最大の失敗はこれだと思う。またダラダラと書き連ねるが、私達の失敗談で妻の奮闘記を読んで欲しい。

自宅予定地前の道は幹線道路ではないが、私が住む集落から農地への出入り口であり、観光地へのアクセス道路でもある。通行量が多いので商売も可能だろうし、近くへ学校がいくつかあるのでアパート経営も出来そうだ。日本へ居る時の私の趣味がラーメンの食べ歩きだったので、ラーメン屋も良いなあと安易に考えていた。転居して最初に始めたのは、私の趣味を兼ねて、同じ集落のラーメン(汁ビーフン)食べ歩き。その頃は、汁ビーフン1杯で20~30バーツ、具や麺が増える特製で30~35バーツ。人気がある店は日本と比べると量は少ないが、30Bと思えないほど具がたっぷり入り(左写真)原価は高そう。一番人気の店は親子でやっておられるので利益が出るように感じた。うちのように幹線道路から外れると主なお客さんは地元の町役場の職員や学校の先生達。短い時間帯に集中するので回転は悪そうだ。子供が小さいので無理だと妻から言われたし、これだけで生計を賄えそうに無いので、私の夢なのだが今でも保留中だ。私がここへ住み始めて、我家の近くに5軒開店したが、どれも短期で閉めている。

次に検討したのはアパート。周囲のアパートをいくつか見学すると、その頃1部屋10万バーツで建築でき、家賃が月1200バーツ程度だった。悪くないと思ったので、設計図も作ったし、建築業者も選定して価格交渉も済ませた。工事の契約を目前にした頃になって、親しくしている人がアパートの経営を止めた話しをしてくれた。その人の話しによると、深夜まで酒を飲んで騒ぐのは良い方で、薬物使用や異性の連れ込み乱交、殺人未遂事件までおきて、とても相手を出来ないと言うのだ。子供が居る家でやるべきではないとも言われた。その人のアパートはローンも終ってないそうだが、物置になっている。妻が嫌だと言い始めたので取り止めた。先日ウドンタニ中心街でアパートを経営される日本人とお話しする機会があったが、大きな問題は無いと仰ってた。住民を上手くリード出来るアイデアをお持ちなのだろう。


3つ目に考えたのは園芸店。近所の農家の人が買ってくれるとは思わなかったが、観光客の行き来があり、西洋人も多いので商売になるかもと思った。妻はやる気満万で、労働許可が無い私は主夫生活が始まった。労働許可は法人を対象に出され、個人事業者は対象外。法人も外国人一人あたり、資本金が最低200万バーツ等の制限がある。当たれば法人化も可能だろうが、小さな園芸店である。自宅予定地の道路沿いに茅葺のサラ-(休憩小屋)があったので、いくつか柱を追加して遮光ネットを張って店舗にした。最初は10平米くらいのミニ店舗だ。このくらいの店舗だと、商品も多くは置けないので、仕入れはウドンタニ市内の園芸店。同じ商品を多く並べているのがバンコク近郊から商品を仕入れて卸売りもやっている店だ。トラックで行商している卸屋さんも多いが、うちは幹線道路を外れて気が付いてくれないので、路上でそれらしいトラックを見つけたら声を掛けにも行った。日本人一家が引っ越してきて、田圃の真中で店を始めたと面白がられての冷やかしも多かっただろうが、来店数は思ったより良く、50バーツくらいまでの商品を中心に売れた。主なお客様は予想通り西洋人の奥さんや観光客だったが、奥の集落から市場へ買物へ来た帰りや、農作業の帰りに立ち寄る人も居た。妻は気を良くして少し上の価格帯の商品も取り扱い始め、大きく派手な植物が売れ筋なのも理解できた。花が好きなお客様は、どこの店も同じ物が並んでいると不満を持っておられるようなので、採算割れ覚悟でバンコク周辺の園芸市場や産地の農園にも足を運んだ。地元の園芸店では置いてないような蘭や観葉植物も置いたので、口コミで中心街からわざわざ来て下さるお客様も増えてきた。何か宣伝をすればと思ったのだが、ケーブル1局を除いたTVは全国ネットだけだし、新聞は折り込み無し、FMラジオは空きチャンネルが無いほど放送局があり効果に疑問を感じた。農園で仕入れると数が多いので、在庫をストックする150平米の栽培スペースも作った。観賞用植物は在庫が長くなっても株が大きくなるので、売り易くなるし、価格も上げられるのだ。但し下手だと、次々枯らしてしまい、ロスで利益も飛んでしまう。水やりだけでなく、肥料も居るし、農薬散布も必要なので、手間が掛かるのが事実。店なので農薬散布は営業終了後の夜の作業だ。植物を売るだけの綺麗な仕事だけでは無い。園芸店は売場を200平米に広げて、業態を変更する最近まで続けた。
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