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巣立ち

2018年07月16日 02時07分07秒 | タイで子育て
タイの元々の新教育年度のスタートは5月なのだが、アセアンで新教育年度のスタートを統一するとやらで、大学だけ数年前から8月スタートへ変更。息子がバンコクの大学へ行くのは7月末だなと思っていたのだが、7月16日から大学で高校卒業までの理数科目を復習する課外授業があるそうで、息子が行きたいと言うので急遽申し込み。土日は寮の事務所が休みで、金曜に入寮しなければならなくなり、木曜の夜のバスでバンコクへ行くことになった。

息子が産まれた時は、私が31歳でまだまだ遊びたい盛り。産まれたばかりの息子を眼の前にしても父親としての実感が湧かず、妻を取られてしまった様な気分までする始末。そんな私でも育てている内に可愛いと思い始め、息子が風邪で発熱して苦しんでいたのを見て、私が守ってやらなければならないと強く思ったのを覚えている。



深夜作業や突然の呼び出しも有ったりの不規則な仕事で、あまり遊んでやった記憶もないが、明るい子供に育ってくれて小学校の低学年の頃は「大人になったら吉本興業だな」と思うほど面白かった。下の写真は学校のボーイスカウトの制服を利用したトイストーリーのウッディのコスプレ。タイの農村なので集落の人達はウッディを知らないが、映画のセリフを言いながら走り回る息子を見て大笑い。



タイへ来た当初は、タイの教育事情を知らないので集落の小学校へ入れたが、小2をダブりながらもタイ語を習得し、そこから小学校卒業までに2回転校してグレードアップ。小5の終わりから進学塾へ通い始めたが、親が事情を知らなかった中学受験では数学がさっぱりで、理数科は当然合格できず、普通科へ入った。その頃から思春期も始まり、そんなに面白い子ではなくなったが、朝の校内放送のDJやボーイスカウトに生徒会で活躍した。



高校受験でも理数科をまた外してしまい、エスカレーター式に普通科の理数コースへ入ったが、通知表の評価はさっぱりで成績順のクラス分けでは低位クラスへ。クラスメートの多くは縁故・寄付入学であり、授業中の態度も悪くて環境が悪いので「太いコネ」を使って上位へクラス替え。
M.4(高1)から大学受験を目指して每日勉強したが、なかなか将来の目標が定まらずに中弛みしたし、教科書ベース進んでしまって勉強のやり方が悪く、M.5から塾へ押し込んだがスタートの遅れにずっと足を引かれた。
やはり早めに将来の目標を定め、それを足掛かりにやる気を維持しながら効率良く進めなければならなかったのだろう。
息子の学力を見れば日本の平均的な学生くらいだと思うが、タイは学力が高い学生の層が薄いのかネットの合格判定サイトではどの大学でも人気学部でなければ(w)入れそうで、実際に4回目の選考の合格者のスコアを見ても願書を出していれば入ってただろう。息子も「糞!チュラの理学部にしていれば、BNK48の娘も理学部へ入ったのに!」と悔しがっていたが、まあその程度の話w。平均点より少し上を取って、人気学部とかの欲を言わなければ、それなりの大学へ入れてしまう。息子が卒業した高校では成績がトップグループの生徒の進学先はコンケン大の医学部と薬学部が多いそうだ。バンコクへ行かせると就職もバンコク方面で帰って来ないので、コンケン大が人気らしいが、全国的にそういう傾向かな?

7月半ばからバンコクへ行くと判っても、未だ一週間有ると思っていたが、日が経つにつれて私の溜息が増えて、あっという間に出発当日に。夜行バスなので夕食を終えてからバスターミナルまで私が送ったが、いざバスの出発時間になると息子の目の周りが赤くなり、私の胸にも熱い物が込み上げてきた。出発したバスに車が追いつきバンチャン交差点で一緒になったが、そこで息子とお別れ。

一昔前ならそこから帰省するまでは息子の顔も見えないが、帰宅すると自宅で留守番していた妻とバスの息子がスマホでビデオ通話中。今はそれが普通だが、何とも便利な世の中になったもんだw。
寮の部屋に未だ一人だけというのもあって寂しいのか、日に3,4回は話しており、家へ居た時よりも親子の会話が多いのではないかと思うのだが、明かりの消えた息子の部屋を見る度に胸がキュッとなり、



心へこんなに大きな穴がポッカリ空いた様に寂しい気持ちになる。
日本の母へその話をすると「私はその気持が凄く良く分るよ」と言われ、こちらもまた申し訳無さでいっぱいだ。orz

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