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学力差は広がるばかり

2016年10月27日 17時00分00秒 | タイで子育て
最近の子育ての記事は、中学入試を1年後に控えて娘の塾の入れ替えをしていたので、それに関連した話題ばかりになったが、なぜ普通科ではなくギフテッドコースを狙うのか、今までもコメント欄には書いてきたが、それらをまとめて記事にしたい。

私とギフテッドコースとの出会いは、息子の中学入試の時。子供の教育 6(中学受験)2012年06月27日で、「ソコボー(理系)」として簡単に書いているが、算数が難しく、得意な筈の息子が全く解けなかったと言うのに驚いた。普通科には合格し、中学の3年間はずっと数学の塾へ通い、4年生(高1)では必ずギフテッドへ入ると中3から受験対策の塾のコースも加えて、学校を休んでまで直前セミナー等など子も親も毎日夜遅くまで全力を尽くしたつもりが、また落ちた。(悔)

息子は普通科の理系グループのクラスへ入ったが、理数科目の授業時間はギフテッドの方が多く設定してあり、授業も濃く深く教えられるし、先生が授業中に配られる副教材もギフテッドコースだけで配られる物がある。そして定期試験はギフテッドも普通科も共通。授業の濃さが違うのに共通の試験だから、普通科の生徒は聞いたこともないような問題まで出題され、塾などでカバーしてなければ当然解けない。息子はギフテッドコースの友人に授業中の配布物をコピーさせて貰ったりで情報収集に努めているが、どうしても学力の差は開き続ける仕組みだ。

悔しがる息子を見て、娘はなんとかしなければならないと情報収集したが、どうやら中学受験でギフテッドへ入るかは、子供の能力差というより親の情報力の差だと気が付いたので、娘はギフテッド対策をする塾へ入れ勉強させている。

下はそんな娘が通う算数の塾の宿題。解けないと娘が持って来たので私が取り組んだが、勉強が嫌いで算数は大嫌いだった私は解くのに20分必要だった。受験なら時間の掛け過ぎで落ちてしまうだろう。求めるのは∠BEDの角度aだ。



点Dは円の中心。

解いてみて面白いと思ったので、高2の息子へやらせてみた。現役だし、数学はどちらかと言うと得意で今年の前期の通知表も良いらしいので解けると思ったが、10分待っても固まって手も足も出ない様子。
馬鹿田高校だった俺でも解けたのにどうしたの?とからかうが、実は私が解けるのは、息子や娘の受験勉強を手伝うので、どこかで見て覚えていただけw。無理だと言うのでヒントを出す。



∠ABCは直角で90度だ。タレスの定理と言うそうで、日本だと高1で習うらしい。タイでも同じことを習っている筈だが、息子は知らなかった。(悔)さてここまで来れば、後は小6なら習っている内容なので解けなければならない。三角形の内角の和は180度なので、∠BCAは180-40-90=50で50度となる。

待っても待っても固まったままなので、次のヒント。これならどうだ!水色の線を入れたら分かるだろ?



5分待っても解けない息子。(ToT;)本人は目標が医学部とか言ってるが、こりゃ無理だねって思った私。小学生の図形も頭に入ってない。あと1年以上塾へ通わせなければならないが、勿体無いから止めようかなと思いながら、図を書いて解説。



∆BCDは辺BD=CDの二等辺三角形なので、∠BCD=∠CBD となり、∠CBD=50度である。



∠DBE=50-30=20度 ∆BDEは辺BD=DEの二等辺三角形なので、∠DBE=∠DEB となり、∠DEB=20度となる。
現役の高校生なのに小学生の問題も解けないとはアホか?と言いたいところだが、そんな息子を育てたのは私。親の責任である。息子の学校でギフテッドクラスへ居る生徒は、小学生の時からこのような問題を解いている。そう思うと息子が可哀想で何も言えなくなってしまった。小学生の時の学力差は縮まらず、広がり続けるのかもしれない。中学入試の結果が将来を決めてしまうようだ。

息子の夢は大きいが、どんなに頑張ってもイサーンからは出られないのかも?医学部なんてとんでもない。良くてコンケン大?うちは農園だから農学部はどうだ?現実を受け入れなければならないので、そんな話を息子へしたいが、頑張っている姿を見るとそれも憚られる。大学の志望校を決める頃までに状況が変わるとも思えないのだが・・

JIMMYさんとKodekさんから、コメント欄へスマートな解法を頂いたので、こちらの記事で紹介している。ぜひ読んで欲しい。

タイの小学生向け算数ギフテッド問題の記事へのリンク→#中1入試ギフ

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