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熾烈!?タイの地方都市ウドンタニの高校受験事情

2015年02月07日 15時26分43秒 | タイで子育て
また受験の話かと思われるかも知れないが、日本の地方都市で「のほほん」と育った私が驚くような状況なので紹介したい。
息子はウドンタニの公立中高一貫校の普通科に通う3年生なのだが、4年生からは同じ学校の理数コースを志望。できればその理数コースでも定員が30名と少なく設定されている1組が希望だ。試験は3月1日に実施され、試験は国語(タイ語)、英語、理科、数学の4科目。国語は自宅で問題集を使って学んでおり、それ以外の科目はウドンで定番と言われる塾のお世話に。後から追加した理科(物理)以外はほぼ塾の予定を終了し、後は受験するだけかと思っていたのだが、受験まで1ヶ月を切った今頃になってマル秘情報を仕入れてきた。
息子が通う学校を中学受験するならここへ行けと言われる塾がウドンに2つあるのだが、それらの塾が高校の理数科受験対策に直前強化コースをやっているというのだ。1つは数学だけだが、昨年このコースを受けた生徒は全員合格したそうで上級生から教えられた。もう一つは塾の先生から声を掛けられたのだが、受験4教科の特訓コースで中3だけで二百人弱居る受講生の中から選抜された者だけが呼ばれるのだそうだ。今週中頃から連続して6日と試験直前の1日の7日間。そう学校を休んで塾で勉強するのだ。学校を休んでまで塾へ行くのはどうかと思ったが、息子が言うには塾の経営者も講師も教え方が上手いと言われる息子の学校の有名教師だし、塾の警備は現職警察官、昼も近くの(なんちゃってw)イタ飯屋が注文をとって出前するので塾からは一歩の出歩かなく問題は起きないのだそうだ。私が学校を休むのを問題視しているのだが、息子にはそういう感覚は無いようなので、学校はズル休みして、警官に警備されて、イタ飯喰って、人気教師の授業とは良い身分だねえと嫌味を言って揶揄う私。息子が絶対に行きたいようなので、ハイハイ入試の問題作成にも関わる先生の対策コースだから欠かせませんよねと了承。授業料は1日千バーツ、7日間で7千バーツだそうだが、学校で塾の経営者が担任している生徒は5千バーツ。息子は小学生の時から通っているので2千5百バーツで良いそうだ。先生も我家が貧乏なのをよく御存知。(恥)
学校へはインフルエンザということにして息子は塾へ通っているのだが、受講生は40名強。息子の学校だけでなく、イサーン(タイ東北部)各地からも来ているそうで、それらの生徒は塾に併設したサービスアパートへ泊まっての受講。良い席を取りたいが、サービスアパートの生徒が席取りに有利なので、負けないように朝の5時前には起きて7時前には塾に入る。予定より30分早く8時には授業が始まり、予定の19時より1時間遅い20時に終了。郊外の自宅に帰るのは21時頃で、夕食、入浴、宿題で、寝るのは日付が変わる頃。私は送迎だけでもう疲れている。(恥)
前回の記事に「ウドンでも上を目指すのは大変」とコメントを頂いた。実は私も息子が中学に入るまではそう思っていたのだが、息子が入って周囲を見渡すと、これだけ騒動しているのに息子が目指しているのが実は上じゃないのが分かってきた。私が見た範囲でも、留学を目指して幼稚園からインター校へ入れたり、バンコクの有名校を目指す人達がいる。インターはウドンに実績がある学校がないので、子供が米国で医学の研究をしている人しか知らないが、学校の勉強が忙しくて塾なんか行かせる時間が無かったと言われてた。バンコクの有名校へ子供を行かせている人は知らないが、息子の学校からバンコクの高校を目指す人達は、定番と言われる息子が通う塾にそれほど姿を表さない。勉強は当然学校より1~2年先行して学んでいるし、週末や夏季休暇はバンコクの塾へ通う生徒もいる。理数コースの父兄が相談しあって週末にバンコクから先生を呼び、プライベートの塾を作っていると聞いた。何とまあ凄いねの世界。うちの息子が狙っているのはそれらの下。そこも実力ではかなり困難で、もしかすると高校普通科の椅子取りゲームに参戦しなければならないかも。
受験戦争は途上国ほど激しいと言われるが、確かにそうだろう。最近の日本は格差社会になりつつあるらしいが、私が就職した30年位前は日本で庶民といえば中間層。学校でノホホンと暮らして公務員や会社員になれば車も買えるし、家もそう苦労しなくても買えたのだ。タイは近年経済的に豊かになったと言っても今のところ庶民といえば低所得層。ノホホンとしていれば移動手段はバイクでアパート暮らしとなる。
我家は農村にあるので、子供達は格差社会を見せ付けられて生活している。私が子供達に言うのは勉強は自分の将来の為であって親の為じゃ無いってこと。勉強が嫌いなら歓迎するのでいつでも言ってくれと話している。その代わりムアン(県の中心街)の学校とか塾とか無しねと。タイへ来て9年目になるが私は未だ日本に帰ってない。美味しいラーメンが食べたいからお金が浮いたら帰りたいのだよと話しているのだ。昨年の家計簿をパソコンソフトを使ってまとめたら、1年間の子供二人の教育費(送迎の交通費を除く)が20万バーツ弱。日本円だと70万円で日本人からすると大した額じゃないと思われるかも知れないが、経済格差がありタイで収入を得ている我家の感覚だと200万円相当。家業はデモの影響もあり低空飛行で綱渡りのロープは細くなる一方。何とかしなければと妻はあの手この手で頑張っているが、ハズレが普通で当たりは滅多に無いのが商売。私は主夫でダルマさん状態。(鬱)それでもなんとか子供を中間層くらいにはしたいと願っているのだ。

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