5) 窯詰めの手順。
① 容積の大きい窯では、異なる形や異なる釉を掛けた作品を、同時に焼成する事が多いはずです
一般に同じ種類の作品を大量に量産して、焼成する事は稀ですし、毎回異なる形の作品を焼く
事の方が多いと思われます。
② 窯の特徴を把握して、窯詰めを行う。
) 窯にはその窯特有の癖(特徴)があります。特に燃料を使う窯には、顕著に現れます。
壁の厚みと焼成の仕方によっても癖の種類が決り易いです。その癖に合わせて、窯詰めを
行う必要があります。
) 基本的には窯の温度や雰囲気は、一定になる様に焚きますが、実際には、酸化し易い
場所や、還元が掛かり易い場所、更には温度が特に高い場所、温度が中々上昇しない場所
などが存在するのは、容積の大きい窯に見られる傾向です。火を止めると窯の温度が急激に
下がる場所、中々温度が下がらない場所等があります。
) 窯の特定の場所でのみ良い色に発色するが、他の場所では冴えない色となる場所などで
窯焚きの回数を重ね、経験するに従い判明する事も多いです。前もってこの特徴を把握して
おく事で、その位置に並べる事で、所定の色や焼きを得る事が出来ます。
) 窯焚きは窯出しまで、その焼き上がり具合を確認する事は出来ません。勿論所定の温度
まで、昇温しますが焼き上がりの色までは、解かりません。
③ 釉毎に作品をグループ分けして置くと、窯詰めが容易になります。
どの釉でも熔ける温度や発色の仕方が皆同じとは限りません。
どの窯の場所でも、所定の色で発色する事が理想ですが、釉の種類によっては、特定の指定場所
以外では不適当な事が多いです。
) 黒系の釉では急冷すると良いとされています。窯は底の部分から冷却が進みますので、
なるべく、窯の下部に並べると良いでしょう。
) 結晶釉では、徐冷が良い結果をもたらしますので、成るべき窯が冷え難い窯の上部に
並べた方が良いようです。勿論、一窯全体が結晶釉の場合は、火を止めずに冷える温度を
徐々に下げる方法をとります。
) 流れ易い釉は、高温に長時間晒されると、棚板まで釉が流れ落ちる場合がありますので
この様な場所は避けたい所です。
6) 炎の通り道を想定して作品を並べる事に成ります。
① 炎の通り道は、必ずしも幅が広い方が良い訳では有りません。
窯焚きでは、「火が伸びる」と言い、細く長く伸びるのが良いと思われています。
「火が伸びる」為には、隙間が適度に狭い方が良い様です。一般に手の指一本位の隙間を
開けます。
② 複数舞の棚板を使う場合の、棚板の組み方。
棚板の形状は四角(正方形、長方形)な物が一般的ですが。円形のものもあります。
小さいな窯であれば、一枚敷きの棚板ですが、窯が広く大きくなるに従い、底面に敷く棚板の
枚数が増えます。2枚、4枚、6枚、8枚敷き、その他となるのが一般的です。
棚板は重量がある(重い)為と保管し易い為、更に棚板を積み上げる際、小回りが利く様に
複数枚に分けた方が、使用勝手が良い様です。
) 棚板と棚板の間にも隙間を設け、炎の通り道を作ります。
) 棚板は3本のサイコロ支柱で支えます。(4本の場合もあります)
) 支柱の位置は、上から下まで積み上げる棚板の同じ位置になる様に置きます。
即ち、あたかも一本の支柱で支えている様にする事で、作品の重量を安定して支えます。
③ 釉の種類分けが済んだら、作品の背の高さに応じて、更にグループ分けを行います。
以下次回に続きます。
① 容積の大きい窯では、異なる形や異なる釉を掛けた作品を、同時に焼成する事が多いはずです
一般に同じ種類の作品を大量に量産して、焼成する事は稀ですし、毎回異なる形の作品を焼く
事の方が多いと思われます。
② 窯の特徴を把握して、窯詰めを行う。
) 窯にはその窯特有の癖(特徴)があります。特に燃料を使う窯には、顕著に現れます。
壁の厚みと焼成の仕方によっても癖の種類が決り易いです。その癖に合わせて、窯詰めを
行う必要があります。
) 基本的には窯の温度や雰囲気は、一定になる様に焚きますが、実際には、酸化し易い
場所や、還元が掛かり易い場所、更には温度が特に高い場所、温度が中々上昇しない場所
などが存在するのは、容積の大きい窯に見られる傾向です。火を止めると窯の温度が急激に
下がる場所、中々温度が下がらない場所等があります。
) 窯の特定の場所でのみ良い色に発色するが、他の場所では冴えない色となる場所などで
窯焚きの回数を重ね、経験するに従い判明する事も多いです。前もってこの特徴を把握して
おく事で、その位置に並べる事で、所定の色や焼きを得る事が出来ます。
) 窯焚きは窯出しまで、その焼き上がり具合を確認する事は出来ません。勿論所定の温度
まで、昇温しますが焼き上がりの色までは、解かりません。
③ 釉毎に作品をグループ分けして置くと、窯詰めが容易になります。
どの釉でも熔ける温度や発色の仕方が皆同じとは限りません。
どの窯の場所でも、所定の色で発色する事が理想ですが、釉の種類によっては、特定の指定場所
以外では不適当な事が多いです。
) 黒系の釉では急冷すると良いとされています。窯は底の部分から冷却が進みますので、
なるべく、窯の下部に並べると良いでしょう。
) 結晶釉では、徐冷が良い結果をもたらしますので、成るべき窯が冷え難い窯の上部に
並べた方が良いようです。勿論、一窯全体が結晶釉の場合は、火を止めずに冷える温度を
徐々に下げる方法をとります。
) 流れ易い釉は、高温に長時間晒されると、棚板まで釉が流れ落ちる場合がありますので
この様な場所は避けたい所です。
6) 炎の通り道を想定して作品を並べる事に成ります。
① 炎の通り道は、必ずしも幅が広い方が良い訳では有りません。
窯焚きでは、「火が伸びる」と言い、細く長く伸びるのが良いと思われています。
「火が伸びる」為には、隙間が適度に狭い方が良い様です。一般に手の指一本位の隙間を
開けます。
② 複数舞の棚板を使う場合の、棚板の組み方。
棚板の形状は四角(正方形、長方形)な物が一般的ですが。円形のものもあります。
小さいな窯であれば、一枚敷きの棚板ですが、窯が広く大きくなるに従い、底面に敷く棚板の
枚数が増えます。2枚、4枚、6枚、8枚敷き、その他となるのが一般的です。
棚板は重量がある(重い)為と保管し易い為、更に棚板を積み上げる際、小回りが利く様に
複数枚に分けた方が、使用勝手が良い様です。
) 棚板と棚板の間にも隙間を設け、炎の通り道を作ります。
) 棚板は3本のサイコロ支柱で支えます。(4本の場合もあります)
) 支柱の位置は、上から下まで積み上げる棚板の同じ位置になる様に置きます。
即ち、あたかも一本の支柱で支えている様にする事で、作品の重量を安定して支えます。
③ 釉の種類分けが済んだら、作品の背の高さに応じて、更にグループ分けを行います。
以下次回に続きます。