3) 皮、布、スポンジの使い方。
④ スポンジの使い方。
轆轤作業では、スポンジは主に水を取り除く際に利用します。逆に水分を含ませて、土に水分を
与える際にも使用します。
ⅰ) 器の底に残った水を取り除く際に使用する。
轆轤作業では水を多量に使って、作品を成形します。その為、轆轤挽きが終了した段階でも、
底の内側に水が多く残るのが一般的です。この水を残した状態で轆轤作業を終了すると、
乾燥時に底割れを起こします。即ち、水に濡れた部分は、乾燥が周囲より遅くなります。
その結果、周囲の土に引っ張られ、股裂き状態になり、底に直線状又は「S字状」にひび割れ
が発生します。乾燥時にひび割れを起こした作品は、素焼きをせずに廃棄処分として、土に
戻し再利用します。ひび割れの状態は、素焼き、本焼きと作業を進める程、拡大しますので、
素焼きせずに壊し、土に戻すのが肝銘です。ひび割れを防ぐ為に、底に残った水を綺麗に取り
除きます。取り除く道具(用具)としてスポンジが最適です。
ⅱ) スポンジは特別な物ではなく、家庭用の台所用品として、市販されている物で十分です。
100円均一で3個入りの物を使います。但し、固いフェルト状の物が付いている物はその
部分は取り除き、柔軟性を持たせます。目の粗い物と細かい物がありますが、細かめの方が
水を吸収し易いです。
ⅲ) スポンジの使い方。
a) 作品の口が十分大きく、片手が入る場合には、スポンジを半分に折って親指と他の指で
掴み、轆轤を回転させながら、スポンジを底に押し付けます。スポンジを引き上げ水桶の上
でスポンジ絞り、再度、作品の底の水を取り除きます。スポンジ使用後、内部の底を覗き
込み、光の反射が無ければ、水が無くなった事に成ります。底に押し当てるのは、底の凸凹
を無くす事と、土を締め底割れを防ぐ役割もあります。
b) 口の狭い作品の場合には、スポンジを長めの竹棒等に巻き付けて使用します。
巻く為には、薄手(厚み3cm程度)のスポンジを使います。棒の先がスポンジより2~3
cm内側とし、先端部分はスポンジのみにします。スポンジを2~3巻きしたら水糸等で
止めます。水糸とは工事用のナイロン糸の事です。使い方は、棒を鷲掴みにし、しっかり
持ち、口からスポンジの付いた棒を差し込み轆轤を回転させながら、底に押し込み底の水を
取り除きます。一度で取り除け無い場合には数回繰り返します。尚、作品によっては極度に
狭い口縁の場合もありますもで、巻いたスポンジの太さの異なる物を用意して置けば、
より作業がし易いです。轆轤を回転させながら縁口に当てれば、自然と内側に入り込みます
ⅳ) その他のスポンジの使い方。
スポンジは水を十分含ませる事ができます。それ故水切れ防止用として使用する事もあります
例えば、作品の最下部(轆轤に接している部分)は肉厚に成り易いです。肉薄にするには、
作品の内外から土を締める様に強く押します。その際、外側の手(右回転では左手)に濡ら
したスポンジ持ち、水切れがしない様にスポンジを押し当てる方法があります。
その他にも、スポンジの使い方はあると思いますので、各自工夫してご利用下さい。
4) その他の用具類。
亀板を利用する。 大皿等の大きな作品は、轆轤挽き後に轆轤上から他の場所に移動する際
土が柔らか過ぎて、容易には移動できません。そこで亀板を使います。
以前ですと、轆轤上に粘土を敷き、その上から亀板を載せ、叩いて止める方法が取られて
いました。亀板全体を水平にセットする必要があり、又、大きな亀板では、ドベ受けが邪魔に
なり、意外と扱い難い用具でした。現在では、直接轆轤上にセットす亀板が市販されていますが
容易いに自作する事もできます。水平度も出易いのが利点です。
厚手の合板の四隅を三角に切り取り、轆轤の天板の直径に合わせて、合板の裏からネジ止め
します。ネジは調整用ですので、隣会う両隅のみとし、他は接着剤で固定しても良いです。
轆轤の天板の直径を計り、コンパスで円を描くとおおよその取り付け位置が決ります。
天板に押し当てた際、若干キツメになる様に取り付けます。緩いと亀板が動いてしまいます。
但し、亀板を使用する際には、キツク絞ったスポンジで亀板を濡らすと土の貼り付きも良く
成ります。又、亀板上に鉛筆などで真円を描くと土を燃せる際の目安になります。
以上で 「轆轤挽きで使う小道具(用具)」 の話を終わります。
④ スポンジの使い方。
轆轤作業では、スポンジは主に水を取り除く際に利用します。逆に水分を含ませて、土に水分を
与える際にも使用します。
ⅰ) 器の底に残った水を取り除く際に使用する。
轆轤作業では水を多量に使って、作品を成形します。その為、轆轤挽きが終了した段階でも、
底の内側に水が多く残るのが一般的です。この水を残した状態で轆轤作業を終了すると、
乾燥時に底割れを起こします。即ち、水に濡れた部分は、乾燥が周囲より遅くなります。
その結果、周囲の土に引っ張られ、股裂き状態になり、底に直線状又は「S字状」にひび割れ
が発生します。乾燥時にひび割れを起こした作品は、素焼きをせずに廃棄処分として、土に
戻し再利用します。ひび割れの状態は、素焼き、本焼きと作業を進める程、拡大しますので、
素焼きせずに壊し、土に戻すのが肝銘です。ひび割れを防ぐ為に、底に残った水を綺麗に取り
除きます。取り除く道具(用具)としてスポンジが最適です。
ⅱ) スポンジは特別な物ではなく、家庭用の台所用品として、市販されている物で十分です。
100円均一で3個入りの物を使います。但し、固いフェルト状の物が付いている物はその
部分は取り除き、柔軟性を持たせます。目の粗い物と細かい物がありますが、細かめの方が
水を吸収し易いです。
ⅲ) スポンジの使い方。
a) 作品の口が十分大きく、片手が入る場合には、スポンジを半分に折って親指と他の指で
掴み、轆轤を回転させながら、スポンジを底に押し付けます。スポンジを引き上げ水桶の上
でスポンジ絞り、再度、作品の底の水を取り除きます。スポンジ使用後、内部の底を覗き
込み、光の反射が無ければ、水が無くなった事に成ります。底に押し当てるのは、底の凸凹
を無くす事と、土を締め底割れを防ぐ役割もあります。
b) 口の狭い作品の場合には、スポンジを長めの竹棒等に巻き付けて使用します。
巻く為には、薄手(厚み3cm程度)のスポンジを使います。棒の先がスポンジより2~3
cm内側とし、先端部分はスポンジのみにします。スポンジを2~3巻きしたら水糸等で
止めます。水糸とは工事用のナイロン糸の事です。使い方は、棒を鷲掴みにし、しっかり
持ち、口からスポンジの付いた棒を差し込み轆轤を回転させながら、底に押し込み底の水を
取り除きます。一度で取り除け無い場合には数回繰り返します。尚、作品によっては極度に
狭い口縁の場合もありますもで、巻いたスポンジの太さの異なる物を用意して置けば、
より作業がし易いです。轆轤を回転させながら縁口に当てれば、自然と内側に入り込みます
ⅳ) その他のスポンジの使い方。
スポンジは水を十分含ませる事ができます。それ故水切れ防止用として使用する事もあります
例えば、作品の最下部(轆轤に接している部分)は肉厚に成り易いです。肉薄にするには、
作品の内外から土を締める様に強く押します。その際、外側の手(右回転では左手)に濡ら
したスポンジ持ち、水切れがしない様にスポンジを押し当てる方法があります。
その他にも、スポンジの使い方はあると思いますので、各自工夫してご利用下さい。
4) その他の用具類。
亀板を利用する。 大皿等の大きな作品は、轆轤挽き後に轆轤上から他の場所に移動する際
土が柔らか過ぎて、容易には移動できません。そこで亀板を使います。
以前ですと、轆轤上に粘土を敷き、その上から亀板を載せ、叩いて止める方法が取られて
いました。亀板全体を水平にセットする必要があり、又、大きな亀板では、ドベ受けが邪魔に
なり、意外と扱い難い用具でした。現在では、直接轆轤上にセットす亀板が市販されていますが
容易いに自作する事もできます。水平度も出易いのが利点です。
厚手の合板の四隅を三角に切り取り、轆轤の天板の直径に合わせて、合板の裏からネジ止め
します。ネジは調整用ですので、隣会う両隅のみとし、他は接着剤で固定しても良いです。
轆轤の天板の直径を計り、コンパスで円を描くとおおよその取り付け位置が決ります。
天板に押し当てた際、若干キツメになる様に取り付けます。緩いと亀板が動いてしまいます。
但し、亀板を使用する際には、キツク絞ったスポンジで亀板を濡らすと土の貼り付きも良く
成ります。又、亀板上に鉛筆などで真円を描くと土を燃せる際の目安になります。
以上で 「轆轤挽きで使う小道具(用具)」 の話を終わります。
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