前回の続きを、述べます。
6) 各々の、有害物質について
⑧ カドミウム: 上絵付けの、赤い色等を出すのに、使われています。
沸点が765℃と、比較的低温で、気体に成り、人体に吸収され易い物質です。
陶磁器業界においても、上絵や釉薬から溶出する鉛、カドミウムが大きな、問題となっています。
この物質の有害性は、富山県の神通川流域で発生した、「イタイ、イタイ病」で証明されています。
即ち、骨が柔らかく、骨折し易く成り、咳をしただけで、骨折したそうです。立ち上がれず、
寝たきり状態に成ってしまい、「イタイ、イタイ」と嘆き苦しみました。
・ 安価な陶磁器食器の一部から、鉛やカドミウムが、溶け出している事が、県立消費生活センターが
行った商品テストで、分かった事があります。
国の基準値以でしたが 、同センターは、「気になるのであれば、食酢に1日漬けて、洗った後に
使うと良い」と、話しをていました。
尚、以前お話した、「イングレーズ」の方法で、絵付けを行えば、釉薬層内に、絵具が浸透して、
絵具に含まれる鉛、カドミウムは出ません。
⑨ バリウム: バリウム、塩化バリウム、炭酸バリウム、硝酸バリウム、弗化バリウムなどの化合物が
有りますが、硫酸バリウム以外は、水溶性です。
吸入、経皮により、吸収されます。水溶性バリウムを、吸入した場合、鼻、喉、気管支、葉胃粘膜を、
刺激して、炎症を起します。眼に入った場合、結膜炎や、角膜が侵され、失明する場合もあります。
摂取すると、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が、出ます。
バリウムイオンは、筋肉に対して、継続的に刺激を与えます。特に心筋を刺激し、多量に摂取すると
心不全、心臓停止を起す事も、有ります。
・ 但し、難溶性の硫酸バリウムは、人に無毒で、胃のX線検査の、造影剤として、使われています。
⑩ 炭酸リチウム: 工業的に、重要な化合物で、低溶融剤として、ガラス製品の、耐熱容器として
役立ています(結晶化耐熱ガラス)。陶磁器の釉、又、医薬として、薬にも使われている、物質です。
リチウム中毒: 手の震え、吐き気、めまい、言葉のもつれ、下痢、発熱、発汗、下痢、眠気、
倦怠感、取り乱す、異常な動作、腎機能異常、甲状腺機能異常 、腎性尿崩症、 痴呆様症状
(可逆性)、意識障害、その他の症状が出ます。
⑪ 硼素(ほうそ): 硼素化合物として、酸化硼素、硼酸、硼砂などが、有ります。
ハロゲン化硼素類は、吸入により体内に入ると、急性影響として、腐食性、催涙性があります。
眼、皮膚、気道に対して、腐食性を示します。ガスを吸入すると、肺水腫を起します。
・ 陶芸に使われる、硼酸や硼砂は、刺激性は有りますが、激しい有害性は、ありません。
⑪ バナジウム: 陶磁器の着色原料として、使用されます。
灰色の粉末で、体内には、呼吸によって、吸入されます。
急性毒性: 結膜炎、呼吸器系粘膜への、刺激症状です。
慢性的: 鼻粘膜の肥厚や、慢性気管支炎を、引き起こします。
以下次回に続きます。
6) 各々の、有害物質について
⑧ カドミウム: 上絵付けの、赤い色等を出すのに、使われています。
沸点が765℃と、比較的低温で、気体に成り、人体に吸収され易い物質です。
陶磁器業界においても、上絵や釉薬から溶出する鉛、カドミウムが大きな、問題となっています。
この物質の有害性は、富山県の神通川流域で発生した、「イタイ、イタイ病」で証明されています。
即ち、骨が柔らかく、骨折し易く成り、咳をしただけで、骨折したそうです。立ち上がれず、
寝たきり状態に成ってしまい、「イタイ、イタイ」と嘆き苦しみました。
・ 安価な陶磁器食器の一部から、鉛やカドミウムが、溶け出している事が、県立消費生活センターが
行った商品テストで、分かった事があります。
国の基準値以でしたが 、同センターは、「気になるのであれば、食酢に1日漬けて、洗った後に
使うと良い」と、話しをていました。
尚、以前お話した、「イングレーズ」の方法で、絵付けを行えば、釉薬層内に、絵具が浸透して、
絵具に含まれる鉛、カドミウムは出ません。
⑨ バリウム: バリウム、塩化バリウム、炭酸バリウム、硝酸バリウム、弗化バリウムなどの化合物が
有りますが、硫酸バリウム以外は、水溶性です。
吸入、経皮により、吸収されます。水溶性バリウムを、吸入した場合、鼻、喉、気管支、葉胃粘膜を、
刺激して、炎症を起します。眼に入った場合、結膜炎や、角膜が侵され、失明する場合もあります。
摂取すると、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が、出ます。
バリウムイオンは、筋肉に対して、継続的に刺激を与えます。特に心筋を刺激し、多量に摂取すると
心不全、心臓停止を起す事も、有ります。
・ 但し、難溶性の硫酸バリウムは、人に無毒で、胃のX線検査の、造影剤として、使われています。
⑩ 炭酸リチウム: 工業的に、重要な化合物で、低溶融剤として、ガラス製品の、耐熱容器として
役立ています(結晶化耐熱ガラス)。陶磁器の釉、又、医薬として、薬にも使われている、物質です。
リチウム中毒: 手の震え、吐き気、めまい、言葉のもつれ、下痢、発熱、発汗、下痢、眠気、
倦怠感、取り乱す、異常な動作、腎機能異常、甲状腺機能異常 、腎性尿崩症、 痴呆様症状
(可逆性)、意識障害、その他の症状が出ます。
⑪ 硼素(ほうそ): 硼素化合物として、酸化硼素、硼酸、硼砂などが、有ります。
ハロゲン化硼素類は、吸入により体内に入ると、急性影響として、腐食性、催涙性があります。
眼、皮膚、気道に対して、腐食性を示します。ガスを吸入すると、肺水腫を起します。
・ 陶芸に使われる、硼酸や硼砂は、刺激性は有りますが、激しい有害性は、ありません。
⑪ バナジウム: 陶磁器の着色原料として、使用されます。
灰色の粉末で、体内には、呼吸によって、吸入されます。
急性毒性: 結膜炎、呼吸器系粘膜への、刺激症状です。
慢性的: 鼻粘膜の肥厚や、慢性気管支炎を、引き起こします。
以下次回に続きます。
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