由緒ある窯元では別ですが、アマチュアの陶芸家では、本人一代で終わる事が、多い様です。
何らかの理由で、陶芸の終わりを迎えた時、後に残った、陶芸の窯や、粘土、釉、及び釉の材料の処分が
必要に成ります。有効利用が出来れば、喜ばしい事ですが、必ずしも、望む様にいくとは、限りません。
前回の友人の話しを続けます。
) 粘土は、自然界の物であっても、空き地や、川などに、やたらに、捨てる事は、出来ず、
庭に埋めたりも、出来ません。(水はけが悪くなる、植物が成長し無いなどの、影響が出ます。)
一番良いのは、知り合いの陶芸家(仲間)に、無料でも、引き取って貰う事です。
) 使用していない釉(梱包したまま)も、購入したメーカーに、相談しましたが、引き取って、
もらえなかった、そうです。(購入から、年月がたっていた為かも、知れません。)
3) 結局、相談を受けた、私が、粘土と釉を、譲り受け(買い取り)ましたが、その量に驚きました。
私も、あと10年位は、陶芸教室を開いていたいと、思っていますが、それまでに、全ての釉を、
使い切るのは、難しい程の量でした。
) 引き受け手が、決まった後も、その友人は、諸々の作業が、必要だったと、話していました。
使い掛けの釉は、バケツに入っていました。運搬する為に、水分を抜き、乾燥させる事に
しましたが、意外と手間取ったそうです。乾燥した粉の釉は、ビニールの袋に、入れますが、
同じ様な色をしていて、名札を付けておかないと、混同する恐れがあります。
) 釉の好みも、個人差があり、私が使った事の無い釉も、多く含まれていました。
又、メーカーの違いで、同じ名前の釉が、生の状態では、全く違う色で有る事も、新たな
発見となりましたので、 私としても、良い勉強になりました。
但し、新しい釉を、当教室の生徒さんに、使ってもらうまでには、テスト焼きと、色見本を
作る必要もあり、意外と面倒でした。
4) 皆様方の、お手持ちの釉は、どの程度、用意しているのかは、判りませんが、最小限の量にした方が
良いと思います。陶芸を、長くしていると、釉は段々種類が増えて行く、傾向に成ります。
新しい釉に、挑戦したくも成りますので、今使っている釉が、いつまでも、最上の釉であるかは、
定かでは、ありません。その為にも、最小限の釉を、備蓄すれば十分です。
5) アスベスト(石綿)について
取り扱いが容易な事、耐熱性や断熱性があり、しかも安価な事もあり、高温で使用する窯などには
大変重宝されていました。しかし現在では、「肺がん」の原因とされ、アスベストの使用は、
禁止されています。
① アスベストの害は20数年前から、突然言われだしましたので、古い窯などには、アスベストが
使われています。
② 私も、16~7年前に、窯を築いた時、アスベストを、使いました。
窯の壁を、耐火レンガで、内外二重にし、その中間に、板状のアスベストを、挟み込みました。
③ 昔は、窯の蓋を密閉する為に、蓋の周囲にアスベストを、使用するのが、当たり前でしたので、
窯の扉の開け閉めの度に、アスベストに触れていた事に、成ります。
現在では、アスベストに替わる、無害のグラスウール(商品名)が、使われています。
私の窯も、この品物を使っています。
④ 問題は、不要になった窯を、解体する時です。
前述の友人の様に、メーカーが引き取ってくれれば、問題ありませんが、個人が築いた窯や、
移動が困難な窯は、放置するか、解体する必要が有ります。広い土地ならば、放置の手も有り
ますが、一般には、解体する事に成ります。解体業者に頼むか、本人が解体する事に成ります。
それ故、アスベストが使われている事を、常に念頭に置いて、作業する必要が有ります。
⑤ 解体後の耐火レンガは、庭などの、エックステリアの材料として、使う事も出来ます。
(ホームセンター等では、使い古した、耐火レンガが売られています。かなり人気の有る商品と
成っている様です。) 花壇の周囲や、土止め、敷石替わり等、使い方は、多彩です。
以下次回に続きます。
何らかの理由で、陶芸の終わりを迎えた時、後に残った、陶芸の窯や、粘土、釉、及び釉の材料の処分が
必要に成ります。有効利用が出来れば、喜ばしい事ですが、必ずしも、望む様にいくとは、限りません。
前回の友人の話しを続けます。
) 粘土は、自然界の物であっても、空き地や、川などに、やたらに、捨てる事は、出来ず、
庭に埋めたりも、出来ません。(水はけが悪くなる、植物が成長し無いなどの、影響が出ます。)
一番良いのは、知り合いの陶芸家(仲間)に、無料でも、引き取って貰う事です。
) 使用していない釉(梱包したまま)も、購入したメーカーに、相談しましたが、引き取って、
もらえなかった、そうです。(購入から、年月がたっていた為かも、知れません。)
3) 結局、相談を受けた、私が、粘土と釉を、譲り受け(買い取り)ましたが、その量に驚きました。
私も、あと10年位は、陶芸教室を開いていたいと、思っていますが、それまでに、全ての釉を、
使い切るのは、難しい程の量でした。
) 引き受け手が、決まった後も、その友人は、諸々の作業が、必要だったと、話していました。
使い掛けの釉は、バケツに入っていました。運搬する為に、水分を抜き、乾燥させる事に
しましたが、意外と手間取ったそうです。乾燥した粉の釉は、ビニールの袋に、入れますが、
同じ様な色をしていて、名札を付けておかないと、混同する恐れがあります。
) 釉の好みも、個人差があり、私が使った事の無い釉も、多く含まれていました。
又、メーカーの違いで、同じ名前の釉が、生の状態では、全く違う色で有る事も、新たな
発見となりましたので、 私としても、良い勉強になりました。
但し、新しい釉を、当教室の生徒さんに、使ってもらうまでには、テスト焼きと、色見本を
作る必要もあり、意外と面倒でした。
4) 皆様方の、お手持ちの釉は、どの程度、用意しているのかは、判りませんが、最小限の量にした方が
良いと思います。陶芸を、長くしていると、釉は段々種類が増えて行く、傾向に成ります。
新しい釉に、挑戦したくも成りますので、今使っている釉が、いつまでも、最上の釉であるかは、
定かでは、ありません。その為にも、最小限の釉を、備蓄すれば十分です。
5) アスベスト(石綿)について
取り扱いが容易な事、耐熱性や断熱性があり、しかも安価な事もあり、高温で使用する窯などには
大変重宝されていました。しかし現在では、「肺がん」の原因とされ、アスベストの使用は、
禁止されています。
① アスベストの害は20数年前から、突然言われだしましたので、古い窯などには、アスベストが
使われています。
② 私も、16~7年前に、窯を築いた時、アスベストを、使いました。
窯の壁を、耐火レンガで、内外二重にし、その中間に、板状のアスベストを、挟み込みました。
③ 昔は、窯の蓋を密閉する為に、蓋の周囲にアスベストを、使用するのが、当たり前でしたので、
窯の扉の開け閉めの度に、アスベストに触れていた事に、成ります。
現在では、アスベストに替わる、無害のグラスウール(商品名)が、使われています。
私の窯も、この品物を使っています。
④ 問題は、不要になった窯を、解体する時です。
前述の友人の様に、メーカーが引き取ってくれれば、問題ありませんが、個人が築いた窯や、
移動が困難な窯は、放置するか、解体する必要が有ります。広い土地ならば、放置の手も有り
ますが、一般には、解体する事に成ります。解体業者に頼むか、本人が解体する事に成ります。
それ故、アスベストが使われている事を、常に念頭に置いて、作業する必要が有ります。
⑤ 解体後の耐火レンガは、庭などの、エックステリアの材料として、使う事も出来ます。
(ホームセンター等では、使い古した、耐火レンガが売られています。かなり人気の有る商品と
成っている様です。) 花壇の周囲や、土止め、敷石替わり等、使い方は、多彩です。
以下次回に続きます。
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