わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動ろくろ(底削り4、中心に置く3)

2009-11-03 22:32:04 | 電動ロクロ入門
引き続き、底削りについて、お話します。

2) 轆轤の中心に作品を置く

  ⑤ 轆轤上に、粘土の「座布団」を敷く方法

    この方法は、作品の口縁が、凸凹だったり、高さが、傾斜している場合などに、有効です。

    「座布団」の厚さは、作品の口の凸凹度によって、違いますが、1~2cm程度です。

   ) 土を作品の、口縁の形に合わせて、ドーナツを造ります。

     これを轆轤上に置き、軽く叩いて、轆轤に密着させます。

   ) ドーナツ状の土の、上面は、「カンナ」や「竹へら」で平らにします。これが、「座布団」です。

   ) この座布団上に、針で、作品の口よりやや大きめの円を、描きます。

   ) この円に合わせて、作品を伏せて置きます。

      当然、口が凸凹していますので、底面は水平になりません。

      水平に成る様に、作品の出っ張ている部分を、座布団に潜り込ませてます。

      (座布団の土は、軟らかくし、作品の口が、一部潜る程度とします。)

      又、背の高い部分は、ドーナツの一部を切り、切った所に、落し込みます。

      作品の底が、水平に成る様になれば、ほぼ轆轤の中央に、載っていると思っても、

      良いとでしょう。

      但し作品の高さが10cm以上有る場合には、前記④の方法で、作品を移動します。

   ) 中央に置けたら、止め土で、3点を押さえ、作品が回転で、移動や、飛び出すのを防ぎます。

  ⑥ 「シッタ」を使う

    「シッタ」は、作品を宙に浮かせる為の、台ですので、代用品で済ませる事も出来ます。

    一般に「シッタ」は、筒型の形状をした物で、素焼して、汎用的(色々な作品)に使います。

    使い方は以下の通りです。

  まず、作品に応じて、使う「シッタ」を、選びます。

  「シッタ」は、先端の細い物と、太い物、背の高い物と、低い物の組み合わせ、4種類を用意し、

  作品に応じて、使い分けます。

   ) 使う前に、約5分程度、水に浸して置きます。

   ) 轆轤の中心に置き、止め土で3箇所で、止めます。

      (水に浸して置かないと、止め土が、「シッタ」に付かない。)

   ) 「湯呑み」の様に、内側の底や、腰の部分が、変形せず、綺麗な円が出ている物は、
    
     a) 「シッタ」に直に「かぶせ」る方法。

       組み物(数物)の様に、同じ形状の作品の底を、次々と削り出す場合に、大変便利です。

       「かぶせた」作品の底が、水平になる様に、置くのが、「コツ」です。

     b) 轆轤を、回転させながら、②で述べた方法で、作品を軽く指で弾いて、中心に移動します。

   ) 「シッタ」の上に、円形の土を、載せる方法

 以下次回に続きます。

 電動ろくろ入門 底削り

  

   

    

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