粘土を取り扱っていると、衣服と作業部屋や周囲が汚れます。
この様な状態ではどの様に、改善したら良いのでしょうか?
粘土は微細な粒子の集合体です。それ故、空中に舞い上がり、自然落下により部屋に降り注ぎます
又、轆轤作業などでは、大量の水を使い泥(どべ)を発生させる必要があります。
更に、釉には着色材として、酸化金属などが含まれています。
これらの鉱物類は単体として、有毒なものは少ないのですが、塵となって空気中に漂い、人の
呼吸と伴に、体内に吸い込む事になると、問題が発生する場合もあります。特に粘土は元々岩石が
風化して出来たものですので、大量に吸い込むと有害です。塵肺(じんぱい)と言う職業病が
あります。以前は主に石工達や、汚れた空気の中での作業で掛かった病です。即ち、石の粉塵が
肺に溜まる病ですが、陶芸に於いても同じ様な環境ですので、塵肺を発祥する恐れがあります。
1) 細かい塵は、長い間空気中を漂います。石の粉ですが直ぐには落下しません。
部屋の換気を良くし、空気中の塵を外に出す事も大事ですが、常日頃の掃除も大切です。
一晩おくと、空気中の塵は床に落ちますので、翌朝綺麗に掃除する必要があります。
結構の量が確認されます。当然、掃除の際には、水や霧を吹いて塵を巻上げない事です。
轆轤挽きは別名「水挽き」と言われ、粘土の表面を水で濡らし泥を出して、手指が良く滑る様に
します。それ故、手や指の他、衣類は確実に汚れます。
① 轆轤は回転していますので、泥は外側に飛び散る事になります。
轆轤には「ドベ受け」と呼ばれる物が付随し、飛び散る泥を受け止める装置が付いています。
但し、これで完全に泥の飛び散りを防げる訳ではありません。「ドベ受け」よりも大きな大皿
などの場合は、「ドベ受け」が使えません。又背の高い作品の場合も、ドベ受け」の外に、
泥が飛び散る事もあります。 泥の飛び跳ねを少なくする事はできますが、完全に無くす事は
できません。
② 削り作業で細かい粉が、飛び散る事になります。水挽きの状態では、粘土は濡れています
ので、空気中に漂う事はありませんが、削り作業では、完全ではないが、乾燥状態ですので、
飛び散った粘土の粉は空気中に漂う事に成ります。
2)衣類の汚れ。衣類に泥が付いた時の処置。
① 泥が付いたからといって、直ぐに水拭きする方法は最悪です。肌理の細かい泥は、水拭き
する事で、薄く伸ばす事になりますので、汚れの範囲を拡大させる事に成ります。
② 衣類に付いた泥は、布目の間に入り込みます。それ故簡単には取れません。
乾燥させてから、手で揉む事と更に、それをはたく事で取る事ができます。
乾燥させると、多くの粘土は白っぽくなりますので、乾燥している状態を知るのは容易です。
エプロンなどを着用する事が多いですが、轆轤作業では、意外と足元や靴が汚れ易いです。
③ 最終的には、水洗いする事に成りますが、他の衣類と一緒に洗う前に、泥で汚れた衣類は
単独で水洗いした後に、一緒に洗う事になります。
但し、幾度も「すすぎ」をおこなっても、汚れが出て澄んだ水には成りません。
3) 釉による汚れ。
釉には酸化金属を含むものが多いです。特に酸化鉄(赤錆=あかさび))は強烈です。
それ故、白い衣類は敬遠した方が無難です。
① 釉による汚れは、容器に入っている釉を掻き混ぜる際に発生し易いです。
釉は固まり易いですので、施釉する際、攪拌する事に成ります。その際勢い余って釉を跳ね
飛ばす事が多いです。
② 大きな作品に施釉する際にも、釉が周囲に飛び散り易いです。それ故、近くに施釉が完了
している作品を置かず、遠くに移動させる必要があります。
施釉方法では、浸し掛けは比較的安全ですが、吹き付け方法は一番条件が悪いですので、それ
なりの設備が必要です。
③ 床に飛び散った釉は、床に「こびり付いて」いて乾燥しています。ブラシ(歯ブラシ)などで
浮き上がらせてから吸い取ります。
いずれにしても、粘土や釉の微粉末は、健康に害になりますので、掃除の際には「マスク」を着用
する事を薦めます。
この様な状態ではどの様に、改善したら良いのでしょうか?
粘土は微細な粒子の集合体です。それ故、空中に舞い上がり、自然落下により部屋に降り注ぎます
又、轆轤作業などでは、大量の水を使い泥(どべ)を発生させる必要があります。
更に、釉には着色材として、酸化金属などが含まれています。
これらの鉱物類は単体として、有毒なものは少ないのですが、塵となって空気中に漂い、人の
呼吸と伴に、体内に吸い込む事になると、問題が発生する場合もあります。特に粘土は元々岩石が
風化して出来たものですので、大量に吸い込むと有害です。塵肺(じんぱい)と言う職業病が
あります。以前は主に石工達や、汚れた空気の中での作業で掛かった病です。即ち、石の粉塵が
肺に溜まる病ですが、陶芸に於いても同じ様な環境ですので、塵肺を発祥する恐れがあります。
1) 細かい塵は、長い間空気中を漂います。石の粉ですが直ぐには落下しません。
部屋の換気を良くし、空気中の塵を外に出す事も大事ですが、常日頃の掃除も大切です。
一晩おくと、空気中の塵は床に落ちますので、翌朝綺麗に掃除する必要があります。
結構の量が確認されます。当然、掃除の際には、水や霧を吹いて塵を巻上げない事です。
轆轤挽きは別名「水挽き」と言われ、粘土の表面を水で濡らし泥を出して、手指が良く滑る様に
します。それ故、手や指の他、衣類は確実に汚れます。
① 轆轤は回転していますので、泥は外側に飛び散る事になります。
轆轤には「ドベ受け」と呼ばれる物が付随し、飛び散る泥を受け止める装置が付いています。
但し、これで完全に泥の飛び散りを防げる訳ではありません。「ドベ受け」よりも大きな大皿
などの場合は、「ドベ受け」が使えません。又背の高い作品の場合も、ドベ受け」の外に、
泥が飛び散る事もあります。 泥の飛び跳ねを少なくする事はできますが、完全に無くす事は
できません。
② 削り作業で細かい粉が、飛び散る事になります。水挽きの状態では、粘土は濡れています
ので、空気中に漂う事はありませんが、削り作業では、完全ではないが、乾燥状態ですので、
飛び散った粘土の粉は空気中に漂う事に成ります。
2)衣類の汚れ。衣類に泥が付いた時の処置。
① 泥が付いたからといって、直ぐに水拭きする方法は最悪です。肌理の細かい泥は、水拭き
する事で、薄く伸ばす事になりますので、汚れの範囲を拡大させる事に成ります。
② 衣類に付いた泥は、布目の間に入り込みます。それ故簡単には取れません。
乾燥させてから、手で揉む事と更に、それをはたく事で取る事ができます。
乾燥させると、多くの粘土は白っぽくなりますので、乾燥している状態を知るのは容易です。
エプロンなどを着用する事が多いですが、轆轤作業では、意外と足元や靴が汚れ易いです。
③ 最終的には、水洗いする事に成りますが、他の衣類と一緒に洗う前に、泥で汚れた衣類は
単独で水洗いした後に、一緒に洗う事になります。
但し、幾度も「すすぎ」をおこなっても、汚れが出て澄んだ水には成りません。
3) 釉による汚れ。
釉には酸化金属を含むものが多いです。特に酸化鉄(赤錆=あかさび))は強烈です。
それ故、白い衣類は敬遠した方が無難です。
① 釉による汚れは、容器に入っている釉を掻き混ぜる際に発生し易いです。
釉は固まり易いですので、施釉する際、攪拌する事に成ります。その際勢い余って釉を跳ね
飛ばす事が多いです。
② 大きな作品に施釉する際にも、釉が周囲に飛び散り易いです。それ故、近くに施釉が完了
している作品を置かず、遠くに移動させる必要があります。
施釉方法では、浸し掛けは比較的安全ですが、吹き付け方法は一番条件が悪いですので、それ
なりの設備が必要です。
③ 床に飛び散った釉は、床に「こびり付いて」いて乾燥しています。ブラシ(歯ブラシ)などで
浮き上がらせてから吸い取ります。
いずれにしても、粘土や釉の微粉末は、健康に害になりますので、掃除の際には「マスク」を着用
する事を薦めます。