3) 引き上げた土が振ら付く。
土を高く伸ばす程、振れ(揺れ)は大きくなります。一度振れが発生すると、初心者の場合、
中々直し難いです。
① 振れの原因。
) 土を引き上げる以前に、振れが起きている場合があります。当然引き上げ作業を行えば、
振れは発生します。それ故、引き上げる前に、振れがない事を確認する必要が有ります。
確認する方法は、左手で土を抱え込んだ際、手が動いていなければ、振れはありません。
) 土から手を離す際、急に手を離すと確実に振れが発生します。
特に引き上げで途中で土から手を離さず、撫ぜる程度でも良いですから、最上部まで持っ
ていきます。最上部で手を離す際にも、一息入れてから離す事です。
その際、最上段では轆轤の回転速度を若干落とします。
) 円周上で一部が肉厚になっている場合、その厚い部分の遠心力は、他の部分より強く
働きます。その結果振れが発生します。
) 引き上げ作業以外に、不用意に土に触ると揺れが発生します。
軽く手や用具類が「ぶつかった」場合には変形し、轆轤が回転していれば、首振り運動を
起こします。 この行為を逆手にとり、抹茶々椀を作る際、真横から指の爪側で軽く叩いて
口縁を歪ませると言う方法もあります。
② 振れを直す。振れは少しであっても、そのまま作業を続けると、どんどん大きくなります。
回転速度が速い程、背が高くなればなる程、振れ巾は大きくなります。
それ故、振れが発生しない様にするか、発生したら速やかに直す事です。
但し、手元のみに意識が集中していると、振れ(揺れ)の発見は遅くなります。次の作業に
入る前に、全体を見渡す習慣を付けておいた方が良いでしょう。
) 振れが少ない場合、又は振れが発生していない場合でも、濡れた両手の掌(てのひら)で
抱え込み、最下段より上にゆっくり撫ぜ上げます。若干径を絞るのが「コツ」です。
即ち、一度上に引き上げた直後に、濡らした両手で土を抱え込み、最下段から口縁まで抱え
上げます。その際両手の肘は太もも等で、固定する必要があります。その際、両手の隙間を
無くすか、均等に開け土の逃げ場をなくすと、より効率的に作業ができます。
更に、口縁を右手の親指と中指で摘みながら、真上を人差し指で押さえ、高さと厚みを調整
します。3本の指は一直線上に配置します。
) 振れは最上部が目立ちますが、実際には途中から狂いが生じている事が多いです。
それ故、最上段の振れを取ると言うより、途中の振れを取る事が大切です。
) 振れを直すには、径を細くしたくなりますが、逆に径を広げる方が楽です。
轆轤は径を細くするよりも、広くする方が遠心力の助けもあり、断然簡単です。
そこで一度広げて振れを直してから、径を細める様にします。
) 直す際、内側から指で外側に押しますが、指に当たる部分と空振りする処が出るはずです
当然指(手)の位置の保持が必要です。轆轤はやや遅めの回転とし、全周指が触れていれば、
振れは収まった事になります。
) 土の肉厚が極端に薄くなると、径を細くする事は出来ません。ある程度の厚みが必要です
轆轤に慣れていない人は、底周辺にたっぷり土が残り、口縁は極端に肉薄になる傾向が
あります。作品を形造る際、口縁に若干の肉の厚みが必要ですので、ある程度の肉厚になる
様にしておきます。
4) 土が捩れる(ねじれる)。
以下次回に続きます。
土を高く伸ばす程、振れ(揺れ)は大きくなります。一度振れが発生すると、初心者の場合、
中々直し難いです。
① 振れの原因。
) 土を引き上げる以前に、振れが起きている場合があります。当然引き上げ作業を行えば、
振れは発生します。それ故、引き上げる前に、振れがない事を確認する必要が有ります。
確認する方法は、左手で土を抱え込んだ際、手が動いていなければ、振れはありません。
) 土から手を離す際、急に手を離すと確実に振れが発生します。
特に引き上げで途中で土から手を離さず、撫ぜる程度でも良いですから、最上部まで持っ
ていきます。最上部で手を離す際にも、一息入れてから離す事です。
その際、最上段では轆轤の回転速度を若干落とします。
) 円周上で一部が肉厚になっている場合、その厚い部分の遠心力は、他の部分より強く
働きます。その結果振れが発生します。
) 引き上げ作業以外に、不用意に土に触ると揺れが発生します。
軽く手や用具類が「ぶつかった」場合には変形し、轆轤が回転していれば、首振り運動を
起こします。 この行為を逆手にとり、抹茶々椀を作る際、真横から指の爪側で軽く叩いて
口縁を歪ませると言う方法もあります。
② 振れを直す。振れは少しであっても、そのまま作業を続けると、どんどん大きくなります。
回転速度が速い程、背が高くなればなる程、振れ巾は大きくなります。
それ故、振れが発生しない様にするか、発生したら速やかに直す事です。
但し、手元のみに意識が集中していると、振れ(揺れ)の発見は遅くなります。次の作業に
入る前に、全体を見渡す習慣を付けておいた方が良いでしょう。
) 振れが少ない場合、又は振れが発生していない場合でも、濡れた両手の掌(てのひら)で
抱え込み、最下段より上にゆっくり撫ぜ上げます。若干径を絞るのが「コツ」です。
即ち、一度上に引き上げた直後に、濡らした両手で土を抱え込み、最下段から口縁まで抱え
上げます。その際両手の肘は太もも等で、固定する必要があります。その際、両手の隙間を
無くすか、均等に開け土の逃げ場をなくすと、より効率的に作業ができます。
更に、口縁を右手の親指と中指で摘みながら、真上を人差し指で押さえ、高さと厚みを調整
します。3本の指は一直線上に配置します。
) 振れは最上部が目立ちますが、実際には途中から狂いが生じている事が多いです。
それ故、最上段の振れを取ると言うより、途中の振れを取る事が大切です。
) 振れを直すには、径を細くしたくなりますが、逆に径を広げる方が楽です。
轆轤は径を細くするよりも、広くする方が遠心力の助けもあり、断然簡単です。
そこで一度広げて振れを直してから、径を細める様にします。
) 直す際、内側から指で外側に押しますが、指に当たる部分と空振りする処が出るはずです
当然指(手)の位置の保持が必要です。轆轤はやや遅めの回転とし、全周指が触れていれば、
振れは収まった事になります。
) 土の肉厚が極端に薄くなると、径を細くする事は出来ません。ある程度の厚みが必要です
轆轤に慣れていない人は、底周辺にたっぷり土が残り、口縁は極端に肉薄になる傾向が
あります。作品を形造る際、口縁に若干の肉の厚みが必要ですので、ある程度の肉厚になる
様にしておきます。
4) 土が捩れる(ねじれる)。
以下次回に続きます。