1) 土の壁の内外から力を加えて、肉厚を薄くします。
① 一般に器の外側は左手の指が担い、内側は右手の指を使います。(右回転の場合です)
② 左手の作業位置。
③ 左手の使い方(動かし方): 以上が前回までの話です。
④ 右手の動かし方。
右手は左手と共同作業で土を薄く伸ばします。但し、右手単独で使う場合は少ないです。
) 右手で使う指。
主に人差し指か中指を使います。中指の場合は、指先を使う事になりますが、人差し指の
場合は、指先又は親指側の側面を使います。
a) 一番長い指である中指を使うのは、自然の様ですが左手の指と向かい合わせる事になると
人差し指を避けてやや手首を捻る(ひねる)事になります。捻る事は腕が轆轤の中心側に
移動する事になり、口縁の内側から手や指が離れ易くなります。即ち、口縁の規制がなく
なり易く、首振りの原因にもなり易いです。
b) 人差し指の場合、指先を使うとすると、中指同様に若干捻る事になりますが、その場合
右手の人差し指の付け根側(親指側)で、口縁の内側を押さえる事が出来ますので、首振り
の予防にもなります。
もう一つの方法は、人差し指の親指側の側面全体を使う事です。
この場合は、指は真下に垂直に降ろして使います。肘は上に挙げると指の自由度は上がり
ます。当然指先を使うのに比べ、力が分散する事になりますが、土を上に伸ばす際には、
器(又は筒状)の外側により強い力を加え、内側はやや力を弱くするのが「コツ」です
ので、理に適った(かなった)方法といえます。
c) 人差し指を使う場合は、中指を内側に曲げて短くし、邪魔にならない様にします。
その中指で人差し指を支え補強します。薬指と小指もくっつけて使います。
) 左右の親指同士は連結する。但し可能の範囲内の事です。
a) 理想の連結の仕方は、単に親指同士を連結するだけでなく、親指「X状」に組み、更に
両方の親指の先を、相手の人差し指の付け根に繋げます。こうする事にでより強固に繋がり
相互の人差し指を補強する事もなります。
b) 深い筒状になった場合でも、両手の親指の先同士は繋げたいです。勿論高さが20cm程度
では繋がりますが、それ以上になると困難になります。特に手指の短い女性では、直ぐに
繋がり難くなります。
尚、何度もお話する様に、指の使い方は、人により「個々にばらばら」です。
各自、自分の使い良い指を使う事です。特に指先を怪我した場合には、他の指で代用する事も
あります。
2) 土を伸ばす方法と諸問題。
① 左右の指を向かい合わせるには、以下の方法があります。
) 同じ高さで向かい合わせる。
この方法が一番土を強く押さえるますので、力を有効に使う事ができます。
) 内側(右手)の指を若干上にする。
多くの技術書にはこの方法が紹介されています。土が横に広がらない為には、有効な方法
です。更に下(外側、左手)の指で、土を掬い上げる様にしますので、土が上に伸びると
言われていますが、真偽の程は不明です。尚、この方法は作品の径を細くする際にも使われ
ます。
) 外側(左手)の指を若干上にする。
この方法は、作品の径を膨らませる時の使い方です。土を薄くする方法には不向きです。
② 土を伸ばす際、の注意事項。
土を伸ばす前の状態が、周囲の肉厚が一定である事。周囲の高さが揃っている事、更には、
振ら付いていない事が重要です。又、表面に十分泥(ドベ)が付いている事が必要です。
③ 何処から土を伸ばすか。
以下次回に続きます。
① 一般に器の外側は左手の指が担い、内側は右手の指を使います。(右回転の場合です)
② 左手の作業位置。
③ 左手の使い方(動かし方): 以上が前回までの話です。
④ 右手の動かし方。
右手は左手と共同作業で土を薄く伸ばします。但し、右手単独で使う場合は少ないです。
) 右手で使う指。
主に人差し指か中指を使います。中指の場合は、指先を使う事になりますが、人差し指の
場合は、指先又は親指側の側面を使います。
a) 一番長い指である中指を使うのは、自然の様ですが左手の指と向かい合わせる事になると
人差し指を避けてやや手首を捻る(ひねる)事になります。捻る事は腕が轆轤の中心側に
移動する事になり、口縁の内側から手や指が離れ易くなります。即ち、口縁の規制がなく
なり易く、首振りの原因にもなり易いです。
b) 人差し指の場合、指先を使うとすると、中指同様に若干捻る事になりますが、その場合
右手の人差し指の付け根側(親指側)で、口縁の内側を押さえる事が出来ますので、首振り
の予防にもなります。
もう一つの方法は、人差し指の親指側の側面全体を使う事です。
この場合は、指は真下に垂直に降ろして使います。肘は上に挙げると指の自由度は上がり
ます。当然指先を使うのに比べ、力が分散する事になりますが、土を上に伸ばす際には、
器(又は筒状)の外側により強い力を加え、内側はやや力を弱くするのが「コツ」です
ので、理に適った(かなった)方法といえます。
c) 人差し指を使う場合は、中指を内側に曲げて短くし、邪魔にならない様にします。
その中指で人差し指を支え補強します。薬指と小指もくっつけて使います。
) 左右の親指同士は連結する。但し可能の範囲内の事です。
a) 理想の連結の仕方は、単に親指同士を連結するだけでなく、親指「X状」に組み、更に
両方の親指の先を、相手の人差し指の付け根に繋げます。こうする事にでより強固に繋がり
相互の人差し指を補強する事もなります。
b) 深い筒状になった場合でも、両手の親指の先同士は繋げたいです。勿論高さが20cm程度
では繋がりますが、それ以上になると困難になります。特に手指の短い女性では、直ぐに
繋がり難くなります。
尚、何度もお話する様に、指の使い方は、人により「個々にばらばら」です。
各自、自分の使い良い指を使う事です。特に指先を怪我した場合には、他の指で代用する事も
あります。
2) 土を伸ばす方法と諸問題。
① 左右の指を向かい合わせるには、以下の方法があります。
) 同じ高さで向かい合わせる。
この方法が一番土を強く押さえるますので、力を有効に使う事ができます。
) 内側(右手)の指を若干上にする。
多くの技術書にはこの方法が紹介されています。土が横に広がらない為には、有効な方法
です。更に下(外側、左手)の指で、土を掬い上げる様にしますので、土が上に伸びると
言われていますが、真偽の程は不明です。尚、この方法は作品の径を細くする際にも使われ
ます。
) 外側(左手)の指を若干上にする。
この方法は、作品の径を膨らませる時の使い方です。土を薄くする方法には不向きです。
② 土を伸ばす際、の注意事項。
土を伸ばす前の状態が、周囲の肉厚が一定である事。周囲の高さが揃っている事、更には、
振ら付いていない事が重要です。又、表面に十分泥(ドベ)が付いている事が必要です。
③ 何処から土を伸ばすか。
以下次回に続きます。