国宝の土偶
本来は、写真を掲載すれば、一目瞭然なのですが、都合により、掲載できません。
インターネット上で、各土偶を、検索して頂ければ、写真が表示されます。興味のある方は、
そちらを、御覧下さい。
1) 縄文のビーナス
1986年9月に、八ヶ岳山麓の、長野県茅野市米沢の、棚畑遺跡から、発掘された大型土偶です。
環状集落の、中央広場から、完全な状態で出土し、妊婦を象っており、高さ27cm、重は、2.14kg。
1995年に、国宝に指定されます。 茅野市尖石縄文考古館所蔵。
① 全体像は、下方に重心がある、安定した立像で、頭は頂部が、平らに作られ、円形の渦巻き文が
見られる事から、帽子を被っている姿とも、髪型であるとも、言われています。
文様は、この頭部以外には、見られません。
② 顔はハート形の、お面を被った様な、形をしています。切れ長の、つり上がった目や、尖った
鼻に、針で刺した様な、小さな穴があり、小さな「おちょぼ口」などは、八ヶ岳山麓の縄文時代
中期の、土偶に特有の、顔を持っています。
また,耳には「イヤリング」を、付けたと思われる、小さな穴が、開けられています。
③ 腕は左右に、広げられ、手などは、省略されています。又、胸は小さく「つまみ出され」た
様に、付けられているだけですが、その下に続く、お腹とお尻は、大きく張り出しており、
妊娠した、女性の様子を、良く表しています。
④ 全体の作りは、骨格となる部分を、組み立て、それに幾つかの、粘土塊を、肉付けする様に
丁寧に、作られています。表面はよく磨かれて、光沢があります。
又、粘土は雲母が、混じっており、金色に輝いています。
尚、一般に見られる、壊された土偶とは異なり、完全な形で、埋められた物で、ある事は
明らかです。
2) 合掌土偶(2009/03/20指定) 国宝(美術工芸品のうち考古資料)
国内には、合掌した座像で、完全形の土偶が、他に無い事や、縄文時代の習俗を、現代に伝える
造形的、学術的価値が、高く評価され、国宝に、指定されました。
① 合掌土偶は1989年7月、青森県八戸市是川森の、風張1遺跡の発掘調査で、発見されます。
大きさは、高さ19.8cm、幅14.2cm、奥行き15,2cm。
縄文時代後期(約3500年前)の、竪穴住居跡から、壁に安置されたような状態で、出土しました。
② 左脚は欠けていましたが、同じ住居跡から見つかりました。
その後の調査で、四カ所の、割れた部分が、縄文人によって、天然の接着剤である、アスファルト
で修復され、全体に、赤色塗料が、塗られていた事が、判明します。
③ 更に、)「アスファルト」での修復されている、)全身に赤色塗料が、塗られている
)合掌形をしている、)全体が、全て残っている等の特徴が、「縄文時代の、習俗を考える
上で、極めて高い価値がある」と評価ます。
④ 風張1遺跡では、既に合掌土偶を含む、664点の出土品が、1997年6月、国の重要文化財
(重文)に、指定されていましたが、新たに、この土偶が、国宝に、指定されました。
3) 中空土偶 愛称 茅空(かっくう)
以下次回に続きます。
縄文のビーナス 合掌土偶
本来は、写真を掲載すれば、一目瞭然なのですが、都合により、掲載できません。
インターネット上で、各土偶を、検索して頂ければ、写真が表示されます。興味のある方は、
そちらを、御覧下さい。
1) 縄文のビーナス
1986年9月に、八ヶ岳山麓の、長野県茅野市米沢の、棚畑遺跡から、発掘された大型土偶です。
環状集落の、中央広場から、完全な状態で出土し、妊婦を象っており、高さ27cm、重は、2.14kg。
1995年に、国宝に指定されます。 茅野市尖石縄文考古館所蔵。
① 全体像は、下方に重心がある、安定した立像で、頭は頂部が、平らに作られ、円形の渦巻き文が
見られる事から、帽子を被っている姿とも、髪型であるとも、言われています。
文様は、この頭部以外には、見られません。
② 顔はハート形の、お面を被った様な、形をしています。切れ長の、つり上がった目や、尖った
鼻に、針で刺した様な、小さな穴があり、小さな「おちょぼ口」などは、八ヶ岳山麓の縄文時代
中期の、土偶に特有の、顔を持っています。
また,耳には「イヤリング」を、付けたと思われる、小さな穴が、開けられています。
③ 腕は左右に、広げられ、手などは、省略されています。又、胸は小さく「つまみ出され」た
様に、付けられているだけですが、その下に続く、お腹とお尻は、大きく張り出しており、
妊娠した、女性の様子を、良く表しています。
④ 全体の作りは、骨格となる部分を、組み立て、それに幾つかの、粘土塊を、肉付けする様に
丁寧に、作られています。表面はよく磨かれて、光沢があります。
又、粘土は雲母が、混じっており、金色に輝いています。
尚、一般に見られる、壊された土偶とは異なり、完全な形で、埋められた物で、ある事は
明らかです。
2) 合掌土偶(2009/03/20指定) 国宝(美術工芸品のうち考古資料)
国内には、合掌した座像で、完全形の土偶が、他に無い事や、縄文時代の習俗を、現代に伝える
造形的、学術的価値が、高く評価され、国宝に、指定されました。
① 合掌土偶は1989年7月、青森県八戸市是川森の、風張1遺跡の発掘調査で、発見されます。
大きさは、高さ19.8cm、幅14.2cm、奥行き15,2cm。
縄文時代後期(約3500年前)の、竪穴住居跡から、壁に安置されたような状態で、出土しました。
② 左脚は欠けていましたが、同じ住居跡から見つかりました。
その後の調査で、四カ所の、割れた部分が、縄文人によって、天然の接着剤である、アスファルト
で修復され、全体に、赤色塗料が、塗られていた事が、判明します。
③ 更に、)「アスファルト」での修復されている、)全身に赤色塗料が、塗られている
)合掌形をしている、)全体が、全て残っている等の特徴が、「縄文時代の、習俗を考える
上で、極めて高い価値がある」と評価ます。
④ 風張1遺跡では、既に合掌土偶を含む、664点の出土品が、1997年6月、国の重要文化財
(重文)に、指定されていましたが、新たに、この土偶が、国宝に、指定されました。
3) 中空土偶 愛称 茅空(かっくう)
以下次回に続きます。
縄文のビーナス 合掌土偶