陶器には、本焼きと楽焼が有ります。
これは、土の違いと言うよりも、焼成温度の違いが、最も大きいです。
本焼きでは、一般に1200℃以上で焼成しますが、楽焼では900℃以下で焼成します。
・ 楽の意味は、作品を作るのに、容易で楽である、気楽である、楽しい、幸福であり、
道具も使わずに、手捻りで、簡単に楽しく出来る事から、この名前が付いた様です。
・ 創始者は、楽家、初代長次郎と言われています。
千利休の指導の下、抹茶茶碗を作り、織田信長等に、献上しています。
二代目の、弟の常慶(つねよし)の時、太閤秀吉に献上した際、「楽」の金印を授かり、以後姓を楽に
改め、作品に「楽」の印が押される様に成ります。
・ 焼きが甘い、楽焼では、茶碗を第一とし、他に、水指、香合等、特別の用途に、使用される
場合が、多いです。
1) 陶土について
本焼き用の陶土を、使う場合も有りますが、楽焼用の土を使う方が、安全です。
① 楽焼用の土は、粗目の土が良く、「ざんぐり」した焼き上がるに、特徴が有ります。
やや肉厚に成形しても、重さが感じられない、土が理想的です。
それには、粗目の土や、砂を混入させて、調合する場合もあります。
勿論、陶芸材料店で、楽焼用の白い土と、鉄分が多く、赤味に焼き上がる、赤土が有ります。
② 急熱急冷で焼成する楽焼では、温度変化に対して、十分耐える必要が有ります。
粒子の粗い土は、この条件に適うものです。
粘土は、900℃位で焼成すると、熱膨張が非常に少ないそうで、割れや亀裂が入り難いです。
・ 可塑性の大きな粘土に、シャモット(焼粉)を1/3程度混入すると、急熱急冷に適する土を
作る事が出来ます。
③ 赤楽は、白素地を用い、「泥しょうした黄土」を掛け、焼成すると、黄土の酸化鉄が発色を、
助け赤くなると、言われています。
2) 楽焼の成形や、加装飾方法は、本焼きと同じですが、手捻りの方が、面白味のある、
味わい深い、作品に仕上がります。
3) 素焼は、本焼きより、若干温度を高くします。本焼きが700℃以上なのに対し、800~1000℃は
必要です。これは施釉後の焼成が800℃程度ですので、本体が焼き締まらず、弱い為、素焼の
段階で、少しでも、強度を出す為です。
4) 絵付け
観光地などで、絵付けの体験コナーを、良く見かけます。素焼された小皿や、湯呑みなどに、
用意されている、数種の顔料(下絵の具)で、思い思いの絵柄や、文字を筆で塗っていきます。
絵が完了すると、店員が直ぐに施釉し、30分も経たない内に、完成品となって、受け取る事が
出来ます。
絵付けは素人でも、それ成りに、失敗が少なく、描く事が出来ます。
5) 楽焼の釉について
以下次回に続きます。
楽焼
これは、土の違いと言うよりも、焼成温度の違いが、最も大きいです。
本焼きでは、一般に1200℃以上で焼成しますが、楽焼では900℃以下で焼成します。
・ 楽の意味は、作品を作るのに、容易で楽である、気楽である、楽しい、幸福であり、
道具も使わずに、手捻りで、簡単に楽しく出来る事から、この名前が付いた様です。
・ 創始者は、楽家、初代長次郎と言われています。
千利休の指導の下、抹茶茶碗を作り、織田信長等に、献上しています。
二代目の、弟の常慶(つねよし)の時、太閤秀吉に献上した際、「楽」の金印を授かり、以後姓を楽に
改め、作品に「楽」の印が押される様に成ります。
・ 焼きが甘い、楽焼では、茶碗を第一とし、他に、水指、香合等、特別の用途に、使用される
場合が、多いです。
1) 陶土について
本焼き用の陶土を、使う場合も有りますが、楽焼用の土を使う方が、安全です。
① 楽焼用の土は、粗目の土が良く、「ざんぐり」した焼き上がるに、特徴が有ります。
やや肉厚に成形しても、重さが感じられない、土が理想的です。
それには、粗目の土や、砂を混入させて、調合する場合もあります。
勿論、陶芸材料店で、楽焼用の白い土と、鉄分が多く、赤味に焼き上がる、赤土が有ります。
② 急熱急冷で焼成する楽焼では、温度変化に対して、十分耐える必要が有ります。
粒子の粗い土は、この条件に適うものです。
粘土は、900℃位で焼成すると、熱膨張が非常に少ないそうで、割れや亀裂が入り難いです。
・ 可塑性の大きな粘土に、シャモット(焼粉)を1/3程度混入すると、急熱急冷に適する土を
作る事が出来ます。
③ 赤楽は、白素地を用い、「泥しょうした黄土」を掛け、焼成すると、黄土の酸化鉄が発色を、
助け赤くなると、言われています。
2) 楽焼の成形や、加装飾方法は、本焼きと同じですが、手捻りの方が、面白味のある、
味わい深い、作品に仕上がります。
3) 素焼は、本焼きより、若干温度を高くします。本焼きが700℃以上なのに対し、800~1000℃は
必要です。これは施釉後の焼成が800℃程度ですので、本体が焼き締まらず、弱い為、素焼の
段階で、少しでも、強度を出す為です。
4) 絵付け
観光地などで、絵付けの体験コナーを、良く見かけます。素焼された小皿や、湯呑みなどに、
用意されている、数種の顔料(下絵の具)で、思い思いの絵柄や、文字を筆で塗っていきます。
絵が完了すると、店員が直ぐに施釉し、30分も経たない内に、完成品となって、受け取る事が
出来ます。
絵付けは素人でも、それ成りに、失敗が少なく、描く事が出来ます。
5) 楽焼の釉について
以下次回に続きます。
楽焼