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わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸作品の評価(公募展、審査、選考)1

2009-08-29 21:17:05 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
前回に引き続き、作品の「評価」に付いて、述べます。

4) 第三者(複数)の多数決

   陶芸の公募展(審査委員、選考委員による評価)

   自分の作品が、権威有る機関(組織)から、高く評価される事は、「評価」の中でも、最高の事です。

   小説や、絵画などでは、作品を、公募し、賞を授ける組織が、多数有ります。

   陶芸界でも、「日展」や「伝統工芸展」をはじめ、各新聞社主催の陶芸展や、各都道府県の県展、

  各都市の市民展、その他、陶芸産地の陶芸展など、各種の公募による、陶芸展が開催されています。

  当然、応募された作品は、審査されます。

  即ち、作品の「評価」が行われ、各賞によって、ランク付けされます。

  その評価については、以下の事が考えられます。

 ① 主催者の趣旨

   主催者は何かの意図を持って、その陶芸展を、開催しています。

   評価の基準も、この意図に沿った作品が、認められ、意図から外れた物は、評価されません。

   即ち、落選します。 

   主催者の主な趣旨は、陶芸全般の奨励、陶芸技術の向上、新技術の発掘(奨励)、地域振興、

   新人の発掘、新規性(奇抜性)、作品の販売(入選した作品を販売)、客寄せ、

   陶芸用具(機材)の広告販売等、色々あります。

   なるべく多くの人に、見て頂ける様に、数回に分けて、各地方都市に、巡回展示する、

   大きな陶芸展も、あります。

 ) 賞について

  一般に、どの陶芸展でも、賞を設けています。又副賞として賞金などを、出している所も、有ります。

  又、受賞した作品を、買い上げ、美術館等に、展示し、奨励の証としたりもします。

  文部大臣賞、大賞、最優秀賞、一席、金賞、特別賞、新人賞、奨励賞、会長賞、佳作、入選その他

  名前は、主催者によって、まちまちです。当然、賞には、上下の「ランク付け」がされています。

 ) 選考(審査)委員について

   委員の人選は、主催者が、選定し、お願いしている人達です。

   当然、その陶芸展の趣旨を、理解していて、その道では、権威者と呼ばれている方々です。

   選考委員は、予め公表されていて、どんな作品を、期待しているのかが、解かります。

   人数は、数人(5~7名)が多く、合議制によって、賞を決めます。

   応募作品を、全部見る事は少なく、第一次審査は、別な職員などが行い、二次、三次と、作品を、

   絞っていくに従い、委員が関与します。 最終審査で、各賞を決定します。

  ・ 委員の全員一致で、その陶芸展での、最高の賞が決まるとは、限りません。

    委員にも、好みがあったり、委員内でも、力関係(発言力、ボス的存在など)があり、

    むしろ、「評価」が分かれる易いです。

    最終的には、多数で決る場合も、多いです。

以下、次回に続きます。

 陶芸作品の評価 公募展 
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