わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

生徒(教わる人)の不平不満(その1)

2009-08-19 22:06:53 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
不平不満は、どんな所、どんな場所でも、存在します。

口に出して、言えれば、少しは、解消される物ですが、口に出すことさえ、出来ない事も多いものです。

陶芸教室を始めて、早15年以上になります。

その間、生徒さんから、色々不平不満を、聞く機会がありました。

入会される、6~7割りの方は、陶芸の初心者です。1割程度の方が、何処かで体験をされた方で、

残り2~3割の方が、他で習って、移って来た人達です。

不平不満は、この様に、移って来た人から、聞いた話で、我々教える側にも、大いに

役に立つ話ですので、ここで、公開したいと思います。

(不平不満は、我慢するか、其処を止めるしかありません。移る人は、その後者の方が、多いです)

内容は、以下の様な事柄です。

1) 教えてくれない。

2) 過干渉過ぎる。

3) 聞いた事に、答えてくれない。

4) 先生の言う事が、解からない。話がくどい。答えが返ってこない。

5) 理由も言わずに、禁止事項が多い。

6) 自分の作りたい様に、作れない。

7) その他(先生に盗作された。先生の要求が大きい。展示会出品を強要される。)

以下 順次お話し、致します。

1) 教えてくれない。

 ① 教わる側の人数が多く、個人への教えが、十分ではない。

   教わる側にも、飲み込みの速い人、遅い人と個人差が大きく、遅い人は、置いて行かれる事も

   多く、本人は、教えてくれないと、思い込みます。

 ② 私だけ、教えてくれない。(その事が、言い出し難い)

   他の人は、出来るのに、自分は出来ない。

   個人指導であっても、その事を、教えたのか、教えなかったのか、教える側も、

   憶えていない事も、多いものです。解かっていると、思い込む場合も有ります。

   常々、何でも質問できる、雰囲気を作って置きたいものです。

   又、集団での指導では、一度休んだ人に対して、ホロー(補習)は難しいです。

 ③ 手本を見せてくれない(やってくれない)

   どの様にするのか、やってみて下さいと言っても、言葉だけで、説明する。

   お手本を示せれば、良いのですが、教える側に、自信がない場合や、時間的に、余裕が無く、

   出来ない場合も有ります。

 ④ 先生が途中でいなくなる。(無断で消える)

   時々生徒をほったらかして、姿を消す、先生もいるそうです。

   ベテランの方は、先生がいない方が、伸び伸び出来る場合も、有りますので、これも一つの

   教え方かも知れません。
  
2) 先生(指導者)が、手を出し過ぎる。

 1)とは逆に、過干渉の場合です。

   教える側からすると、かなり難しい問題です。

 ① 一般に、男性は、全てを自分でやりたがります。

   例え失敗しても、いいから自分一人でやり、言葉で説明してくれるだけで十分と、言う人もいます。

   しかし、初心者に、言葉だけや、手本を示すだけでは、作品は出来ません。

   特に電動轆轤の場合には、生徒の作品に、手を加えずに、完成させる事は、不可能と

   思ってください。作品が一つも出来ずに、帰る事は、本人も納得出来ないと、思います。

 ② 女性の方は、一般に、先生に頼りたがります。

   作品が「振れ」て来たら、そのままで待っている事も、多いです。

   支持待ちの方も、時々見受けられます。

 ③ 過干渉かどうかは、生徒さんによって違います。

   それ故、その生徒さんの、性格を把握してから、手を出すか否かを、決めます。

   実際は、手を出した際、相手が嫌がる素振りを、見せるかどうかで、決めます。

   嫌がる様子でしたら、なるべく、見守る様にします。(口での指導も出来るだけ控える。)

以下 次回に続きます。

陶芸教室の不平不満

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