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わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

手捻り (紐作り 2)

2008-09-08 22:50:31 | 陶芸入門(初級、中級編)
 では、紐作りで作っていきましょう。

 1) 底を作る。

  イ) 手回しロクロの中心に、底の大きさより、やや大きめの土を置きます。

  ロ) 土の厚みは、作品の底が、ベタ高台か、削り高台かによって、変わります。

    ベタなら、5~6mm、削りならば、1 0~1 2mm程度です。

  ハ) 底の形に合わせて、土を切り取ります。 (円、角、不定形など)

  ニ) 土の上側の外周を筆(刷毛)で水を塗ります。(接着を良くする為)

 2) 土を積んで行く。

  イ) 輪積みの場合、紐を底の上、外周に置いて生きます。

     (丁寧な作り方ですが、やや時間が必要です)

    ① 土を三本の指で底に押し付けながら、紐の端から、置いていきます。

     (三本の指:親指、中指、人差し指で、各々外、内、上を押さえる)

    ② 紐は内側にややネジって押さえ付けます。空気が入らない様に注意。

    ③ 一周したら、余った紐を切ります。紐の両端を強く押し付け、空気を

      閉じ込めない様にします。 途中紐が切れたり、短い場合にも、同様

      に両端を押し付けて、繋ぎます。  高さ、肉厚をなるべく揃える。

    ④ 作品の底が小さい場合には、最初から輪にしておき、積み上げます。

    ⑤ 紐の内側の土を、親又は人差し指で底に向かって、撫ぜ下ろします。

      一周できたら、紐の外側も指で下に下ろし繋ぎ目を消します。

      (紐を底の土よりやや内側に置き、底の土を紐側に、撫ぜ上げても良い)

    ⑥ 同様にして①~⑤の作業を、繰り返します。

       繋ぎ目は、完全に消してください。

    ⑦ 3~5段積んだら(紐の太さによる)、土を薄く伸ばします。

      即ち、両手の3~4本の指を使い、ロクロを回転させながら、土を摘

      んで薄くすると、土は上に伸びます。

      最上段(次の段の繋ぎ目)はやや肉厚にします。

      その際、下段より薄くし、直径が拡がらない様に、土を締めてください。

    ⑧ 作品の形にします。

     (全体像が確認出来ず、下段だけの形作りは、難しく、想像力を働かせて、下さい)

    ⑨ 土を上に積んでも、作品が、変形しない程度に、乾燥させます。

       最上部(次の土を載せる所)は乾燥を押さえて下さい。

    ⑩ 以上の事を繰り返して、徐々に作品を作っていきます。

    ⑪ 作品が完成したら、削り作業に入ります。

      削る位置は、底、高台、高台内、高台脇等です。

      場合に拠っては、作品の内外を削り、指痕を取ります。

    ⑫ 作品に模様を入れたい時は、全体の乾燥具合を見て、作業してください。

  ロ) 紐を数段(3~5段)巻き上げ、一度に繋ぎ目を消す方法。

     作業が「はかどる」方法です。

    ① 数段巻いたら、最下段のみ指を使い、繋ぎ目を消します。

    ② 二段目からは、竹ベラ(又は指)を使い 数本の繋ぎ目を一挙に消します。

      竹ベラは、下から上へ、又は上から下へ、縦又は斜めに滑らします。

      時々竹ヘラに水を付け、土を滑らかにします。

      この際、空気を閉じ込めない様に注意。

    ③ その他の作業は、上記輪積みの方法と同じです。
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