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わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

上手になる方法(作り方を選ぶ2:ろくろ)

2008-04-24 17:11:22 | 陶芸が上手になる方法
道具としての「ろくろ」には

 1)手回しろくろ(手ろくろ)

   鉄製の径が20Cm程度の小型から、木製の1m近いものまであります。

   後者は、電動ろくろが出来る以前から有るろくろで、現在でも特別な愛好家

   が使用しています。

 2)電動ろくろ(スピードコントロールが容易)

   一般的に使われている「ろくろ」です。通電しなければ、手ろくろとして

   使用できます。(大きさは色々あります)

   電動ろくろは、左右どちらの回転方向でも、使用できますが、日本では一般

   的に(伝統的に)右回転(時計回転)です。

   即ち右手が器の内側、左手が外側になります。左回転では手の使い方が、逆

   になります。

 3)蹴りろくろ(けろくろ)

   ろくろ下面の円盤を、足で蹴って回転させます。

   足の使い方で、左右どちらにも回転できます。

ここでは、「電動ろくろ」に付いてお話いたします。

  「ろくろ」での作り方は、次の方法が在ります。

  イ) 数kgの粘土の塊を、ろくろ上に据え、上部より作品を造り、糸で

    切り取り、次々に作品を仕上げる方法。

  ロ) 作品に合わせて、一個一個必要な粘土を「ろくろ」上に据えて、作品を

    作る方法。

   イ)の方法の利点は

    a)作品が早く出来上げる。(席を起たずに次々と作品が出来る)

    b) 土取りが一定なら、同じ形、大きさの物が造り易い。

    c)土練(菊練)が一回で済む。

   イ)の欠点及び対策

    a) 土取りが一定しない。(一定にするには、練習が必要)

    ・ 作品を作る直前の粘土の径を一定にし、土取り(使う土の量)の際

     どの指を使うかを決める。

     (作品の大きさに合わせて、中、薬、小指のどれかを選択する)

    b) 底の土の厚みが一定しない。(これも練習を要する)

    ・粘土の中心に穴を開けた際、内側の中指と外側の親指との、高さの差で

     判断する。

    ・ 又は「Uの字」型の針金(最初から片側を1cm程度長くしておく)

     などで測り、(短い方を内側に入れる)外側に切り取る位置を決める。

   c) 糸で作品を切り離した後、取り上げる際、取上げずらい。

    又 作品が「ゆがむ」。

    ・ 糸で切り離す前に、手が滑らないように、竹ベラで作品表面の

     「どべ」を取り除いておく。又指の「どべ」も取っておく。

     又 取り易い様に、底の部分に「クビレ」を付ける。

    ・ 作品の「ゆがみ」を少なくするには、底の面積を出来るだけ

     小さくする。(底が広いと逆にゆがむ)

     時間に余裕が有れば、ドライヤーなどで1~2分乾燥させる。
     
    ・ 取り板に作品を置いたときの口縁の「ゆがみ」は作品の腰で直す。

      (口縁で直さないこと)

    
 

  
   

   
 
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