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わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

上手になる方法(作り方を選ぶ2:手ひねり)

2008-04-21 22:53:27 | 陶芸が上手になる方法
「手ひねり」には、玉造(作)り、ひも(紐)造り、タタラ造り、くり抜き造り、

それらを、併用した造り方が有ります。

 イ) 「玉造り」、初心者の方の多くが最初に作品を、造る時に使う方法です。

   a) 小さい作品向きで(ぐい呑み~抹茶茶碗程度)、平皿なら大き目も可。

     ~500g程度の粘土の量の作品を造る時の方法です。

     高さは10 C m 程度の物までです。

   b) 一塊の粘土から造るため、繋ぎ目が無く、肉厚を指で確認しながら

     造ることが出来ます。

   c) 指跡が付きます。これを削り取っても良いし、残すのも良い。

   d) 造る「コツ」は

    ・ 作品一個分の粘土を、玉(おにぎり)状にし、「手ろくろ」上に載せ

      両手の親指で、中央を堀り、底の肉厚まで掘り進む。

    ・ 底を必要な寸法まで、広げ手から、両手の親指と、中指、人差し指で

      はさみ、肉を薄くします。土は上に延びていきます。
   
    ・ 親指は内側でも外側どちらでも、やり易い方を選ぶ。

    ・ 必ず、下の土から薄くする事。上からだと、指が届かなくなります。

    ・ 作品は上部が広がらない様に、土を締めながら、上に土を延ばす。

    ・ 時々土に水を引く、手の熱で乾燥し、「ひび」が入り易い為。

 ロ) 「紐造り」 紐を段々に積み上げて造る方法です。

  a) この造り方で、あらゆる作品を造る事が出来ます。

    ・ 小さい物~大きい物(1m以上も)まで可能です。

      上の土を支える程度下の土が乾燥したら、上に積んでいけば良い。

    ・ 丸、角、不定形など、あらゆる形に出来ます。

    ・ 縄文式土器もこの方法で作られています。

  b) 紐は同じ太さ(丸)で、なるべく長くします。意外と難しいです。

  c)  「輪積み」、一周する様に積んで行く方法で、丁寧な造り方です。

  d) 紐を数段積んで行く方法で、 スピードが早くなります。

  e) 紐造りの「コツ」

   ・段々の継ぎ目は内外側とも、指や竹ベラで消す。

    少なくとも、片側は消すこと。水漏れや「ひび」割れを防ぐ為。

   ・継ぎ目は常に濡らして置く。(継き目の上と下の乾燥度を合わせる)

   ・下の部分は乾燥前に形を造ておく事。

   ・大きい物は、叩き板で叩き土を締めてください。

    大物の壷などは、積み上げたら、内側に「コテ」を当て外側を、溝の付い

    た叩き板を使って叩き締める。

   ・ 継ぎ目を消す際、空気を閉じ込めない事。
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