感謝の気持ち

今日の夕食時間に、クローズアップ現代の
“折れない心”の育て方 ～「レジリエンス」を知っていますか?～を見ました。
試練に立ち向かう時に、前向きに生きる手がかりを探る…というものです。

見終わった後、私達は、それぞれの試練を語ることにしたのですが…、
二人とも、特に思い浮かぶことがありません。
ですから、二人とも、試練と言えることを経験しなかったのかもしれないと思ったのです。
私達がそれぞれの道で経験をした様々なことは、試練ではなく、
歩いてきた道で出会った一つの経験に過ぎないということなのでしょう。

そんな話をしている時、「僕が自分で決断したことで思い出深い経験の一つは…。」と、
主人は、結婚して４年目に転勤の辞令が出た時のことを話し始めました。

大阪の会社で勤務していた主人に、広島で責任者をしてほしいという辞令でした。
当時、ボランティアでしたが、大阪の大学で、アメリカンフットボールのコーチをしていた主人は、
広島に転勤すると、コーチができなくなることが頭をよぎったのです。
転勤を断るか、コーチを辞めるか…。

その話を受けてすぐ、その頃、同じ大阪市内で働いていた私の職場まで、
主人は地下鉄で２駅分を歩いて来ました。
２駅分を歩くうち、主人の頭の中で、「転勤はする…、コーチも続ける…」という結論に
たどり着いたそうです。

画して、私に転勤の話しをする主人に迷いはなく、
私も、主人の考えに協力したいと思いました。
広島で勤務しながら、月に２度、新幹線で大阪に向かう主人を見送りながら、
身体を壊さないでほしいと思ったものです。
その翌年には、阪神淡路大震災のために、新幹線の運休が続き、飛行機で関西に行くこともありました。
ボランティアでしたが、そこまでできる主人には、頭が下がる思いもしました。
そんな主人の生き方の中からは、たくさんのことを学ぶことができました。

いろいろがあって、今がある…。
そう思うと、なんだか、有り難い気持ちでいっぱいです。


　我が家の近くでは、レンギョウの蕾が色を付けました。


　別荘の庭に、フキノトウが出ていました。


　日差しが良いところでは、コブシが咲きました。

お食事会

今日は、お食事会でした。
９年前にお知り合いになったご夫婦と、一年に２度、お食事会をしています。
毎年、この時期には、我が家が担当し、１２月にはご夫婦が招待してくださるのです。

今日の話題は、いろいろと盛り沢山でした。
ご夫婦には、今年、高校３年生の息子さんがいらっしゃいます。
受験生を持つ親としての思いを話してくださいました。
また、ご主人のお仕事についても、いろいろと話題が尽きませんでした。
ご夫婦と主人とは、同じ年代ですので、お互いの考え方を話しながら、
とても良い時間が過ごせたようでした。

今日のお店は、お豆腐と鶏のお店です。
南アルプスの麓でストレス無く飼育された甲州滋養鶏と、自家製のお豆腐、
明野のお野菜を使ったお料理が食べられます。

お豆腐ステーキのとろろかけ、おからコロッケ、湯葉のだし巻き卵、お豆腐のチーズ焼き、
更には、ボリュームのある鶏サラダやサクラエビのかき揚げなど、何種類かを注文しました。
最後に注文したおにぎりは、海苔ではなく、湯葉が使ってありました。
そうそう、おにぎりは３種が一皿ですが、４名で行っていたので、一つサービスしてくださり、
お皿には、４個のおにぎりが出てきました。
気遣ってくださるお気持ちが、とても嬉しかったです。
また、どのお料理にも工夫がありましたし、食器類にもこだわりがあって、楽しむことができました。

お会計の場所には、『本日のおから』が袋に入れて置いてあり、自由にお持ち帰りくださいとのこと。
傷まないよう、必要な人には氷まで準備してくださるのです。

今年に入ってから、我が家では糖質制限をしていますので、炭水化物は控えています。
今日、おからをいただいてきましたので、明日は、おからパンケーキを作ってみようと思っています。
おいしくできますように…。


　ここは、標高８５０ｍほどです。
　この辺りまで、桜前線が上がってきました。

あいさつに来たの？

「にゃん子！！」

昨日、外出先から帰ってきた時、主人が車のドアを開けながら呼んでいます。

『えっ？？』

にゃん子の声は、私には聞こえませんでしたが、斜面を登ってくるにゃん子が見えました。
最近、姿を見せないにゃん子のことが気になっていた主人には、声が聞こえたようです。

「にゃん子。元気だったの？」

何日ぶりでしょうか。
もう、１０日近くになるかもしれません。

久しぶりだからでしょうか、いつもにも増して、『にゃぁ～ん』と鳴き続けます。
人恋しくなったのでしょうか。
話しかけるようでもあり、ただただ甘えるようでもあり…。

野良ちゃんですが、我が家に来るようになって丸７年です。
あの頃に比べると警戒心が少なくなっていますし、呼ぶとお返事ができます。
『おすわり』もできるようになりました。とても可愛いです。

今日の夕方、玄関の戸締りを確認に行きますと…。
玄関の扉の外に座っているのが見えました。
ここ２～３年は、座った時の前足がきちんと揃わなくて、少し開くようになっています。
人と同じで、年齢のため、体が少し緩んできたのでしょう。
それでも、やっぱり可愛いです。

にゃん子とは、少しお話をして、「また明日おいで…。」と伝えておきました。
１階のあちこちの戸締りが終わってから玄関に行きますと、
そこにはもう、にゃん子の姿はありませんでした。
にゃん子の隠れ家に帰ったのかもしれません。

朝晩の冷え込みもなくなり、野良ちゃんにとっては過ごしやすい季節になりました。
大雪の、厳しい冬をも乗り越えたにゃん子にとっても、
これからは安心して過ごせる季節といえるのでしょう。


　にゃん子が座っているのは、浄化槽のブロワ―です。
　電気が入っているので温かく、にゃん子は、この上が好きです。

春爛漫

所用で出かけた今日のお散歩は、我が家からぐっと下の、標高７００ｍあたりから下へ歩くコースです。
我が家に帰ってからですと、お散歩に行くのが遅くなると思う時には、
この辺りを歩くことも時々あります。
そんな日は、車に、お散歩用の靴と日よけ用の帽子を載せておきます。

ここのところの暖かさと標高が下がっていることもあって、春爛漫でした。
桜の花は満開でしたし、水仙やムスカリ、レンギョウの他、芝桜なども咲き始めていました。
ホトケノザなども、たくさん咲いていました。
まだ、水仙しか咲いていない我が家のあたりに比べますと、さすがに春が早いようです。

半袖のＴシャツの上に上着を着ていましたが、日差しの中では汗ばむほどでしたので、
時折吹く風が涼しく感じられました。

心地よい季節になりました。


　桜が満開でした。


　ホトケノザは、遠くから見ると、レンゲのようにも見えました。


　桜の花の向こうには、雪を頂いた八ヶ岳がきれいでした。

小さな春

一昨年、お散歩コースの道沿いに引っ越してこられた人から、声を掛けられました。
「お庭に、水仙をどうですか？」

ちょうど、数種類の立派な水仙を植えておられるところでした。
それまで住んでおられたお庭から、水仙の株を持ってこられたそうです。

日差しや虫などに弱い私は、ここ数年、お庭の手入れをしなくなりました。
ですから、土は堅いし、草も多いし…、
せっかくいただいた水仙を枯らせてしまうことを心配して尋ねました。
「どんな所でも大丈夫でしょうか？」

そんな質問に答えて、「強い花だから、植えていたら咲きますよ。」
そう言って、数株の水仙をくださったのです。

昨年は、立派な水仙が、たくさんの花を咲かせてくれました。
言っておられたように、さすがに強い花なんだわ…。

そう思っていたのですが、今年は、立派な花…とは言えないほどの、小さな花が咲きました。
丈は１５ｃｍ～２０ｃｍほどですが、それでも可愛らしく一列に並んで咲いています。

この春、我が家のお庭に咲く、最初の花です。
色のない、冬枯れたお庭に、小さな春がやってきました。