想いのままに…

日々の生活の中で感じたことを、想いのままに綴りたいと思います。

関西人の温かいおもしろさ

2014-04-20 22:17:48 | 日記
今日、神戸に向かって高速道路を走行中、佐賀ナンバーの大きなトラックが、
私達の車を追い抜いて行きました。
そのトラックの荷台を見ると、牛が10頭くらい乗せられていました。
「売られていくのかしら?」と私が言うと、

「それが、あの牛達の悲しいサガだね。」と主人がすかさず言います。


今日は神戸のホテルオークラに泊まりますが、その前に夕食をすることにし、
ハーバーランドにある商業施設「umie(うみえ)」の立体駐車場に車を止めました。
6階の駐車場は、海の見える場所です。

おいしい夕食を済ませた後、駐車場を出ることにしました。
車は、夜景がきれいになった町に向かって降り…、
くるりと向きが変われば、海に向かって降り…、
らせん状の降り口を、ぐるぐると回りながら、ひたすら…降りていきます。
「まさに、ウミへだね。」と主人。

やがて、3階あたりに来ますと、外の景色は見えなくて、暗がりのようになりました。
すると「オークラ(お~、暗!)。」と続けます。

私は、笑い転げてしまいました。
主人は、『関西に来ると、エンジン全開』なのだそうです。


余談です。
関西って、さりげなく、面白い一言を言える人があるのです。
そのumieで、1階から上りのエレベーターに乗った時のことです。
子供用の小さな自転車を買われたらしいご夫婦が、
エレベーターに乗ってこられました。
真新しいその自転車には、手押し用のハンドルがついていて、
かなりの場所を占めることになりましたので、
既にエレベーターに乗っていた私たち夫婦と4~5人の若者たちのグループが
みんなで詰め寄ることで、ドアを閉めることができました。

4階で降りられたそのご夫婦は、詰め寄ってもらえたことに感謝しながら
降りて行かれました。
エレベーターのドアが閉まる時、4~5人の若者の一人が言われました。
「子供はどこへ行ったん?」
「たぶん、おばあちゃんがいて、ここに乗られへんから、
孫と一緒に別のエレベーターに乗ってるんちゃうか?」
「たぶん、そやな…」

確かに、自転車をエレベーターから出すことに一生懸命だったご夫婦が、
子供に気を掛けておられる様子は見えませんでした。
真新しい子供用の自転車のまわりに、嬉しそうな子供の笑顔が見えるのは
自然なように思いますので、私も、若者の一言に納得したのです。
「子供はどこへ行ったん?」

私達と若者たちは、6階で降りたのですが、なんとなく和やかな空気を感じました。

関西は、そんな温かさを感じることができる場所です。
コメント
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