想いのままに…

日々の生活の中で感じたことを、想いのままに綴りたいと思います。

万一の時には…

2016-03-16 21:58:04 | 日記
今朝のあさイチを見ていましたら、最近では小さなお葬式が多くなったということでした。

故人の身内だけで行う葬儀を「密葬」や「家族葬」と言い、
その密葬の中で最も多いのが、お通夜や告別式をしないで火葬だけを行う「直葬」だそうです。

数年前、私が郵便局に行った時のこと。
窓口の人は、そこに来る人にはたぶん同じように営業をされると思うのですが、
「今は、このあたりではお葬式の費用が300万円です。」と
それを考慮した保険を勧められました。

私は、もともと、保険というものがあまり好きではありません。
ですから、必要最低限の保険に入っているくらいです。
それを、お葬式の費用まで決められてしまうような考え方や
それを保険という形で進められたことは、とても心外でした。
当然のことながら、その保険の勧誘はお断りしました。

それでも、自分に万一の時を考えて、主人には私の希望を伝えています。
万一の時にも、誰にも知らさなくていいこと。
今の時代ですから、火葬はしなければいけないので、
それのみをお願いしたいこと。
お骨については、基本的には主人にお任せですが、
お墓に入れることは望んでいません。
子供がいないこともありますが、残された人のことを考えますと、
お墓のお守りという負担を掛けたくないという気持ちが大きいのです。
ですから、できれば、二人で旅をした思い出の場所への、
散骨という形がいいと思っています。

生きている間に、主人のお蔭で、とてもしあわせな暮らしをすることができました。
それだけに、生き終えてからは、主人のその後のしあわせを祈ってあげたいと思います。
一人での暮らしが大変かもしれませんが、それを望むのならそれもいいし、
残りの人生を、素敵なパートナーと暮らしたいのならそれもいいと思うのです。

今日の番組の後、改めて、万一の時のことを、主人と話しました。
こうした気持ちを伝えることは、お互いのために必要なことだと思っています。

かつて、私の父が言っていたことを思い出しました。
実家には、墓所がありますが、
「生きていく人が最優先だよ。お墓を守ることが難しくなるくらいならば、
お墓は守らなくてもいいんだよ。」と。
ご先祖さんとは、そのように心が広く大きい人たちなのだと言いたかったのかもしれません。

亡くなった人は誰もみな、心が広く大きくなるのかもしれないと、ふと思いました。


 フクジュソウは、春を告げる花の代表とも言われますが、
 このあたりでは、まだ、つぼみが固いですね。
コメント
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