ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

重大事故を起こした原発と、膨大な放射能汚染と、いつまでもお手上げなままの東電と政府と

2014年10月16日 | 日本とわたし
いつも転載を快諾してくださる守田敏也さんが、とても大切なお知らせを書いてくださっていました。
ここに写し書きさせていただきます。
(文字の強調などは、わたしの一存で行いました)

↓以下、転載はじめ


要注意!福島原発1号機のカバー解体が、22日から始まります!
(2014.10.16)

守田です。

要注意情報です。
福島第一原発1号機の、建屋カバーの解体作業が、10月22日から始まります!

このカバーは、放射能の継続的な飛散がある1号機に設けられたもので、放射性物質の浮遊、拡散防止のために作られたものでした。
しかし、1号機の燃料プールから、燃料棒を下すために邪魔になり、解体されようとしています。
22日にから、カバーの屋根に穴を開け、放射性物質の飛散防止剤をまく作業が始まります。
安全確認の上、3月から、本格的な解体作業が始められる、とされています。

ところが、昨年8月19日に、3号機の脇の大型がれきを、クレーンで鉄橋した際、
4兆ベクレルもの放射性物質が舞いあがり、飛散
してしまいました。
避難区域を越え、少なくとも50キロ圏まで拡散したのでは、と推測されています。

東電は当初、この重大な事実を隠していました
ところが、農水省穀物課が、稲穂の汚染から気がつき、再三、東電への問い合わせを行い
再発防止を求める中で、事実が明らかになりはじめましたが農水省もまた、これを公にはしませんでした
公になったのは、今年の7月のことです。
7月16日には、朝日新聞が、一面トップでこの重大事態について報じました。
このことを記した、僕の7月19日の記事を、示しておきます。

明日に向けて(896)
昨夏、がれき撤去で福島原発から膨大な放射性粉じんが飛んでいた!
2014.07.19
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/18ec6ca3381185dae0d4e5b316d8c520

ここでも明らかにしましたが、3号機付近から、大量の放射性物質が飛び散ったのは、8月19日のこと。
安倍首相が、大嘘つきで、東京オリンピック開催を獲得する直前でした。

このため東電は、政府との裏取引のために、この飛散を隠してしまった可能性があります。
実際に、この事実が露見していたら、とてもではないですが、東京オリンピックの招致は実現しなかったでしょう。
肝心なのは、このときの東電と政府の取引がどうであれ、またしても東電は、秘密にしていた放射性物質の大量飛散に対して、何らの責任も問われなかったということです。
本来、責任者の刑事訴追が必要であるにも関わらず、です。

そして、こうして誰にも知らせずに、平気で放射性物質の拡散をしてしまった東電が、
今月22日から、1号機のカバーの撤去に着手しよう、としているのです。
あまりに危険です。

これを報じるニュースなどを見ていると、もともと東電は、昨年度中にこの作業に取り掛かり、解体を終えるつもりであったことが分かります。
ところが、本年初頭より、農水省穀物課の追及が始まり、原子力規制庁も介入してきたため、カバー解体が延期されたのだ、ということです。
つまりもともとは、今言う安全対策などなしに、こっそりと外そうとしていのです。

これら一連のことから、容易に見て取れるのは、相変わらずの東電の不誠実性、犯罪性です。
この会社が、自ら素直に、放射性物質の漏洩を認め、謝罪したり、賠償したりしたことは、ほとんどありません。
それどころか、あるゴルフ場の汚染に対する訴えに対して、
発電所管内から出た汚染物は、すでに東電の手を離れており、主のないもの=無主物だから、東電には責任はないなどという、とんでもない居直りを行ってきました
今回も、放射性物質の大量飛散の時点で、ぷっつりと口を閉ざし、事態を明らかにしなかったばかりか、
そのまま、1号機のカバー解体へと、流れ込もうとしていたのです。

倫理観を著しく欠如し、適切な懲罰がくだらないことで、ますます開き直りを深めている東電が、
いったいどこまで本当に、放射性物質の拡散を抑える努力をするでしょうか。
まったく信用できないし、してはなりません。

その意味で、22日から始まる作業においても、さらには、昨年3月からの本格的なカバー解体についても、
大きな危険が伴い、かつ、事故時において、情報を隠す可能性が大いにあり得るということを、見据えておかなくてはなりません
そのため、東電の作業に対する市民的ウォッチを強めることこそが、問われています。
それぞれで、測定器をフル稼働させ、危険を察知したらすぐに、情報拡散していただきたいです。

同時にあらためて感じるのは、やはり、福島原発のそばに住んでいることそのものが、リスキーだということです。
もちろん、今ある汚染そのものが、人体に深刻なダメージを与えつつあるからですが、
さらにその上に、新たな被曝を被る可能性があります。
僕としてはやはり、可能な方は今からでも、避難していただきたいです。
せめて子どもたちを、より安全な場所に移して欲しい。
これ以上、東電を信頼などしていては、絶対にいけません。
このことを強く意識しながら、
22日のカバー解体への着手、
その後の「安全確認」なるもの、
そして、
来年3月からの本格作業を、きちっと見据えて行きましょう。

なお、重要情報ですので、記録にも残すため、TBS Newsi の報道をご紹介し、文面も貼り付けておきます。

******************************

1号機の建屋カバー解体、22日着手
【TBS Newsi】2014年10月16日(木) 4時54分
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2324299.html

福島第一原発の事故で爆発した、1号機を覆っている建屋カバーについて、東京電力は、今月22日から、解体作業に着手することを決めました。
1号機の建屋カバーは、放射性物質が飛び散るのを防ぐために、事故後に設置されたもので、
使用済み核燃料をプールから取り出すため、昨年度中に解体される予定でした。
しかし、3号機のがれき撤去作業で、放射性物質が飛び散ったことで、1号機のカバー解体についても懸念の声が上がり、計画が遅れていました。
その後、東京電力は、地元の自治体に対し、連絡体制を強化するなどの対策を説明し、了解を得た、ということです。
今月22日から、カバーの屋根に穴を開けて、放射性物質の飛散防止剤をまく作業に取り掛かり、
安全を確認したうえで、来年3月から、本格的にカバーの解体を始める、としています。


↑以上、転載おわり



3号機のがれき撤去作業で、放射性物質が飛び散りました。
その量は、とんでもない量でした。
それは昨年8月19日のことで、3号機の脇の大型がれきをクレーンで鉄橋した際に起こったことでした。
4兆ベクレルという発表がありましたが、こんな天文学的な大きな数値を聞いて、ピンとくる人はほんの一部です。
けれども、事実として、とんでもない量の放射性物質が舞い上がり、少なくとも50キロ圏まで拡散したと推測されています。

そしてその事実を東電は、ずっとずっと隠していました。
膨大な放射性物質が拡散した日から約20日後には、日本の総理大臣である安倍氏が、
世界のメディアに向けて、オリンピック招致獲得のための、とんでもないウソをつこうとしていました。

ウソは呆気なく通り、東京が2020年のオリンピック開催地に決定した後の本年初頭に、農水省穀物課が数値に気づき、追及が始まりました。
そして、ようやく事実が明らかになりつつあったのに、あろうことか、農水省もその事実を公表しなかったのです。

けれども東電が、地元住民の方々への事前の知らせも無しに取りかかろうとしていた、1号機のカバー解体は、ひとまず延期されました。
都合の悪いことはなんでもまず隠す、という東電の体質に、地元住民の方々からの懸念の声が上がったからです。
でもまた東電は、自治体に向けて、「連絡体制を強化するなどの対策』という、言葉が空回りしているだけの『対策』を盾に、了解を得たのだそうです。

事故機の処理はやらなくてはならない。
危険だからといって、放ったらかしにはできない。
そしてその作業を請け負ってくださる方々は、自らの健康を犠牲にしておられる。
それなのに、その方々への報酬や日常生活のケア、そして健康管理は、非常にお粗末なもので、まるで使い捨てのような扱いを受けている。

原子力発電所の負の姿は、どこまでも陰惨で醜悪です。
だからこそ、広告代理店や新聞テレビが総力を上げて、清潔で立派な映像と言葉を流し続けてきました。
もう3年半以上も経ったではないですか。
ちゃんと知りましょうよ。

なあみんな、黙ってないで文句言おうよ!きちっと説明させようよ!そのためにもっと知ろうよ!

2014年10月15日 | 日本とわたし
「脱原発テント、男ら暴れ破壊 」



経産省前のテントに12日午後5時半頃、男性3人と女性1人(破壊の様子を録画し、ツィートで中継した)が突然現れ、
中にはいって物を壊し、天井に穴を開ける、横断幕を下ろす等の破壊行為をした。
警視庁丸の内署が、4人から事情を聞くため連行したが、間もなく釈放された。









その女性が撮った映像が、これ(http://t.co/iRMSN2JN2i)です。
青文字をクリックしてください。映像が出てきます。全部で30分ほどの動画です。
ひどい内容ですが、もし時間がおありでしたら、できるだけ最後まで観てみてください。
何食わぬ顔でテントに寄って行き、応対に出た高齢者の方を、チンピラ紛い(というか、チンピラそのもの)の口調で恫喝し始め、同時に破壊行為が始まります。
それを撮りながら、興奮気味に「やってやって、もっとやって」と叫ぶ撮影者の女性。
そしてその映像を中継のようにツイキャスで流し、それを観て「応援してます!」と呼びかける人も。


その時の様子を、テントの中に居た方が、こんなふうにツィートしました。

「5時半過ぎ、乱気流さんの川柳句会が終わったころに、
タクシーを降りてきた4人(うち女性1人)がテントひろばに来て、最初は穏やかに、乱さんと話す。
女性は、ずっとカメラを回している。
そのうちに、男性が第2テントに入り込み、暴言を吐きながら乱暴を働きだす。
とうとう、本棚を倒すなど、第2テントの中を無茶苦茶にする。
天井も一部を破った」



撮影者の女性は、持論として、
「竹島はどこの国だぁー!歴史上から全部資料がある通り、日本国の領土ですよね」
「原発を最終的にずっと続けていくわけにはいかない、かもしれないし、
でもやっぱり今は、電気代が上がってるとか、ビィビィビィビィ騒ぐ中で、
ねえ、原発止めちゃいました、電気代が足りませんとかなってると、おっつ、おっつ」

などと話しながら撮影をしていました。

そして最後の締めくくりとして、
「テント村の人たちはあそこで、このきったいないテントを守っているそうです。
ほんと、何してんでしょうねー。
友だちもいない、家もいない、という方々なんでしょうかね。
決めつけは良くないと思いますが」

と言って、撮影を終了しました。

この4人のように、普通に話してるかと思えば、いきなりチンピラの恫喝のような怒鳴り声を上げる人間を、わたしは心から軽蔑します。
何年もの間、文字通り毎晩、借金の取り立てのために脅しの電話をかけくる連中の相手をしました。
家の外壁や玄関のドアを足で蹴り、木刀で叩きながら喚き散らしていた連中に、危うく危害を加えられそうになりました。
そんなチンピラも、家に戻れば普通の息子かもしれない、兄かもしれない、父親かもしれないけれど、
一日の暮らしの中に、見ず知らずの人間を脅すために、声を荒げ、醜悪な言葉を吐くという行為を、
好んでか、あるいは命じられてかは知らないけれども、やってしまえるということを、恥とも思わないその倫理観の低さ。
どういうわけかここ数年の間に、そんな種類の人間が通りに出てきて、罵声を上げることが増えてきています。
そういう機会が簡単に得られ、そういうことを公衆の面前で行っても、厳しく取り締まられることもなく、放置してもらえる社会。
日本はいつから、こんな奇妙な社会になっていたのでしょうか。



この動画を、朝に偶然観て、男や女の罵声が耳に入り、それ以上観るのをやめたくて仕方がなかったのですが、
教えてくださった人が、最後まで観て欲しいとおっしゃっていたので、
胸の奥にじわじわと、虚無感のようなものが増してくるのを我慢して、とりあえず最後まで観ました。

その時の気持ちとともに、この動画をシェアしたところ、Hiroshi Takaoさんが、こんなコメントを書いてくださいました。
上記の女性の言葉が、もやもやとした影のようになって、少しふさぎ込んでいましたが、これを読んでかなり落ち着きました。

↓以下、転載はじめ

『TEPCOの総資産は、おおよそ2兆円(19億ドル)。
既に10兆円に及ぶ税金、さらに電源三法に則り、電力料金に上乗せして使われている。
一義的な責任が、TEPCOにあるとするならば、このような会社が、会社として存在できている筈はないのである。

捨て場所もない使用済み核燃料を、資産として計上するということは、
自分の家にある、古くて使い物にならない家電やガラクタの山を、資産として計上し、税務署がそれを認めているようなものである。

稼働していない原子力発電所では、冷却のためだけに、大量の電力を消費し続け、それも電気代に上乗せする。
TEPCO以外の電力各社も、同様である。

廃炉費用(見当もつかないほどに高額)、資産として計上し続ける核燃料廃棄物、
これらを負の資産とすれば(実際そうなのだが)、原発を抱える電力会社は全て、この時点で破産である。
しかし、原子力は、国策としてスタートし、軍事技術として進められてきたという、厳然とした事実がある。

福島での事故は、TEPCOの総資産2兆円を、100回つぎ込んでも(100回倒産しても)足りないような、正に天文学的な金がかかることが予想されるし、
この国自体の、存立に関わるほどの事態なのである。
あたかも、何も無かったかの如く振るまっていれば、どうにかなるようなものではないのである。

溶け落ちてどこにあるかも分からない、一基100トンに及ぶ瀬戸物(これが、ウランやプルトニウムであることを想起せよ)を、
「環境から隔絶する」などという夢物語を、国立大出の官僚が、本気で信じているのだろうか?

原子力マフィアは、そのウラン採掘から原子炉の建設、そして、必然的に生み出されるプルトニウムの兵器転用まで、全ての過程に深く関わっている。

IAEA、ICRP、そして国際連合、WHOにいたるまで、ほとんど全ての国際機関が、原子力を推進してきたし、その弊害を隠蔽し続けて来た。
そして今、この国(日本)は、国家として正々堂々と、法律を犯し続けている。
例えば、放射線管理区域に指定されるべき、4万ベクレル/平方メートルという基準を遥かに上回った、
福島から関東地方に至る、広大な地域に、妊婦や子供を住まわせて、平然としている国である。
自らを縛るべき憲法を「勝手に解釈するのだ」と宣言して憚らない政府が、政権を握っている国である。

頭の中では、絶望的な虚脱感が、諦めを奨めている。
パンドラの箱の中に残ったものはやはり、混沌と絶望だけだったような気がしてならない』


↑以上、転載おわり


眠り際にふと、あの汚染水、意味の無い除染作業のゴミ、使用済み核燃料、どれもこれもいったいどうするつもりなのかと、考え始めてしまうことがあります。
首相という立場を使い、「完全にコントロールできている」などと大ウソをついた安倍氏は、今だに誰からも厳しく質されることもなく、
それをまた、黙ったまま聞いてる大勢の日本の大人はもちろんのこと、世界中の大人の神経が、どうしてもわからないのです。
文句言えよ!
きちっと説明させろよ!
できないならできないで、知恵を募って合わせろよ!

当事国の日本が一番、他人事みたいにしてしまっているので、もうどうしようもありません。
あの事故の責任をまず、取らせることから始めなければなりません。
それも、早急にです。

「生きている君たちが、生きて走り回る土を、あなたに残しておいてやれるだろうか父さんは」

2014年10月15日 | 日本とわたし
私の子どもたちへ


私の子供達へ
-父さんの子守唄-

詞・曲 笠木 透


生きている鳥たちが 生きて飛び回る空を
あなたに残しておいてやれるだろうか 父さんは
目を閉じてご覧なさい 山が見えるでしょう
近づいてご覧なさい 辛夷(こぶし)の花があるでしょう

生きている魚たちが 生きて泳ぎ回る川を
あなたに残しておいてやれるだろうか 父さんは
目を閉じてご覧なさい 野原が見えるでしょう
近づいてご覧なさい 竜胆(りんどう)の花があるでしょう

生きている君たちが 生きて走り回る土を
あなたに残しておいてやれるだろうか 父さんは
目を閉じてご覧なさい 山が見えるでしょう
近づいてご覧なさい 辛夷の花があるでしょう




友人かわちゃんが教えてくださった歌です。

地球上のいたる所で、大きな事故が起きたり、爆発が起きたり、そして戦争という世にも愚かな破壊が行われたりするたびに、
いったいこの地球はどうなってしまうのだろう…と、漠然とした、けれども深々とした怖れを感じてきました。

「でもさ、だからといって、わたしのような者には何も出来やしないし、やっても何も変わりゃしない」

そう思うことで、自分の暮らしのリズムは守られ、後ろめたさは薄れ、またいつものように、今まで通りの変わらない毎日を生きてきました。

今だって、何が変わったかって聞かれたら、少しうつむき加減に、
「社会や世界の今まで知らなかったことを知ろうとするようになった」、とぐらいしか言えません。

でもその、わたしは知らなければならない。知らないふりはもうできない。という気持ちは、たくさんの細かな思考や行動に、変化をもたらしています。

あなたに残しておいてやれるだろうか。
ではなく、
あなたに残しておいてやるために、いったい何だったらできるだろうか。

その、未来を手渡す者としての、最低限の責任を、使命を、わたしを含む地球の大人たちは、しっかりと背負わなければなりません。

いつまでもあると思うな…

2014年10月14日 | 家族とわたし
毎日、日に日に、みるみるおっきくなってきている、空くん海くん。
特に海くんのサイズの違いっぷりは、まるで特撮でも見ているような勢いです。

病気でストレスだらけだったショーティに、ストレス解消になればと思って買った爪研ぎ具、フンと鼻であしらわれたままだったのですが…、

海くんのお気に入りになりました。


初日は、立ち上がって手をいっぱいいっぱい伸ばしても、このボールに手が届かなかったのに、


三日目の今日はすでにこんな技を駆使しております。


ちゃいちゃい♪


おっとっとっとっと!


ちょっとだけお兄ちゃんの空くんは、お守り役が大変です。



道路脇に、落葉がたくさんたまってきました。
昨日今日と、生暖かい風がびゅうびゅう吹いていて、そこに雨もパラパラと降るので、屋根も道も葉っぱだらけです。


この時期になると、木々の葉っぱにお別れをしなければならないんだなあと、ちょっと寂しくなります。


でもそれは、春が来ると必ずまた、みずみずしい緑に会える、再会を信じて別れる寂しさなので、辛くはありません。



自然はそんなふうに、何も言わずに、わたしたちに姿を見せてくれてるけれども、
もうとっくの昔から、傷つけられ続けてきたことで、かなり重い病気にかかってしまってます。
人間のわたしたちは、のんきに構えている場合ではなく、せめて自分の身の回りのことから、減らせるものを減らしていかなければと思っています。
食べる量を減らす。使う量を減らす。
これらをもっと具体的に、自分のリズムや体調に合うように、それぞれが考えて実行するだけで、
わたしたちが地球にかけてしまっている負担を、少しは減らしていけるのではないかと思うのです。

小さな生きもの、言葉を持たない自然を見つめていて、しっかりしないとな、と自分に言い聞かせています。

「暗闇は光の大切さを、沈黙の強要は声を上げる事の大切さを気づかせてくれる」女性よ声を!マララさん

2014年10月13日 | 世界とわたし


慈悲深く、慈愛あまねきアッラーの御名において。

パン・ギムン国連事務総長、ブク・ジェレミック国連総会議長、ゴードン・ブラウン国連世界教育特使、尊敬すべき大人の方々、
そして、私の大切な少年少女のみなさんへ、アッサラーム・アライカム(あなたに平和あれ)。

今日、久しぶりに、こうしてまたスピーチを行えて、とても光栄です。
このような尊敬すべき人たちと共に、このような場にいるなんて、私の人生においても、とてもすばらしい瞬間です。
そして今日、私が、故ベナジル・ブット首相のショールを身にまとっていることを、名誉に思います。

どこからスピーチを始めたらいいでしょうか。

みなさんが、私に、どんなことを言ってほしいのかはわかりません。
しかし、まずはじめに、我々すべてを平等に扱ってくれる、神に感謝します。
そして、私の早い回復と、新たな人生を祈ってくれた、すべての人たちに感謝します。

私は、みなさんが私に示してくれた愛の大きさに、驚くばかりです。

世界中から、温かい言葉に満ちた、手紙と贈り物をもらいました。
それらすべてに感謝します。
純真な言葉で私を励ましてくれた、子どもたちに感謝します。
祈りで私を力づけてくれた、大人たちに感謝します。
私の傷を癒し、私に力を取り戻す手助けをしてくれた、パキスタン、イギリス、アラブ首長国連邦の病院の看護師、医師、そして職員の方々に感謝します。
国連事務総長パン・ギムン氏の、Global Education First Initiative(世界教育推進活動)と、国連世界教育特使ゴードン・ブラウン氏と、国連総会議長ブク・ジェレミック氏の活動を、私は全面的に支持します。
みなさんの、たゆまないリーダーシップに感謝します。
みなさんはいつも、私たち全員が行動を起こすきっかけを与えてくれます。


親愛なる少年少女のみなさんへ、
つぎのことを決して忘れないでください。
マララ・デーは、私一人のためにある日ではありません。
今日は、自分の権利のために声を上げる、すべての女性たち、すべての少年少女たちのためにある日なのです。

何百人もの人権活動家、そしてソーシャルワーカーたちがいます。
彼らは、人権について訴えるだけではなく、教育、平和、そして平等という、目標を達成するために闘っています。
何千もの人々が、テロリストに命を奪われ、何百万もの人たちが、傷つけられています。
私もその1人です。
そして、私は、ここに立っています。
傷ついた数多くの人たちのなかの、一人の少女です。

私は訴えます。
自分自身のためではありません。
すべての少年少女のためにです。

私は声を上げます。
といっても、声高に叫ぶ私の声を、届けるためではありません。
声が聞こえてこない、「声なき人々」のためにです。
それは、自分たちの権利のために、闘っている人たちのことです。
平和に生活する権利、尊厳を持って扱われる権利、均等な機会の権利、そして教育を受ける権利です。



親愛なるみなさん、
2012年10月9日、タリバンは、私の額の左側を、銃で撃ちました。
私の友人も撃たれました。
彼らは銃弾で、私たちを黙らせようと考えたのです。
でも失敗しました。
私たちが沈黙したそのとき、数えきれないほどの声が上がったのです。
テロリストたちは、私たちの目的を変更させ、志を阻止しようと考えたのでしょう。
しかし、私の人生で変わったものは、何一つありません。
次のものを除いて、です。
私の中で、弱さ、恐怖、絶望が死にました。
強さ、力、そして勇気が生まれたのです。

私は、これまでと変わらず、「マララ」のままです。
そして、私の志も、まったく変わりません。
私の希望も、夢も、まったく変わっていないのです。


親愛なる少年少女のみなさん、
私は誰にも抗議していません。
タリバンや、他のテロリストグループへの、個人的な復讐心から、ここでスピーチをしているわけでもありません。
ここで話している目的は、すべての子どもたちに教育が与えられる権利を、はっきりと主張することにあります。
すべての過激派、とりわけ、タリバンの息子や娘たちのために、教育が必要だと思うのです。

私は、自分を撃ったタリバン兵士さえも、憎んではいません。
私が銃を手にして、彼が私の前に立っていたとしても、私は彼を撃たないでしょう。

これは、私が、預言者モハメッド、キリスト、ブッダから学んだ、慈悲の心です。
これは、マーティン・ルーサー・キング、ネルソン・マンデラ、そしてムハンマド・アリー・ジンナーから受け継がれた、変革という財産なのです。
これは、私がガンディー、バシャ・カーン、そしてマザー・テレサから学んだ、非暴力という哲学なのです。
そして、これは、私の父と母から学んだ、「許しの心」です。
まさに、私の魂が、私に訴えてきます。
「穏やかでいなさい、すべての人を愛しなさい」と。


親愛なる少年少女のみなさん、
私たちは暗闇のなかにいると、光の大切さに気づきます。
私たちは沈黙させられると、声を上げることの大切さに気づきます。
同じように、私たちがパキスタン北部のスワートにいて、銃を目にしたとき、ペンと本の大切さに気づきました。
「ペンは剣よりも強し」ということわざがあります。
これは真実です。
過激派は、本とペンを恐れます。
教育の力が、彼らを恐れさせます。
彼らは、女性を恐れています。
女性の声の力が、彼らを恐れさせるのです。


だから彼らは、先日クエッタを攻撃したとき、14人の罪のない医学生を殺したのです。
だから彼らは、多くの女性教師や、カイバル・パクトゥンクワやFATA(連邦直轄部族地域/パキスタン北西部国境地帯)にいる、ポリオの研究者たちを殺害したのです。
だから彼らは、毎日、学校を破壊するのです。
なぜなら、彼らは、私たちが、自分たちの社会にもたらそうとした自由を、そして、平等を恐れていたからです。
そして彼らは、今も、それを恐れているからです。


私たちの学校にいた少年に、あるジャーナリストが、こんなことを尋ねていたのを覚えています。
「なぜタリバンは、教育に反対しているの?」

彼は、自分の本を指さしながら、とてもシンプルに答えました。
「タリバンは、この本の中に書かれていることが、わからないからだよ」

彼らは、神は、ちっぽけで取るに足りない、保守的な存在で、
ただ学校に行っているというだけで、女の子たちを地獄に送っているのだ、と考えています。
テロリストたちは、イスラムの名を悪用し、パシュトゥン人社会を、自分たちの個人的な利益のために、悪用しています。
パキスタンは、平和を愛する民主的な国です。
パシュトゥン人は、自分たちの娘や息子に、教育を与えたいと思っています。
イスラムは、平和、慈悲、兄弟愛の宗教です。
すべての子どもに教育を与えることは、義務であり責任である、と言っています。


親愛なる国連事務総長、教育には平和が欠かせません。
世界の多くの場所では、特に、パキスタンとアフガニスタンでは、テロリズム、戦争、紛争のせいで、子どもたちは学校に行けません。
私たちは、本当に、こういった戦争にうんざりしています。
女性と子どもは、世界の多くの場所で、さまざまな形で、被害を受けています。
インドでは、純真で恵まれない子どもたちが、児童労働の犠牲者となっています。
ナイジェリアでは、多くの学校が破壊されています。
アフガニスタンでは、人々が、過激派の妨害に長年苦しめられています。
幼い少女は、家で労働をさせられ、低年齢での結婚を強要されます。


貧困、無学、不正、人種差別、そして基本的権利の剥奪――これらが、男女共に直面している、主な問題なのです。


親愛なるみなさん、
本日、私は、女性の権利と女の子の教育、という点に絞ってお話します。
なぜなら、彼らがいちばん、苦しめられているからです。
かつては、女性の社会活動家たちが、女性の権利の為に立ち上がってほしいと、男の人たちに求めていました。
しかし今、私たちは、それを自分たちで行うのです。
男の人たちに、女性の権利のために活動するのを止めてくれ、と言っているわけではありません。
女性が自立し、自分たちの力で闘うことに絞って、お話をしたいのです。


親愛なる少女、少年のみなさん、
今こそ、声に出して言う時です。
そこで今日、私たちは、世界のリーダーたちに、平和と繁栄のために、重点政策を変更してほしい、と呼びかけます。
世界のリーダーたちに、すべての和平協定が、女性と子どもの権利を守るものでなければならない、と呼びかけます。
女性の尊厳と権利に反する政策は、受け入れられるものではありません。
私たちは、すべての政府に、全世界のすべての子どもたちへ、無料の義務教育を、確実に与えることを求めます。
私たちは、すべての政府に、テロリズムと暴力に、立ち向かうことを求めます。残虐行為や危害から、子どもたちを守ることを求めます。
私たちは、先進諸国に、発展途上国の女の子たちが、教育を受ける機会を拡大するための、支援を求めます。
私たちは、すべての地域社会に、寛容であることを求めます。
カースト、教義、宗派、皮膚の色、宗教、信条に基づいた、偏見をなくすためです。
女性の自由と平等を守れば、その地域は繁栄するはずです。
私たち女性の半数が抑えつけられていたら、成し遂げることはできないでしょう。
私たちは、世界中の女性たちに、勇敢になることを求めます。
自分の中に込められた力を、しっかりと手に入れ、そして、自分たちの最大限の可能性を、発揮してほしいのです。



親愛なる少年少女のみなさん、
私たちは、すべての子どもたちの明るい未来のために、学校と教育を求めます。
私たちは、「平和」と「すべての人に教育を」という目的地に到達するための、旅を続けます。
誰にも、私たちを止めることはできません。
私たちは、自分たちの権利のために声を上げ、私たちの声を通じて、変化をもたらします。
自分たちの言葉の力を、強さを信じましょう。
私たちの言葉は、世界を変えられるのです。
なぜなら私たちは、教育という目標のために、一つになり、連帯できるからです。
そして、この目標を達成するために、知識という武器を持って、力を持ちましょう。
そして連帯し、一つになって、自分たちを守りましょう。



親愛なる少年少女のみなさん、
私たちは今もなお、何百万人もの人たちが、貧困、不当な扱い、そして無学に苦しめられていることを、忘れてはいけません。
何百万人もの子どもたちが学校に行っていないことを、忘れてはいけません。
少女たち、少年たちが、明るい、平和な未来を待ち望んでいることを、忘れてはいけません。

無学、貧困、そしてテロリズムと闘いましょう。
本を手に取り、ペンを握りましょう。
それが私たちにとって、もっとも強力な武器なのです。
1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界を変えられます。
教育こそが、ただ一つの解決策です。

エデュケーション・ファースト(教育を第一に)。
ありがとうございました。



マララさんのスピーチの後ろに存在する、女子教育の問題を抱える国々の、具体的な事例。
引用元:
http://www.47news.jp/47topics/e/258281.php

■ナイジェリア
「少女たちよ。学校を去り、結婚しなさい」
イスラム過激派ボコ・ハラムの指導者アブバカル・シェカウ容疑者は、ビデオ映像で、
4月に、ナイジェリア北東部の学校から、200人以上の女子生徒を拉致したことを認め、こう警告した。  
ボコ・ハラムの組織名は、地元の言葉で、「西洋の教育は罪」
その象徴である欧米式の学校を襲撃し、これまで、多数の生徒や教員を殺害した。
シャリア(イスラム法)の導入を要求し、女性は家事や子育てをするべきだ、と主張、女子教育を、真っ向から否定している。  

■シリア、イラク他『イスラム国』の支配下に置かれた地域
内戦中のシリアや、イラクの過激派「イスラム国」の支配下に置かれた少女たちも、過酷な環境にある。
女性は、全身を隠す衣装「ニカブ」の着用を強要され学校では、音楽や体育の授業は禁止
イスラム教の戒律を、厳格に適用する教育しか、認められていない。  
イスラム国が8月、イラク北部の村を制圧した際には、
クルド民族少数派ヤジド派の、少女を含む約300人を、「戦利品」として拉致し、1人千ドル(約11万円)での人身売買も実施
異教徒の女性を、奴隷として扱う実態が、明らかになった。  

■パキスタン
女性を厳しく抑圧した、タリバンの保守的な思想が今も残り、
女子校に有毒ガスがまかれたり、教師が襲撃されたりする事件が、たびたび起きている。  
農村部では、子どもを労働力と見なしたり、10代前半で娘を嫁がせたりする家庭が多く、教育の必要性が十分認識されていない。  
マララさんが育っカイバル・パクトゥンクワ州では、過激派に爆破されるなどして破壊された学校は、ここ数年で、800以上に上っている。  

あたらしい家族

2014年10月12日 | 家族とわたし
先週の日曜日、初めての対面をし、引き取ることを10分ぐらいで決めて(ほんとはもう行く前から決めてましたが)、その日はそれでお別れ。
里親として認めてもらえるかどうかの書類審査を受けている間に、一時預かりのボランティアのトレーシーが、予防接種を受けに行ってくれました。

そして昨日の午後、やって来ました!

真っ黒クロ助くん。


シマシマくん。


すんごいスピードで馴染んでくれました。




もちろん、おもちゃで遊んでるから、ですけれども…。

審査では内緒にしていた、みんなの猫の毛アレルギー。
次男くんがまず、鼻をグズグズし出し、続いてわたしの鼻が完全に詰まり、夜遅くに戻ってきた旦那の目が痒くなり、
あぁ~、懐かしの試練です。
今回は、慣れるまでに、何ヵ月かかるでしょか。

さて、呼び名をどうするか。

次男くんは「黒田さんと飯島さん」などといい、わたしはつい、見た目通りの「クロちゃんシマちゃん」と呼んでしまい、
挙げ句の果てには「クロッケとシマップ」なんて、親父ギャグのような名前も出て、今なお思案中です。

わたし的には、黒猫ちゃんを「空(くう)」、縞猫ちゃんを「海(かい)」にして、空海ってのはどうよ?などと企んでいるのですが、
どうも評判がイマイチ良くありません…。
それぞれに、ちょっとかっこの良い、小洒落た名前を考えようとしているようですが、それがなかなか…。


一夜明けて、

朝ご飯をイッキ食いした後、際限なくジャレ合う二匹。






でも、どちらかというと、クロちゃんの方が飽きるのが早くて、またかよぉ~という感じ。


肉眼で見てるとわからないけれども、眉間に数本、シワが寄ってます。かなりウザそうです。


二匹とも、ほとんどといっていいほど鳴きません。
だからとても静かです。
たま~に、二匹で運動会をしている足音が聞こえるぐらいで、なんか、ふ~ん…という感じです。
ショーティがおしゃべりクィーンだったので、すごく不思議な気持ちがします。
それと、彼女は家にやって来てから丸三日間は、箪笥の中に籠りっきりで、全く姿を見せてくれたなかったのに、
やっぱり仲間がいるからでしょうか、ちょっとでも近づこうとすると、すっ飛んで逃げてってしまいますが、隠れたままというわけでもありません。
そして眠くなると、概ね、わたしの机の下で眠っています。

この仔たちのためにも、これまでよりいっそう、健康で長生きできるよう、ぼちぼちこつこつ生きていきたいと思います。

良い報道は良い報道。報道人が『萎縮や謝罪過多』に陥らないよう、視聴者の我々がガンガン支えよう!

2014年10月11日 | 日本とわたし
今から丁度1ヵ月前の、9月10日の原子力規制委員会で、川内原発の審査書が確定し、設置変更許可が了承されました。
というふうに書いても、そして読んでも、審査書が確定するというのはどういうことか、設置変更許可はどんなものか、それを明確に理解している人はどれだけいるのでしょう?

けれども、『火山審査』という言葉を読めば、ああ、と思う人はけっこういるかもしれません。

この『火山審査』、先日、御嶽山で大噴火が起こり、大勢の方が被害に遭われたこともあって、もはや他人事ではないと思った人も少なくないと思います。

さて、以下(↓)の表は、規制委員会が自ら定めた『火山審査ガイド』です。



表の緑の部分、④ の部分をよく読んでみてください。

④ 設計対応不可能な火山事象が、原子力発電所運用期間中に、影響を及ぼす可能性が十分小さいか?

この、設計対応が不可能な火山事象の例として、
・火砕ブツ密度流
・溶岩流
・岩屑なだれ、地滑り及び斜面崩壊
・新しい火口の開口
・地殻変動

と明記されています。

ということはつまり、上記のような事象が起こり得る可能性が、運用期間中にあると想定した場合は、『立地不適』ということになります。

で、結局、川内原発の審査ではどうなったのでしょうか。
過程と結果を書き出してみます。

◆九電は、3月19日の規制委員会会合で、こんなふうに答えています。
「当社としては、破局的噴火が起きた場合には、敷地への影響があるということで、モニタリングの評価対象としております」

同日、九電が原子力規制委員会に提出した、『川内原発・火山影響評価』(コメント回答)は、
↓↓↓
「カルデラについては、原子力発電所の運用期間中に、破局的噴火が発生する可能性が、十分低いと評価しているが、
 自然現象における不確かさを踏まえ、科学的知見の拡充に努めるとともに、
 更なる安全向上に資するため、火山活動のモニタリングを実施する


これを読んで、どう思われますか?
可能性が十分低いと評価しているその根拠はなんなのでしょうか?
いったいどれほどの低さなんでしょうか?
運用期間は、田中委員長の言葉を借りて言うと、30年くらいの間にということですが、その30年くらいは大丈夫だという予測が、どうして電力会社や規制委員会の人間にできるのでしょうか?

自然現象における不確かさ。

このことへの畏怖の念を持たない人間に、原発のような危険極まりない核燃料を使う施設の管理運営を、任せたままでいいのでしょうか?


さらに規制委の田中委員長は、8月7日の国会では、このように言っています。
引用元:http://www.dpj.or.jp/article/104787

田中委員長:
「九州電力によると、川内原発に一番近い、姶良カルデラを含む鹿児島地方での破局的噴火の平均発生間隔は、9万年以上と言われており、
最新の噴火からの経過期間は、約3万年なので、今後、相当長期にわたって活動はないもの、と判断した

「しかし、念を入れて、マグマ繁殖の状況等をモニタリングしていくことで、早期に見つける
歴史的な状況と、GPS等のデータを踏まえて、私どもとしては、原子力発電所の運用期間中に、カルデラ噴火の可能性は十分小さい、ということで判断した



なんでこんなふうに、わからないことを、ないでしょう、小さいでしょう、などと言えるのか。
その判断の向こうにあるのは、危険極まりない巨大な核施設なのです。
彼らが大丈夫だろうと判断したことで、核燃料に熱が入り、万が一、何か想定を遥かに超えた現象が起こったら、どうするのでしょうか。


では、この以下の答弁は、いったい誰が出したものだと思いますか?
↓↓↓
「カルデラ噴火については、その前兆をとらえた例を承知しておらず、噴火の具体的な発生時期や規模を、予測することは困難である」

実はこれ、政府なんです。
民主党の辻元議員の質問主意書への、政府の正式な答弁として出されたものです。
非常にまともです。
けれども、規制委の出した判断に、なんの異論も、再審査の要請も、そして審査ガイドの修正も求めていません。
訳が分かりません。
いい事言いの無責任です。


加えて、火山の専門家も同様に、火山活動の前兆現象を捉えることは非常に困難であると、断言しています




火山学者が、「運用期間中に噴火するかしないか、現在の科学力ではわからない」として言っているのに、

九電と規制委は、「姶良カルデラは、川内原発の運用期間中に噴火しないと判断した」と言う…。

そして、それに対して誰も、異議を唱えたり、徹底的に問い質したりしない…。
各局や各新聞が、詳しく検証し、伝えることもしない
本当の本当に、こんなことを放っといていいのですか?
これではまるで、3.11前と全く同じじゃないのですか?

↓これを読んでください。

東日本大震災・福島第1原発事故 東電元会長ら起訴相当 検察審査会議決要旨
【共同通信】

東京電力福島第1原発事故をめぐる、東京第5検察審査会の議決要旨は次の通り。

■注意義務
原子力発電は、事故が起きると被害は甚大で、影響は、極めて長期に及ぶ。
原子力発電を事業とする会社の取締役らは、安全確保のために、極めて高度な注意義務を負う。
想定外の事態も起こりうることを前提とした、対策を検討しておくべきである。

■事故が予測できた可能性
地震や津波といった自然現象が、いつどこで発生するかを予測することは、不可能だ。
事業者として、安全対策が必要な津波だと認識できるなら、具体的な予測が可能だったというべきである。
予測に応じて対策を取った場合に、事故を避けられたなら、結果を回避できた可能性があった、と認められる。

■津波の襲来
東電は、10メートルを超える津波襲来の確率は、1万年から10万年に1度、との試算を得ていた
これは、原子力施設の耐震設計審査指針の、「発生の可能性があると想定することが適切な津波」というべきだ。
また東電は、国から、原発の耐震安全性を報告するよう求められ、政府の地震調査研究推進本部のデータを基に、15.7メートルの津波を試算したが、
「報告期限までに対策を取れないと、原発を停止しなければならない可能性がある」と考え、試算を採用しなかった。

対策にかかる費用や、時間の観点から、想定される津波の高さをできるだけ下げたい、という意向がうかがわれる。
地震や津波などの自然現象に対する予測は、算出された最高値に基づき、対応を考えるべきだった。

■浸水の影響
東電は、大きな津波が襲来した場合、原発の全電源喪失や、炉心損壊に至る危険性を、認識することができた。
過去の事故の教訓からも、浸水対策の必要性を認識していた

■事故を回避できた可能性
電源車や必要機材を、高台に移設したり、緊急時のマニュアル整備や訓練をしたりするなどの、安全対策をしておけば、被害は回避、軽減できた

■規制当局などの対応
規制当局も東電も、リスクを単なる数値と見るだけで、原発は大丈夫だろう、という雰囲気があったのではないか。
あるべき姿から大きく逸脱しており、一般常識からもずれている
安全神話の中にいたからといって、責任を免れることはできない。


■東電元幹部の責任
勝俣恒久元会長は、社長在任中に、新潟県中越沖地震による柏崎刈羽原発の事故を経験し、想定外の事態が起こり得ると認識していた
津波襲来の可能性について、報告を受けたとみられ、当時の最高責任者として、各部署に、適切な対応策を取らせることもできた。
「重要な点については知らなかった」と説明しているが、資料を見る限り、信用することはできない。 
武藤栄元副社長は、原発の技術的なことについて、実質的に判断できる立場だった
武黒一郎元フェローは、原子力関係の経営判断をできる立場だった
小森明生元常務については、当時の具体的な権限などを再捜査し、適正に判断されるべきだ。 
鼓紀男元副社長は、原発の運営や安全管理に携わっておらず、榎本聡明元副社長は、具体的な津波の高さが算出された時は、原子力技術全般を所管する立場になかった。

■再捜査
本件は、事案解明という点でも、非常に困難な事件で、いまだ明らかになっていない点も多いと思われる。
検察官には、議決趣旨に沿って再捜査し、適正に判断することを期待する。


↑以上、事象は違いますが、この東京第5検察審査会の議決要旨を読む限り、同じ過ちを繰り返そうとしているとしか、わたしには思えません。

リスクを単なる数値と見るだけで、原発は大丈夫だろう、という雰囲気があったのではないか。
あるべき姿から大きく逸脱しており、一般常識からもずれている。
安全神話の中にいたからといって、責任を免れることはできない。


これらの言葉が、そっくりそのまま当てはまります。
それも、福島の非常に深刻で、3年半以上経った今もまだ、効果的な対処が取られていない事故原発を抱えても尚、です。
実に異常だと思いませんか?
恐ろしいことだと思いませんか?



規制委員会の判断はつまり、モニタリングで兆候が把握できることが前提条件、なのです。
その条件のもとで、川内原発の火山審査は合格したのです。

けれども、火山噴火予知連の藤井会長や石原副会長、さらには、ガイドラインの策定に関わった東大の中田教授でさえ、
「現在の科学力では、巨大火山の兆候を把握することはできない」と、規制委のガイドラインを批判しています


以前、『安倍は議員の、田中は記者の、警鐘や質問を聞き流し、日本の未来を傷つけていく』の中で紹介させていただいた、噴火予知連の藤井会長の言葉です。

「(原発が)稼働している期間内に、噴火があるかどうかという判断すら難しいのに、
それがいかにもできるように書いてあることは、まずおかしいと思いますし、
だから今その、(火山噴火の)中長期の予知っていうのが、できないんですよ。
規則正しく、100年とか150年おきに起こるわけではなくて、
非常に長い期間休んでて、突然活発になって、それからしばらく数百年間盛んになったりとか…、
そうするのが普通ですから。
過去のもの(噴火)を調べて、統計的に頻度から、次の噴火を予測するってことは、
今、その手法は、確立していないんです」



でも田中委員長は、そういう意見を聞いてもなお、兆候は捉えられ、適切な対応ができると主張しています。
彼は、原発の再稼働の是非を決める上で、非常に重い責任を持つ立場の人間です。
けれども、火山に関しては素人で、だから専門の学者の見識を仰がなければなりません。
その専門の学者が「できない」というものを、なぜ彼は「できる」と言うのでしょうか。
科学的ではないし、根拠にも乏しい。
専門家や関係機関との論議を重ねていくうちに、分かってくること、それでもどうにも分からないことが、いろいろと出てきます。
想定できること、できないこと、できないからといって想定外として言い訳が立たないこと、
様々な意見を交わすうちに、どうもこれは間違っていると思える事項が見つかったなら、それは修正しなければなりません。
修正するとまた、一からやり直さなければならないことも出てくるでしょう。
けれどもそれは、このような、地球規模の環境破壊を及ぼし、膨大な命と健康に害を与えるかもしれないような施設については、当たり前の作業です。
規制委のような機関は、もっと真摯な態度で審査をするべきです。
科学と密接に関わり、その知見を最大限に尊重し、しっかりと論議を重ねるという姿勢からはほど遠い態度を続ける規制委を、
しっかりと問い質し、諌め、監視していかなければなりません。
今のように、あーあ、などと言って、放っておいてはいけないのです。

↓以下の、田中委員長の言葉を読んでください。

原子力規制委員会記者会見録
平成26年8月27日
https://www.nsr.go.jp/kaiken/data/h26fy/20140827sokkiroku.pdf

アライ記者(東京新聞):
一昨日でしたか、火山のモニタリングの会合がありましたが、火山の専門家の方から、予知は難しいのだという趣旨の御発言が、多々あったと思うのですが、
本来ですと、そういった会合があってから、川内原発の審査書なりを承認する、という形でもよかったのかなと思うのですが、その辺、いかがなのでしょうか。

田中委員長:
私も、あれをつぶさに聞いていましたけれども、モニタリングが難しいというのは、それは当然でしょうね。
やったことないのだものね。
ひとつは、新燃岳の話とか、普通の火山の話から、いろいろ出ていたと思うのですが、カルデラ噴火というのは桁が違いますね。
マグマの量がね。
二桁、三桁ぐらい違うでしょう。
だから、変化が起こらない、ということを言っていたわけではなくて、変化が起きた、何かが起きたとしても、
では、いつ、明日、来年、あるいは10年後、100年後、いつ爆発するかも知れません
果的には爆発しないかもしれないという、そういうことを含めて予測は難しい、ということをおっしゃっていた
と思うのです。
まさに、それはそうだと思うのです。
ですから、今まで、カルデラ噴火というのが、余りにも影響が大き過ぎますね、深刻ですね。
もし本当に起こったら、九州全域がほとんど、人が住めるかどうか分からないような状況になるわけですから。
ただ、そういうリスクというものを、改めて認識したわけですね、今回。
だから、そういうことについては、カルデラの中でのマグマの動きとか、そういうものを測定、モニタリングできるような手段を開発して、
国民の安全のためにやっていく、ということが大事
だと思うのですよ。
一原子力発電所のためというよりは。
そういう意味で、私は、原子力発電所の川内のことがトリガーになって、そういうことが、社会的に認識されるようになったということは、とてもいいことだと思いますよ。
私自身も、そんなにすごいものだということは、知りませんでしたから。
でも、これは看過できないな、ということはあります。
ただ、今、我々の判断が、前にも申し上げましたけれども、
川内がこれから、仮に20年延びても、30年ぐらいの間に、すぐにあそこで、カルデラ爆発が起こるというふうには、今は見ていない
もしそういう兆候が現れたら、早目に止めるという、ある意味では、前向きに対応していきたいと思いますが、
そういうことかな、原子力に対して。
ただ、10年後に起きるかもしれませんよ、と言われたときに、原子炉は止められるけれども、
人は、10年後、起きるか起きないか、分からないけれども、みんなどこかに行ってしまってくださいとか言ったって、そんなに簡単にいかない
よね。
そういうことを、総合的に、よく考える必要があるのだと思うのですよ、メディアの人は

アライ記者:
そういった意味で、総合的に今、そういう対策をとらなければいけない、というのもあると思うのですが、
その会合での御意見が、今回の川内原発の審査への影響、という意味では、与えることになるのですかね。

田中委員長:
いや、直接与えるようなことはないと思います。
今、そういう兆候が現れているとか、そういうことではないわけですし、
その兆候を、もっと正確に捉えられるようにすべきである、という提案はあったように思いますし、
逆に言うと、科学者だけに予測の責任を持たせてもらっても、それはできませんということを、
藤井先生か何かは、おっしゃっていたのではないかと思いますけれどもね。
行政的判断が要りますよねとか、そういうことをおっしゃっていたように思います。



川内原発の場所に、過去、火砕流が到達した姶良カルデラの巨大噴火について、
現状の科学力では予測が困難であると、田中委員長も理解しているようです。
しかも、桁違いの、大変な被害になるとも。

わたしはこの意見が、背筋が凍るほどに恐ろしかったです。
「カルデラの中でのマグマの動きとか、そういうものを測定、モニタリングできるような手段を開発して
国民の安全のためにやっていく、ということが大事だと思うのですよ。
一原子力発電所のためというよりは」


「測定、モニタリングできるような手段を開発して」とはどういうことでしょう?
これから開発していかなければならないような状態で、いったい何を予知できるというのでしょう?
しかも、それを、「一原子力発電所のためというよりは、国民の安全のために」などと言う。
予知できずに、原子力発電所ごと巻き込まれてしまう国民に、安全などどうやって保証できるのでしょう?
そして再び、起こり得る自然災害によって、稼働してしまっている原子力発電所が重大事故を起こしたら、
世界はまた、許してくれるのでしょうか。
仕方がないと、認めてくれるのでしょうか。
日本はもちろんのこと、地球はいったいどうなるのでしょうか。

もう本当に、いい加減にして欲しいと思います。
いや、願っているだけではダメなところにきていると思います。

間違っているのですから。
起こらないと思います。モニタリングをしていれば、たとえ起こることがあっても大丈夫だと思います。
そんなことを言いながら、ではモニタリングはどうなのかというと、
なんと、
「測定、モニタリングできるような手段を開発してと、まだきちんとできる段階ではないこと、その開発は誰かに丸投げしていることを白状しているように思えてなりません。

こんないい加減で、無責任な考えで、態度で作り上げられたガイドは、作り直すべきだと思いませんか?
修正された『指針』の元に、『再審査』をさせなければならないのではありませんか?



そしてもうひとつ、これは、報ステの『誤報問題』で、規制委のウェブサイトに記載されている、ロイターの記者とのやりとりです。
引用元:http://www.nsr.go.jp/news/26/09/0911.html

記者B:
火山についてお伺いします。
東大の藤井先生や中田先生の主張に基づけば、分からないことは分からないというスタンスも、とり得たのではないでしょうか。
あとは、判断を政治に委ねるとか、そういうこともできたように思うのですけれども、いかがでしょうか。

田中委員長:
そういうお考えの方もいるでしょうけれども、私どもとしては、判断は、今持っている知見に基づいて行った、ということです。
藤井さんとか中田さんが言っている、分からないというレベルは、多分、ハマダさんが理解している、分からないということとか、予測できないということとは、意味が違うのだと思います。

記者B:
いや、そんなことないです。
中田先生に、「川内原発運用期間中に、カルデラ噴火が起きるか」と聞いたら、「ないと思う」とおっしゃっていました。
私もそう思っています、はっきり言って。
だけれども、それはそれとして、科学に基づいて審査書を出すのであれば、やはりそこは分からないと言って、
残余のリスクについては、政治に任せるという方が、かえって、原子力規制に対する信頼が、増すのではないでしょうか。

これは別に、川内の例だけではなくて、今後の審査にも影響しかねない話だと思うので、
これだけ問題になっているという点もあると思うのですけれども、いかがでしょうか。

田中委員長:
今おっしゃったように、姶良カルデラの噴火はないということで、私どもの判断したのは、
原子炉の運転期間中、今後、長くても30年でしょうということを、私は申し上げているのですけれども、
その間にはないだろうという判断をした
、ということなのです。
だから、単に、分からないと言っているわけではないのです。

記者B:
私も別に、あると思っていないです。
最後の質問にしますけれども、つまり、
何でも原子力規制委員会に、判断を丸投げされている現状があると思うのですね、政治から。
皆さんは、科学によって立つとおっしゃっていますけれども、そうは言ったって、
科学で解明し切れないところの、残余のリスクをどうするのかというのは、その責任は、政治にしかないと思うのですね。
実際に、科学の知見を集めて、現在の川内原発の火山の問題を考えたら、
やはり、分からないという部分に、よりストレスを置かないと、いけないのではないでしょうか。

その上で、先程の、中田先生のお言葉は、非常に個人的な意見だと思うのですけれども、
実際、南九州に住んでいる人たちが、火山のリスクを感じている、とは思わないのですね。
そこは、ある種の常識で考えた判断というのがあって、そのとおりに記載すればいいのではないですか。
逆に、巨大噴火を事前に予測できるとか、現在の科学の知見をねじ曲げて、これで審査書を出すということになると、後々の審査にも響くのではないでしょうか。
それが、いわゆる安全神話の復活になる、ということは言えないのでしょうか。
以上です。

田中委員長:
答える必要がありますか。
なさそうだから、やめておきます。




↑以上の、記者会見での、田中委員長と記者の質疑応答の内容を報じたのは、報道ステーションただ一局でした。
この報道を実際に観た方が、9月14日に書かれた、『報ステの誤報問題についての意見』に、とても共感しましたので、一部を紹介させていただきます。

報ステに激励を!
本質は間違っていない。
委縮することなかれ!
規制委の田中委員長発言、噴火予知連会長の発言をぜひみてください。

引用元:
http://311.blog.jp/archives/12883983.html

ところが、田中委員長は、当日の記者会見で、
「火山審査が、科学を捻じ曲げておこなわれたのではないか」という記者の質問に対して、まともにはこたえませんでした。

火山審査ガイド上は、「運用期間」中に、大噴火リスクが十分低いことを確認することになっているのですが、
これを、「運転期間はせいぜい30年で、この間に巨大噴火はない」と言い切っています。
しかし、その根拠は示されていないのです。

※運用期間は、運転期間に使用済み燃料の保管期間を加えたもの。


以下の、原子力規制委員会の田中委員長記者会見の、10分40秒くらいからをご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=MZbr9kJcCqk&feature=youtu.be&t=10m40s

さて、当日の放送で、この問題について唯一報じたのが、報道ステーションでした。
記者会見のシーンと、火山学が専門の、鹿児島大学の井村准教授の電話インタビューです。

よい報道だったと思います。

報道の中で、「火山審査ガイドを見直す予定」という報道があり、私はここだけ、あれ?そうだったのか、と思いました。
しかし、これは誤報で、報道ステーションの記者、または編成側は、竜巻のガイドラインと火山ガイドラインを、混同したようなのです。

原子力規制委員会はさっそく、翌日、以下のような抗議を行いました。
http://www.nsr.go.jp/news/26/09/0911.html

ポイント1:
「火山の審査基準そのものを今後修正する」というのは、竜巻の審査ガイドであった点

ポイント2:
「現在の科学の知見をねじ曲げて、これで審査書を出すと、これはいわゆる安全神話の復活になるということは言えないでしょうか」
という記者の質問に対して、田中委員長が、
「答える必要がありますか?なさそうだからやめておきます」とした点です。


ポイント1については、これは報ステの間違いだったようです。
しかし、一方で、火山モニタリングについての専門家会合が開かれており、ここで火山審査ガイドについても影響する議論が行われています

ポイント2については、これは報道ステの誤報でしょうか?

再度、以下の、規制委の記者会見の映像をみてください。(会見の10分40秒くらいからです、頭だししています)
https://www.youtube.com/watch?v=MZbr9kJcCqk&feature=youtu.be&t=10m40s

「わからないことをわからない、とするべきであったのではないか」という、ロイターの浜田記者の追及に対して、田中俊一委員長は、

「原子炉の運転期間中、今後、長くても30年でしょう、ということを私は申し上げているのですけれども、
その間にはないだろう、という判断をしたということ」


と答えています。

※なお、火山ガイドラインで求めているのは、
「運用期間中」(原子炉の運転期間に使用済み燃料の補完期間を加えたもの)での、施設に影響を与える噴火の有無について
です。
原子力規制委員会は、報ステの揚げ足をとるよりもまず、田中委員長の発言を修正したり、自らの審査書の誤りを修正することをすべきだと思うのですが…。

そして、なおも浜田記者は、自らも「噴火はないと思うが」としつつ、
「現在の科学の知見をねじ曲げて、これで審査書を出すということになると、後々の審査にも響くのではないでしょうか。
それが、いわゆる安全神話の復活になる、ということは言えないのでしょうか」
と追及しました。

田中委員長は、
「答える必要がありますか。なさそうだから、やめておきます」と突っぱねました。

この部分に関しては、報道ステーションの報道が間違っていたとは、私には思えませんでした

しかし、報ステは、あっさりと謝ってしまいました
以下が、報ステの、「謝罪」の部分のニコニコ動画です。
http://nicovideo.jp/watch/sm24458408

謝るにしても、火山審査ガイドについてだけにするべきだった、のではないでしょうか。

報道ステーションの報道は、基本的には、今回の審査のポイントをついたよい報道だった、と思います。
それなのに、報道自体を自ら否定するような謝罪を、してほしくはなかったです。


★ここからが本題★

みなさん、ぜひ、報ステに、激励のメッセージを送りましょう!

「委縮するな!」
「報ステの報道は本質をついている!」
または、
「間違っていない部分は謝るな!」


(報ステへの意見はこちらから)
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/opinion/form.html

また、原子力規制委員会に対しては、
「報ステの揚げ足をとっている暇があれば、火山学者たちの意見や、多数寄せられたパブコメをもとに、川内原発の審査書を全面的に書き換えるべき」と言いたいです。

(原子力規制委員会への意見はこちらから)
https://www.nsr.go.jp/ssl/contact/

↑以上、引用おわり



長々と書きました。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
これまでにも何度か、NHKや毎日などの記者から、インタビューを受ける機会があり、
そのたびに、その記者たち自身が、
「取材をどれだけ必死にやっても、そして非常に有意義な情報を得ても、それを報道できるかどうかは上の判断なので…」と言うのを、耳にしてきました。
はじめは、え?と思いましたが、政府の要人、あるいは安倍氏自身と、高級料亭などで会食をしている幹部がゾロゾロいるような社会では、さもありなんということでしょう。
でも、こんな気味の悪い状態を、このまま放置しておいていいのでしょうか?

「委縮するな!」
「報ステの報道は本質をついている!」
「間違っていない部分は謝るな!」

報道ステーションだけでなく、他局のテレビ、そしてラジオや新聞の、物事の本質を突き、検証し、問いかける報道をする記者を、
今のような時期にこそ、しっかりと応援し、その気持ちを行動に表さなければいけない。
そしてそのような人の数が、とても多いということを、社会に向けて示さなければならない。
本当にそう思います。

9条にノーベル賞を!署名が41万人を突破!

2014年10月08日 | 日本とわたし
9条にノーベル賞を!
署名が、41万人を突破しました。

ノーベル平和賞の発表は、明日10日です。


安倍政権による7月の、集団的自衛権行使容認の閣議決定の後、署名の数がぐんと増えました
『憲法9条にノーベル平和賞を』の実行委員会は、先月の9日に、紙の署名約33万5千人分を、『ノルウェー・ノーベル委員会』宛てに発送しました。


「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会より引用。
引用元:
http://nobel-peace-prize-for-article-9.blogspot.jp/2014/09/99330182.html

↓引用はじめ


座間郵便局より、SAL便(6日~10日で到着予定)にて発送しました。
荷物は、一個当たり、重さ30㎏上限ぎりぎのダンボール箱、11箱になりました。
全国津々浦々の、賛同者のみなさまの意思を、ノーベル委員会にお伝えできて、実行委員会一同、喜びと共にご報告し、皆様の活動に、深く感謝します。
10月10日の発表を、皆様と共に待ちたいと思います。

↑引用おわり


この際のインターネットによる署名が、約6万5千人、計40万人ほどでしたので、
それから今月までに、署名が、更に1万人増えたことになります。

この署名活動は、受賞するまで継続する方針だそうです。


9条、なぜノーベル賞トップ予測
「戦後の歩みに共感」

引用元:
http://www.asahi.com/articles/ASGB64J07GB6PTIL010.html

↓引用はじめ

オスロ国際平和研究所(PRIO)。
ウェブサイトで、9条について、
「日本国民の多くは、この非侵略の誓いが、1946年(の憲法公布)以来、戦争を避けることができた大きな理由だとみている」と指摘し、
他国との武力衝突が一度もなかった、戦後約70年間の歩みに、果たした役割を評価している。

ハープウィケン所長は6日、朝日新聞の取材に応じた。
1位の理由として、
▽平和賞は、「軍の廃止や縮小」などへの貢献者に贈られるとした、アルフレッド・ノーベルの遺志に合致している。
▽尖閣問題など、東アジアで戦争リスクが高まっている。

の二つに加え、
▽安倍政権が、9条の解釈を変え、集団的自衛権の行使を認める閣議決定をしたことで、「9条が危機にある」、ことを挙げた。


↑引用おわり


このオスロ国際平和研究所は、毎年5つ前後のノーベル平和賞候補を挙げていますが、残念ながら的中率は高くないようです。
でも、候補に上がったこと、9条に対する意識が高まったことは、とても良かったと思います。

米国『Oh dear! Oh deer!』事情

2014年10月07日 | 米国○○事情
旦那に叩き起こされて窓の外を見ると、



え?



畑の周りを、ぐるりと囲まれてしまっている…。



わたしが窓から覗こうが、勝手口のドアを開けようが、それがどぉ~したってんだ的のどかなお食事風景。



親子っぽい。



ハニー・サックルが大好きっぽい。



いやもう、どんだけおんねん!



あ、また畑に近づいてきた。





あんなフニャフニャのフェンスでも、一応頑張ってくれているのか、うちの空き地の雑草をムシャムシャ美味しそうに食べている。



さらに近づいてきて、



おっきな耳やなあ…。



母ちゃん、ここもなかなか美味いな。



ここまで近づいても、全然おかまいなし。



ちょっと一休み。




今日は一日中、この6匹の家族が、うちの周りで過ごしてた。
鹿ダニは、ライム病の元のなるので、しばらくは素足で歩かないようにしないと。
ね、歩美ちゃん♪

閣議決定をした者どもの知性と倫理観の低さを思えば、こんな重大な事は絶対に決定させられない!

2014年10月07日 | 日本とわたし
誠実という観念から、最も遠い所にいる人間による、上っ面だけの、聞こえの良い、まるでその気のない形式的◯◯を、


腰巾着のように従うだけに成り下がった、報道機関の上層幹部による大本営的報道が、それらをまるですばらしい事のように伝え、


それにすっかり丸め込まれている、ハンパではない数の市民のみなさんに、あなたが動いて見てもらいましょう!声を上げて聞いてもらいましょう!
そしてできれば、ハッと目を覚ましてもらいましょう!

↓これはもう明日!


↓そしてこれは、一ヵ月後!


すべては根っこでつながっています。
決して別々の問題ではありません。
だからまず、この愚かしい権利の行使の容認決定を、認めてしまってはなりません。

『憲法の基本原理に関わる、このような重大な解釈変更』を、いったい誰がしたのか?

安倍内閣の数人のおっさんです。
漢字もろくすっぽまともに読めないというので有名な、
だから膨大な文献や資料を、きちんと読んで理解できているとは思えない、それどころか読んだとも思えない、などと推測される人が数人います。
しかも、頭のネジが外れているような、トンデモなく偏った見解の持ち主もいます。

こんな暴挙をすっかり許してしまっては、日本に生きる大人としての誇りに傷がつきます。

動ける人、声を上げられる人はどしどし、音楽堂に、町の通りに、出かけてください。
もう本当に時間がありません。
きわきわのぎりぎりです。