ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

汚染水を処理水? トリチウムを親しみやすくするためにゆるキャラ? 復興庁の狂気

2021年04月14日 | 日本とわたし



復興庁は13日、東京電力福島第一原発の処理水に含まれる放射性物質トリチウムの安全性をPRする目的で作成したチラシを発表した。
チラシには、トリチウムが自治体の広報で使われる「ゆるキャラ」のようなかわいらしいデザインのキャラクターで登場する。
 
チラシでは、トリチウムが雨水や海水、水道水、人間の体の中にも存在すると説明。
人間の体内で蓄積されずに水と一緒に排出されることや、海洋放出の際に濃度を大幅に薄めるため、海水中の濃度は基本的に水道水と同レベルになるなどと紹介している。

ー中略ー

復興庁の担当者は、トリチウムをキャラクターとして表現した理由を、
親しみやすさという意味が大きい。『善』でも『悪』でもない中間的な感じを目指した」と説明している。

******* ******* ******* ******* 

もう開いた口が塞がらない。
もう本当に終わっている。
今回海洋に垂れ流すと決めた水は処理水ではなく汚染水。
トリチウムはもちろん、ストロンチウム90などの複数の放射性物質に汚染されている。
トリチウムを除く62種類の放射性物質を取り除く処理を行ったものが、放出が決まった「処理水」だと報道されているらしいが、トリチウム以外の核種をゼロにできないと、東電のウェブサイトにはっきり書かれている。
それ報じる新聞テレビはあるのか?

米国「700万分の6」事情

2021年04月14日 | 米国○○事情
朝起きたら「J&Jワクチンの副反応に問題が生じたので、接種が延期になった」という記事が出ていた。
そ、そんなぁ〜…。
悩みに悩んで、やっと受けると決めて、それからまた悩みに悩んで選んだJ&Jワクチンの接種。
何を大袈裟なと言われるかもしれないが、ワクチン接種の副反応でえらい目に遭った経験を持ち、その後ほとんどの接種を拒んできたし、おそらく死ぬまでこの調子で行くと決めていたのだから仕方がない。

決めてから接種までの体調を整えたり、万が一強い副反応が出た時のためにと仕事を1週間休みにして臨んだ今日だった。

そして正午に自治体からこのメールが届いた。

Dear Resident:

The CDC and FDA are recommending that the administration of J&J vaccinations be paused temporarily. This is because six cases of blood clotting were reported out of almost seven million doses given, which is less than one in one million.

In an abundance of caution, we are following their recommendation. If you have scheduled an appointment to receive a J&J vaccine at our Kmart or Sears sites, you will be offered the Moderna vaccine. Moderna is a two-dose vaccine, so when you arrive at your appointment you will receive a second appointment to receive the second Moderna dose.

住民の皆様へ

CDCとFDAは、J&Jの予防接種の投与を一時的に休止することを推奨しています。
約700万回の接種のうち6件の血栓症が報告されたためで、これは100万回に1回以下の割合です。

慎重を期して、私たちはその勧告に従っています。
KmartやSearsのサイトでJ&Jワクチンの接種予約をされている方には、Modernaワクチンを提供します。
Modernaは2回接種のワクチンですので、予約時間に来られた際に、2回目の接種を受けるための予約を取る事になります。

う〜ん…約700万回の接種のうち6件の血栓症…。
700万分の6…700万分の6…700万分の6…700万分の6…700万分の6…。
あぁ〜もぉ〜わからん!

モデルナワクチンは2回目の接種までに4週間あけなければならない。
1ヶ月の間にJ&Jが問題を解決し、接種を再開する可能性はあるのか無いのか。

予約時間は夕方の6時、それまでに決めないといけない。

記事を書きながら気持ちが決まった。
やっぱりモデルナは打たない。
今回の血栓の副反応が出た6人は18歳から40代の女性だった。
J&Jの問題解決にどれぐらいの時間がかかるかわからないけれど待つことにする。
いずれにせよ、ワクチン開発と十分な供給ができる主だった会社が3社有り、選ぶ自由が有り、予約もインターネットで簡単にでき、全て無料で受けられることは、そうでない国に比べると恵まれている。
わたしは今、贅沢な悩みを抱えていると言えるのかもしれない。
そしてもう一つ、700万分の6を深刻な数字と捉え、直ちに中止を決めたことを評価したい。
正直言って、ワクチンにまつわる悪い噂に気を取られていたけれど、もう少し信用してもいいような気がしてきた。