ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ダルスープ

2008年12月28日 | ひとりごと
スープを作っている旦那が、キッチンから「来て来て、見に来て」と叫ぶので、慌てて行くと、
「これ、今この状態のを写真に撮って」とまたまた緊急のお願い。
なので、お互いのための贈り物として購入した、新しいカメラの初撮りをしました。

黄色のダル豆とフレッシュコリアンダーの緑のコントラストがきれいです。



なぜだかポーズをとる旦那。「ブログ用に撮ってるって知ってるやんな」と念のために言うと、「もっちろん!」と答えました。ふ~ん……変なヤツ。



シャッターが速い!手ぶれ防止機能がイケてる!
あんまり慌ててたので、のんびり設定などにこだわっている時間も無く、ただパシャリパシャリと2枚撮ってみました。
「ブログ用にどうぞ」って……誰のブログなんっすかぁ?

人、人、人、

2008年12月28日 | ひとりごと
24日から昨日まで、大勢の親戚と過ごしました。
もちろん楽しいのだけれど、人波が引いた後にくるこの疲れ……もうしばらくは、せめて今日だけは、ゆっくりマイペースで洗濯しながら、ボォ~ッと本を読むぐらいにして、自分の好きなように過ごそうと思っていました。

旦那はというと、そんなわたしの横で、「さて、今日はなにしたらええんやろ?」とひとり悶々と悩んでいます。
彼は基本的に、なにもすることが無い日はイヤというか、なにもしないで終わってしまう一日というのが許せない性分の男です。
彼との生活が始まってから十年くらいの間は、そんな彼に付き合わなければならないと思い込んでいて、自分のノリをムギュウッと曲げて仕方なく調子を合わせていました。
けれども、ある時を境にして、なんにもせん日があってもええやん、ダラダラ~ッとのんびり過ごす一日も時には必要やんと強固に主張するようになり、
そうしたい時は、彼を完全に無視して、朝から晩まで堂々とダラダラするようになりました。
今日はその日だぁ~!気合い入れて休憩だぁ~!
洗濯はするけど、ほんでもってちょこちょこっと片付けもするけど、晩ご飯はTが作ってくれるはずやから。
ダラダラする気満々のわたしを放っとけるほどに成長した旦那。素晴らしい!

と、そこに電話がかかってきました。
「やあ、うんうん、丁度僕も、今日はなんにもすることないなあって思案してたとこやねん。え?うん、もちろん、あ、でも、ちょっとまうみに聞いてから」
なんとも怪しげな会話です。
「あのさあ、T(京都時代からの親友)がさあ、彼のこれからの進路について話したいって。ほんで、まずモールに寄ってからここに来て、僕のダルスープ食べたいって言うてんねんけど……」

ニューヨーク州の山中に、とても素敵な家を買ったばかりのT一家。現在勤めている会社が封鎖され、遠く離れた州にある本社への転勤を懇願されている彼。
優秀な社員である彼を向こうはとっても欲しがっているのだけれど、まだ幼い娘達や近くに住む両親のことなどを考えて、行くかどうか迷いに迷っています。
そんな状態の彼が話したいと言っているのに、ごめん、今日はちょっと『訪問者無しの日』にしたいねん、なんて言えません。
なので、ちょっと頑張ることにしました。
なんて言ってるけれど、彼らの顔を見た途端、ああ来てもらって良かったな~って心から思うに決まってます。
それに、料理を担当するのは旦那です。片付けるのはわたしだけれど……。


三日前から、画面上の写真と絵文字が全く表示されなくなっちゃいました。
いろいろヘルプ機能とかも調べてみましたが、まったく埒があきません。
こういう時は寝て待て。
なのでしばらく写真無しでいこうと思っています。

今日はドンヨリ曇り空。外に出てみると、なんとも生暖かい?風がビュンビュン吹いています。積もっているカチカチの雪までも溶かしてしまいそうな勢いです。

初恋

2008年12月28日 | 家族とわたし
ペンシルバニアでのクリスマス中、大人が2人以上寄るとひそひそ、「Tは大丈夫だろうかなあ」と合い言葉のようにささやき合って心配しておりました。

みんな、それぞれの初恋を胸に大人になりました。
甥であり、孫であるTの初恋の行方がこんなに気になるのは、実らなかった恋への郷愁でもあるのでしょうか。

J子ちゃんの残していった物が部屋のあちこちにあります。
中には、Tに処分を頼んだ物、持ち帰り忘れたので送って、と頼まれた物もあるけれど、それを手にするTの姿を見るのはなかなか複雑な思いがします。

日本に発つ昨日の夜明け前、ギリギリまで徹夜していたはずのTが、J子ちゃんが起きたのを確認してから眠ってしまい、どういうわけかJ子ちゃんもグズグズしていて、結局デトロイトまでの飛行機を乗り遅れてしまったそうです。
幸いにして乗り継ぎに4時間の待ち時間があったので、日本までの便には間に合ったそうだけど、そんなこんなでバタバタと別れてしまったに違いありません。

一昨日の夜中、徹夜敢行中の彼がキッチンでパソコン画面を見つめていました。
「今夜は寝えへんつもりなん?」
「うん」
「そんなことして、初めてマンハッタンの町中運転するのに、大丈夫なんか?」
「まあ、なんとかなるやろ」
そこで少しの間沈黙があり、おやすみ、と言おうとすると、
「明日は俺が腕をふるって作ったるわ」と、すでに充血した目をしたTが言いました。
こりゃ、相当きてるな……と心の中で同情しつつ、顔には出さないように努力しながら、「なに作ってくれんの?」と聞くわたし。
「餃子」
「餃子?」
「おう、俺の餃子は並ちゃうで。かなりイケてるねん」
と言いながら、なんとなんと、J子ちゃんのブログの中に掲載されている証拠写真を見せてくれました。

これからは、このブログとチャットとメール、これだけが心の綱になる2人。
まあ、そんだけあったら充分やん、と思う人もいるだろうけれど、1年という月日を繋いでいけるかどうか……それは本人にさえも分からないことです。

昨日はやってきたいとこ2人に、かなり積極的に遊ぼうと誘いかけていたT。
こちらに来て8年のTと、飛び級をしている頭のいい13才のアレックは、なかなかいいコンビのようで、言葉遊びやチェスでかなり盛り上がっていました。
恋人と別れて間もない彼の、いい気分転換になったのかもしれません。

さあて、昨日作ってもらいそびれた天才餃子、作っていただこうかな。
大量のシーツと枕カバーとタオルを洗ったら、餃子の皮を買いに行って来よっと。