意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
天佑自助が赤熊の基本理念です。

選挙って偏りを出すためにしてるんじゃない?

2015年04月02日 | 政治
フランスの県議会議員の選挙で男女ペア選挙がおこなわれたらしい。

簡単に言ってしまえば、男女ペアでないと選挙に出られない・・・つまりどのような結果になっても男女同数が議員になるのが利点らしい。
ちなみに男女ペアであればよくて、所属する政党や会派など一致しなくてもいいそうだ。(まぁ、同じ政党から出るでしょうけど)

単純に思ったのは・・・一体いつ性比が同じになることが政治や社会が良くなると証明されたんでしょう?
クオーター制もそうだけど、そんなこと証明なんてされてないっしょ。
なのに、それを好ましいことのように報道されているのである。

つまるところ選挙の意味がわかってないのではないかと思うのです。
選挙と言うのはより良い人間を選ぶことです。
有権者がより良いと思うのであれば、男女どちらであろうと構わないし、仮に女性政治家が多数を占めようと、それは選ばれたから結果だからそれで正しいわけです。

もう1つ、選挙って偏りを出すためにやってんじゃないかな?と思うのです。
たとえば、小選挙区というのは死票が多く生まれ国民の意思を反映してるとはどうしても言えないわけで、国民の意思を平等に反映させるには大選挙区制が正しいわけです。
しかし、それでは偏りが生まれにくく、ダイナミクスさと言うべきか、政治において最重要である『決断』ができなくなるでしょう。
そのため採用されてるわけです。

間接的ながらの選挙の効能ですよね。
もし、これらを否定するというのなら選挙そのものを否定して、国民の中から持ち回りでやっていけばいいのである。

これがマイノリティであると言うのなら一考の余地があるのかもしれないけど、そもそも女性ってマイノリティじゃないどころか男性より多いです。
投票母数が多いのに少ないというのは・・・女性が女性に投票していないからで、それはつまり女性が女性を望まないと言う悲しい現実があるわけですよね。
入れない理由まではわかりませんけど、つまるところ、適切ではないと思うから女性が女性に入れてないわけです。
もっと言うのならば、女性たちは政治家を性別では選らんでいないからこそ現状の偏りができているわけで、それはそれで判断としては正しいわけです。

ただ有権者数として女性が多いのにもかかわらず少ないのは参政権を得たのが遅かったから・・・という指摘があった場合、これを否定することは難しいです。
実績がある人間とない人間では評価に雲泥の差がありますから、それに後追いで並ぶのは難しいですから。

でも、だからと言って公平の原則を曲げてまでクオーター制とか男女ペア選挙を導入すべきかといえば・・・それもどうしても肯定しきれませんね。
それらを導入する前に、参画しやすい環境づくりを十全にしたうえでやるべきだと思うわけです。
例えば、現職と新人では現職の方が断然有利なのですから、多選を繰り返しにくい仕組みを作る・・・とか直接的に女性にどうこうではなく、間接的に入りやすくさせるべきだと思うわけです。
というか、本来そうあるべきで、直接、力を行使するのは最終手段であって、なるべく避けるべきことなのですから。

結局のところ、そういうことをせず原則を曲げてまで強制的に解決しよういうのは自分に都合が良いからであって、女性の支持を得やすいと判断してるから男女を同数にしなければならないとかいってるだけで、心底そう思ってはいないのだろうなと感じます。
どこまでいってもキレイゴト主義者です。

良薬は口に苦し、忠言は耳に逆らう。
民主主義って常に試されているのでしょうね。


2015.4.3  大幅改定。論旨は変えてません。