意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
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いれずみ問題考

2013年09月13日 | 社会
なんだか、いれずみ問題が出てきている。

先住民族マオリ女性の入浴拒否 北海道・石狩管内の温泉、顔の入れ墨理由に
http://www.hoshusokuhou.com/archives/31997006.html

・・・・・・・・・・・・・。
まず、いれずみ禁止のところに連れて行くなよ・・・。
何考えているんだ? 主催者は?

でもまぁ、この問題いろいろと考えないといけないことがある。
いれずみの是非はともかくとして、問題点というか、そういったものを整理だけでもしておこうと思う。


1.そもそもなぜ刺青が禁止なのか?

これはヤクザがいれずみを入れていることが多いからです。
おおよそこれに起因しているようです。
要するにヤクザ追放の一環ですね。

問題はいれずみというのは、ヤクザが入れていることが多いだけで、一般人も入れているのです。
アートタトゥとか言うものになると特に。
逆に入れてないヤクザも多数存在するわけで・・・。

つまり、いれずみ = ヤクザ じゃないんですよね。

本来ならば、ヤクザを追放したいのならばヤクザを追放することが筋で、いれずみを追放してもそれほど意味がないことです。
本末転倒なんですよ。
まず、そこを考えるべきでしょう。


2.そもそも日本は刺青を禁止していない。

日本には日本の文化がある・・・つまり、いれずみは許容できない社会・国であるという人がおりますが、残念ながら日本は刺青を法律上、禁止していません。
つまり認めている・・・とは言い難いのかもしれませんがまぁ、禁止ではないわけです。
というか、文化というのなら日本も昔から刺青の文化あったしね。
今は廃れた・・・というか、明治に入り、禁止令が出たために薄れただけなのでしょうけど。

そのあたりはともかくとして、文化的である・ないで分けることは不可能だということです。

要するにいれずみを入れているから禁止するという合理的理由は本来ないということですね。
お店側に拒否されるいわれはない・・・で済めばこれで終わりなんですけど。


3.店が客を選べる自由

これが公共施設ならば、実際、禁止するいわれは本来はないのですが、問題は個人のお店。

お店は客を選ぶ権利があるのです。

売買というのは取引であって、双方がその取引を納得してるから成立するわけで、客側、店側からの一方的に成立しないのです。
誰に売るか売らないかはお店側の権利なのです。
これが日用品や食料とかなら生活に差し障りが出てくるから、その方面で禁止することはできないようにはできるのでしょうが、温泉への入浴となると・・・。

仮にこれを禁止するとなると、レディースデイとか、一見さんお断り・・・と言ったものも禁止しなければ、法律の整合性が狂うわけです。
難しい問題なのです。


今回はまぁ、走り書きみたいなものだけど、このあたりの色々混ざっている論点をきちんと踏まえないといけない問題なのでしょうね・・・。
すっごく面倒くさいですね。