意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
天佑自助が赤熊の基本理念です。

地方分権は失敗する

2012年09月01日 | 政治
地方分権はどうあがいても失敗します。
少なくとも赤熊はそう思ってます。
というのも、最大の課題である『責任』を誰も取れないからです。


責任・・・要するに地方を運営している人たちが失敗―――つまりは財政破綻などをした時に誰が責任をとるのか?
指揮をした知事が背負う?
責任を取って辞める?

・・・そんなんで財政破綻がチャラにはならんのですよ。
財政破綻を何とか立て直したら「責任をとった」と言えますが、辞めて責任がなくなる・・・問題が片付くわけじゃありません。
問題を放り出して「責任取った」と言わんのです。
結局のところ、最終的には国に「何とかしてくれ」と言うしかないのですけど・・・これは責任をとったとは言いませんよね。

そもそも明治維新以前に地方分権化していたのは、そこを納める領主―――要はお殿様ですね―――を封じていたからです。
その殿様が失政を行えば、当人の死で済めば良い方で、お家断絶・一族郎党皆殺しが基本なわけです。
極めて重い責任を負って統治していたわけです。

で、翻って今の知事制度。
誰も死なないし、責任も負えないというか、チャラにできない。
それで地方分権って叫ばれてもね・・・。


後ついでに言うと、地方分権化した場合、それを監視しなければならないというものです。

権力を渡せば、腐敗する。
それを防ぐために監視する。
まぁ、当然ですよね。

というわけで監視しなければなりませんが、正直、国1つ監視しきれていないのに、これが47都道府県、道州制にしても10州+国となると・・・。
メディアでは完全に把握できないでしょう。
国の運営部分はさすがに報道されるでしょうが、地方の分は問題が起きてからの事後解決で手一杯になるでしょうね。

あくまで現行の体制って、中央集権を元に作られているってことなんでしょうね。
だからこそ変えなければいけないんだ・・・という人もいるでしょうが、正直、精緻に制度設計をしなければ害でしかないでしょうし、そうなれば労力が見合わないと思う。
それでも無理やり為そうとしても表紙が変わっただけで終わるでしょうから、そんなことに価値を感じませんね。