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リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

「昔は良かった」ぎらい

2011-04-26 07:34:14 | オヤジの日記
取引先の中小企業の社長は、60歳くらいの男性である。

仕事の話の合い間の世間話で何回に一回かは、この年代の人にありがちな「昔は良かった」という話になることがある。


面倒くさくなる。


たいていは、昔の歌は良かったな、で始まる。
今の歌は、口ずさめないよ、全然心に響かない、というものだ。

そして、昔の映画は良かった。
俳優は良かった。
ドラマは面白かった。

昔の先生は良かった、まで行く場合がある。
さらに、バブルのころは、良かったよ。毎月のように、台湾、中国に遊びに行ってたね、とまで昔を振り返る場合がある。

ただの自慢話。

むかしばなし。


面倒くさくなる。


以前のブログにも書いたが、昔が良かったと思うのは、過去の出来事が「思い出のフィルター」を通すからだ。
それに対して、今のできごとはまだ「思い出のフィルター」が出来上がっていない。

だから、昔は、フィルターを通して遠い分だけ、よく見える。

彼らが懐かしむその昔だって、昔の教師は良かった、歌は良かった、と言っていたことを彼らは忘れている。

その前の時代も、「昔は良かった」と言っていたはずだ。

そして、その前も・・・・・・。

そんなに昔は良かったのか。
今は、そんなに駄目なのか。


じゃあ、昔の何が良かったんですか。
いまのどこが駄目なんですか。


と聞くのも面倒くさいので、「昔の経営者も、立派な人が多かったですよね。昔を振り返りませんでしたから」と投げやりに、言ってみた。


すると、私の皮肉にはまったく気づかず「ああ、そうそう! そうなんだよ。昔の経営者は良かったね。立派だった。昔の人は偉かった」と大きくうなずくのである。



そんなに、昔は良かった!?



私は「昔は良かった」話が、嫌いである。