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世界気象機構WMO・創立60周年によせて

2010-04-07 | ラジオ
世界気象機構WMOは今年、創立60周年を迎えている。
1950年3月23日、国連の専門機関のひとつである、この機関に付いての決定が効力を発した。
気象と環境モニタリングに関するロシア連邦庁・ロシア気象庁長官はロシアの声からのインタビューに対し次のように話している。
「世界気象機構WMOは国際強力において成功したユニークな例だ。
この機関のお陰で加盟している国々の政治体制が、如何に違っていようとも天気予報を準備するために大気や陸地、海、大洋、川の状況に付いての敏速な情報を成功裏に組織できるように、また危険な気象学的な現象に付いても警告できるようになった」
長官はこのように述べている。

ロシアにおいて水利気象観測システム、つまり天気予報というものが正式にスタートしたのは、今から175年前ロシア皇帝ニコライ一世が布告を出してからだ。
それからこれまでの間にロシアの気象機関は、最新設備を整えた強力な組織へとその姿を変えていった。
今この機関が直面している課題は予報の精度をより高め、国民や産業界への気象情報サービスの質を向上させることだ。
この課題解決のためにロスギドロネットは2030年までの、この期間の発展戦略を達成した。ロスギドロネット・気象と環境モニタリングに関するロシア連邦庁長官は次のように述べている。
「戦略の柱は気象観測に関するシステムの、あらゆる構成要素を近代化するということだ。具体的には地上からの、そして宇宙からの観測システム及び情報処理システムの近代化、また関心を持っている人々へ情報を提供する方法の改善だ。
情報提供手段の改善のなかにはインターネットやネットワーク通信、その他の最新テレコミニュケーション手段の活用も勿論含まれている。

すでに今年ロシアでは900の自動、或いは半自動観測センター、つまり連邦各地に置かれている二次的な観測センターがそれぞれ近代化される。
それ以外に川には約100の自動観測装置が浮かべられ、これらは増水や洪水に関する情報を適時集めることになる」
長官はこの様に伝えている。

ロシアの気象専門家達は、また宇宙から得られた情報を積極的に利用している。
昨年、気象衛星メテオールが打ち上げられた。
メテオールは正確な予報に必要不可欠な、価値ある情報を送ってくれるだろう。
「私達は北極や南極の氷や、雲の量に付いてのグローバルな情報を持っている。
今年はさらに3つの衛星が打ち上げられる。二つはベラルーシとの共同で打ち上げられる小さいもので、一つは大型のインド洋上の静止衛星エレクター。
このエレクターによって本質的に、私達の観測網を強化出来ると思う」
長官はこの様に述べている。

天気予報に付いて言うと、ロシアは多くのヨーロッパ諸国と同じように、長期予報に付いても取組んでいるが、長期予報というのは恐らくそうなるだろうというもので確立は7割に過ぎない。

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3月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル