ロシアは国防産業部門近代化の重要な段階に着手しようとしている。
イワノフ副首相が軍事産業委員会の会議で述べたところでは、11月末ま
でにこの部門のイノベーション的発展に取組む新しい機構が誕生する。
国防産業コンプレックス近代化に関する、作業グループというのが、この
新しい機構の名称だが、メドヴェージェフ大統領の決定の枠内で作られた
もので、国防産業を現代の要求に似合ったものにしなければならない、と
いうロシア国防省および民営、国営の形態を問わずあらゆる所有形態の、
ロシア企業の組織的また実質的な潜在力を、一つにまとめるものになる。
10月、メドヴェージェフ大統領はモスクワ郊外にある、機械製作工場を視察
した際、ロシアの陸海両軍の技術的装備変えといった課題は、国の国防産
業コンプレックスに対し、よりハイレベルで経済効率の高いものを生産するよ
う求めていると指摘した。
「そうした問題を解決する方策の一つが、国防産業コンプレックスの目的を絞
った、然るべき連邦プログラムを決めるということだ。
そして二番目に極めて重要なのは、省庁や企業の指導者達が生産される製
品の原価を下げる措置を取ると言うことだ」
メドヴェージェフ大統領はこのように指摘した。
国防産業コンプレックスの近代化を設定しているのは、経済的な(?)のみなら
ず、国がおかれた安全保障分野での状況だ。
近代化に関する作業グループは、近代的な武器兵器によってロシア軍を、大
掛かりに装備変えすると言う課題を、自ら負うことになる。
グループは最新の武器兵器の開発や生産、そしてロシアと諸外国との軍事
技術(?)を監督することになるだろう。
雑誌『国家防衛』編集長は、重要なのは作られる作業グループが、国防部門
の近代化に(← 電波が弱くなり全く聴き取れず →)
何故なら現在、国は国防に膨大な資金を費やしているからだ。
資金を費やし、また学術研究および実験や設計作業に何年も掛けながら、実
は何の成果も挙がっていない。
必要なのは何かを造るということだ。
このためメドヴェージェフ大統領は然るべき努力に(?)した。
作業グループは最初から大統領に情報を伝える。
また作業グループに所属して、大統領が直接情報を得られ、また仕事の現状
を知ることができるように、主要な国防企業の主任設計者たちによる評議会が
作られるべきだと考える」
編集長は、このように述べている。
ロシアの国防産業コンプレックスの近代化に関する、作業の成果をロシアの人
々は比較することが出来ると思われる。
大統領の考えでは、すでに2012年までにロシアの陸海両軍の装備変えにおい
て、目に見える成果が出るということだ。
国防産業を現代の条件に似合ったものにしながら、ロシアは自らの国家安全保
障戦略を実施する、経済的な安定を保障し、また世界の武器兵器市場における、
その地位を強化していこうとしている。
※は(?)は電波が弱く聴き取れず
11月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル