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新たなブランドの原油を売り出すロシア

2009-11-12 | ラジオ
ロシアはブストと名付けられた新たな銘柄の原油を売り出していく
意向だ。
ブストという名称はロシア産の石油を、中国やアジア太平洋諸国へ
運ぶ東シベリア太平洋石油パイプラインにちなんで付けられたもの
だ。
新たな油種はすでに採掘が行われている油田から得られたものと
の混合油だが、専門家達はこの原油の質を高く評価している。
エネルギー相は次の様にコメントしている。
「東シベリア産のこの原油には、独自の価格指標が付けられること
になるだろう。
東方向けに作られるこの原油の品質は、かなり高いものとなってい
る」

このブストの取引は今年12月にもサンクトペテルブルクの、国際取引
所で開始されることになる見込みだ。
現在、国際市場で扱われている、ロシア産の石油には4つの種類が
ある。
先ずウラルス、ソーコル、レクコそしてシベリアンライトだ。
ブストに含まれる硫黄分はシベリアンライトとほぼ同じレベルで、全体
の質は,現在ロシア産原油の代表銘柄となっているウラルスをはるか
に上回っている。

しかもウラルスの輸出用混合油は、様々な種類の原油に依存しており、
価格もその他の原油価格に左右される。
しかしブストが質の良い原油であるというこが証明されれば、他の種類
の原油の値動きに左右されるという、予測不能な状態を回避することか
できる。

エネルギー市場に詳しい専門家クリコフ氏は、次の様に語っている。
「新たなブラントは必要だ。何故なら東方へのパイプラインを使って運ば
れる原油は、標準油種が存在しない新たな市場へと運ばれるからだ。
つまり新たなアジア市場には,新たな標準市場が必要だという訳だ。
専門家達はブストが中東の標準指標になることはないと見ている。
しかしアジア太平洋地域の標準指標になる可能性はある。
専門家達は東シベリア産の原油は、アジア太平洋地域の取引所である、
シンガポール市場で取引される可能性が充分にあるとの見方をむ示して
いる。

たぶん「ブスト」でいいと思うが「ブフト」とも聞えるところがあるので自信
 無い。

10月31日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル